時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

クロアチア旅行+α2011-45~海上から眺めるドゥギ島の断崖 テラシュチツァ<16>

2011-09-04 14:27:32 | テラシュチツァ/クロアチア
 ドゥギ島(Dugi otok)の西側のアドリア海(Jadransko more)外海を、断崖を眺めながらの航行です。

 沖合いから次第に断崖へと近付き、見上げるような断崖の連なりを間近にして、その圧倒されるような迫力は圧巻でした!

 断崖が連なる眺めを堪能した後は南に戻って、コルナティ国立公園(Nacionalni park Kornati)へと続く、テラシュチツァ自然公園最南端となるエリアへ向かいます。


<テラシュチツァ関連リンク>

 テラシュチツァ自然公園(Park prirode Telašćica)

 テラシュチツァの地図

 テラシュチツァの地図(詳細版)

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 石積みケルンの浜辺から少しも行かない、隣接して続いているような近さにもかかわらず、断崖の海面からの高さは、既に60m前後に達しています;



 沖合いの少し離れた所からは、荒々しいながらも雄大な眺めでしたが、こうして間近に来て見上げるような格好になると、恐ろしいまでに切り立った迫力に、ただ圧倒されるばかりです!
 断崖中腹の窪みは恐らく、岩の一部が崩落したものと思われ、恐怖感すら覚えました;;



 崖下は、本当に切り立ったまま海中へと没していて、人ひとり立てる程度の、浜のようなスペースすらありません(||゜Д゜;)))
 ほとんど黒に見える、深く碧い海面が、大きくゆっくりとうねりながら、この崖下を洗っています。



 東側では穏やかで風光明媚なドゥギ島の、もうひとつの顔。
 圧巻です!!

 前日は、このような断崖のどこかの縁に、わずかな時間とはいえ立っていた訳で、「船で来る前に行っておいて本当に良かった…!」と心から思いました;
 グルバシュチャク(Grbašćak)以外で、柵なんて見あたりませんでしたからねぇ。。。



 こんなに荒々しい断崖を越えたすぐ向こう側に、前日見た穏やかな風景が広がっているとは思えない、険しい地形です。



 多分、前日に縁まで行ったあたりが、この辺の崖上なのではないかと思うのですが…;



 喫水面のうねりが妙に生々しくて、不気味です。
 目の前に迫リ来る岩の塊に圧迫されそうです!
 


 ドゥギ島西岸沿いをずっと北西に進んできましたが、このあたりでUターンして、もと来た南東方向へと引き返します。

 (南方から来た場合だと)グルバシュチャクの少し手前となる、断崖が大きく抉られているようにも見える場所のようです。



 一見穏やかそうに見える海面ですが、実際にはかなりうねっています。

 一昨日のフェリー共々、久々の船旅で、特にこの日は小型のクルーザーだったので船酔いが少し心配でしたが、幸いなことに嬉しさ楽しさが心配を凌駕したらしく、かなりの揺れでも全然平気で、船が波頭にザッパ~ンと突っ込み、飛沫を上げて進む様を、存分に楽しめてしまいました(^^;



 後ろを振り返ると、グルバシュチャクの断崖断崖上に建つ施設が見えていました。
 電波塔と、発電のためのソーラーパネルだと分かります。

 グルバシュチャクのあたりで、断崖の高さは145m位になっています。

 なんとも凄まじい表情をしている、斜めに傾いたような分厚い岩の層は、少々離れた所からでも迫力満点です!



 クルーザーは、再び沖合いへと離れてからスピードを上げて、グルバシュチャク附近を後にします。
 鮮やかな航跡と波紋とを、海に刻み付けながら。



 波頭を蹴立てながら、ドゥギ島沖を疾走します!
 顔に当たる少し肌寒い海風すら、心地よく感じてしまいます♪



 右端に石積みケルンの浜辺が見えるところまで戻って来ました。
 石積みケルンの浜辺から左へ、断崖が一旦ピークに達した後に低く落ち込んだように見える部分のどこかに、前日立っていたはずです。



 遊覧船らしき船が、海岸近くを航行していました。

 風が強くなっていて、うねりを越える度に飛沫が上がります。



 かなり激しく揺れた画面の、見苦しい動画で申し訳ありませんが、うねりを蹴立てて突き進む臨場感を、少しでも伝えられたら…と。

 海の上にいる解放感は、格別ですねー!!



 その名の通り細長いドゥギ島(=長い島)に別れを告げて、大きな灯台のある大セストゥリツァ島(Sestrica Vela)がある方向へと、更に南東に進みます。



 大セストゥリツァ島の島影で目にした小船。
 網を張って、漁の最中でした。



 大セストゥリツァ島の灯台が、眼前に迫ってきました。
 大きな建物を従えている、しっかりとした、立派な灯台です。
 灯台から建物へ渡る部分は、大きなアーチとなっているのが、目を引きました。
 その渡りの部分には、ソーラーパネルも取り付けられています。
 どこでもエコですねw

 気高く屹立していて、堂々たる風格の灯台に紅白螺旋の塗装という、どこかアンバランスな不釣り合いさ加減が可愛らしく見えてしまい、可笑しかったです^^



 大セストゥリツァ島の灯台を沖から見ながら、南東方向へ進路をとり続けます。

 この大セストゥリツァ島とそのすぐ南東にある小セストゥリツァ島(Sestrica Mala)を過ぎたあたりでテラシュチツァ自然公園のエリアは終了し、引き続きコルナティ国立公園の海域に進入します。

 いよいよこれからが、この日のクルージングのメインターゲットとなる目的地入りです!!



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2 コメント

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Unknown (プー太郎)
2011-09-04 17:51:50
何故このような断崖ができ、このような断層になったのか不思議に思い検索してみました。意外にそれに関しての情報は見つかりませんでした。地質学の人とこの景色を見たらまた異なった面白さが見つかるかもしれないと思いました。
でもやっぱり自然を楽しむこの開放感は一人のほうがいいかもしれません。
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プー太郎さん。 (taろう)
2011-09-04 23:13:47
私も旅行前にこの地域に関する記事等をあたりましたが、その地形が形成された経緯についての記述には巡り逢えませんでした。
この後訪れたコルナティ諸島にかけて、アドリア海外海に面する島々の西側が一様に抉り取られたような断崖となっているので、専門家の方と同行すれば興味深い話を聴けるかもしれませんね。

できることなら、巡検のような調査旅行と、余暇を楽しむバカンスとを、1度の旅行中に日を変えて訪れてみる、というのも面白そうに思えます^^
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