時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

舞鶴日帰りミニ旅-07~京都丹後鉄道の旅 ①

2018-06-24 05:14:34 | 京都
 まいづる海自カレー2食を堪能した後、西舞鶴から兵庫県の豊岡まで、京都丹後鉄道に乗車して、沿線の風景を楽しみながらの、乗り鉄の旅へ出ました。

 <<舞鶴日帰りミニ旅-06>

 西舞鶴から天橋立までの行程前半は、変化に富む自然風景が印象的な、車窓からの眺めでした。
 京都丹後鉄道ならではの、個性的な車窓風景に見入っていたら、天橋立までの45分程の所要時間は、瞬く間に経過していました。

 <京都丹後鉄道>


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 これより、舞鶴を発ちます。

 駅前に面した外壁がガラス張りという、モダンな西舞鶴駅より、京都丹後鉄道で兵庫県の豊岡へ向かいます。




 JR舞鶴線と、京都丹後鉄道宮津線(西舞鶴~宮津間は「宮舞線(みやまいせん)」という愛称)が乗り入れている、西舞鶴駅。
 京都丹後鉄道の乗り場は、駅の南端部に、こじんまりと切符売り場と改札がまとまり、1面1線のホームへと続いています。

 日本三景の1つである、天橋立へのアクセス路線となっているからか、改札前には、外国人観光客の姿も目立っていました。

 宮津線は、かつては国鉄→JR西日本の路線でしたが、平成2年(1990年)に第3セクターの北近畿タンゴ鉄道へ経営移管されました。
 更に、平成27年(2015年)からは、鉄道施設を北近畿タンゴ鉄道が所有し、WILLER EXPRESSの高速バス事業を手掛けるWILLER(ウィラー)の子会社であるWILLER TRAINSが、京都丹後鉄道の名称で鉄道運行を行なうという、上下分離方式によって運営されています。



 豊岡までの乗車券を購入して、ホームへ。
 14時37分発の、豊岡行きのディーゼルカーが、1両で入線してきました。
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 宮津線の乗車は、今回が初めて。
 やはり、ワクワク気分が高まりますねw

 ちょうど留置線には、京都と丹後とを結ぶ特急に充当される、「丹後の海」の車両の姿が。
 ホームへ入線してきた、乗車する列車が並んだタイミングで、写してみました。




 京都丹後鉄道のホームは、フェンスでJR舞鶴線のホームと隔てられています。
 駅名標も、京都丹後鉄道独自の意匠。

 沿線の丹波、丹後、但馬という三丹地域で、地元に愛される鉄道を目指して、「丹鉄」という略称を定めた、京都丹後鉄道です。
 駅名標にはその「丹鉄」の略称があしらわれ、列車にも「丹」の文字が各所に配されています。



 豊岡行普通列車の、車内の様子。
 シートは転換クロスシートと、快適性の高い、KTR700形気動車が充てられています。

 窓も、大きな一段下降式窓が並び、明るい車内。
 沿線の風景も、目一杯楽しめそうです♪



 14時37分の定刻に、列車は豊岡を目指して西舞鶴を出発。
 南の綾部方面へと向かう舞鶴線と別れて、西へと進んでいきます。
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 車窓には、早くも緑に癒される風景が、広がっていました。
 列車最後尾から、後方へと流れ去るレールと風景を、眺めています。
 青空に浮かぶ雲の様子が、とても素敵な眺めでした^^



 西舞鶴の次の駅、四所(ししょ)で早くも、西舞鶴へ向かう対抗列車と離合。
 いきなり、レストラン列車「くろまつ」との遭遇に、ビックリ!
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 平成30年(2018年)4月現在で「くろまつ」は、時間帯により車内で丹後の食材を用いた、ブランチ、ランチ、スイーツをそれぞれ楽しめる3コースが設定され、福知山・西舞鶴~天橋立の間で運転されています。
 ダイヤをチェックしてみると、すれ違ったこの「くろまつ」は、天橋立発西舞鶴行のランチコースで、お隣の駅、東雲(しののめ)での駅マルシェ開催を終えて、西舞鶴へのラストスパートの模様。
 ブランチコースは福知山発天橋立行、スイーツコースは西舞鶴発天橋立行で、運転されています。

 いつか機会を作って、乗車してみたい列車です。



 四所で行き違った「くろまつ」が駅マルシェを開催していた東雲でも、今度は西舞鶴行の普通列車と交換。

 2駅連続で対抗列車と離合と、頑張って運転本数を維持しているなぁ…と、抱く印象も良くなります^^



 東雲を出発してしばらくすると、沿線最初のハイライトである、由良川橋梁が見えてきました。
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 宮津線はこの辺りでは、間もなく河口となる由良川に沿って走行しています。
 その河口に架かる由良川橋梁の姿が、ハッキリと見て取ることができました!

 この列車はあと5分程で、この見えている由良川橋梁を、渡ります。




 由良川橋梁の見える風景。
 この頃から、青空が大きく広がり、気持ちの良い眺めが、車窓一杯に広がってくるように。
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 田んぼでは、田植えに取り掛かっていました。
 広々とした由良川の河原の縁を走る道路に沿って立つ電柱と電線の並びも、雄大な風景の演出に一役買っているように、感じられます。



 由良川橋梁をコンデジのズームで撮影して、トリミングで更にズームアップ;
 橋梁の様子が何とか判る程度には、引き伸ばすことができました(^^;)

 見たところ、赤錆色に塗装された橋桁が印象的…年季が入って味わいのある風貌、という感じです。
 レールと水面との近さには、遠目からでも目を見張りますね。



 東雲の次の駅、丹後神崎を出発してしばらくすると、いよいよ由良川橋梁へと差し掛かります!

 由良川橋梁の長さは約550mで、水面からレールまでの高さは約3m。
 大正13年(1924年)に完成し、かつては徒歩での通行も認められていたとのこと!
 現在は、もちろん歩行厳禁です!!

 この由良川橋梁、天橋立~西舞鶴を走行する、ランチコースとスイーツコースの「くろまつ」は、その景色を堪能できるように、低速で走行します。

 渡り始めの、橋梁東詰では、塗装工事が始められている様子。
 年中野晒し雨曝しでは、塗装が褪せるのも早いのでしょうね。。。

 水面の近さと、橋梁の長さとを満喫、海の上を走っているような感覚にもなる、雄大な眺めが素敵であった、由良川橋梁からの眺めでした。



 由良川橋梁を渡り終えると、列車は間もなく丹後由良へ到着。

 咲き誇るツツジに囲まれた駅名標が、印象的です。
 ここまで各駅毎に、少なくとも数名程度の乗降はあり、車内も程良く席が埋まってきていました。



 丹後由良を出発すると、日本海の海原が、車窓に広がってきました!

 宮津線は、海岸から少し高い場所を通っているので、素晴らしい眺望を楽しむことができそうです♪




 砂浜と切り立った岩場とが隣り合う、美しい海岸の眺望です!
 お天気にも恵まれて、紺碧の海と空とが織りなす風景に、すっかり魅せられていました。
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 この辺りの海岸は、奈具海岸と呼ばれている、宮津線でも随一を誇る美景スポット。
 天橋立~西舞鶴を運転する、ランチコースとスイーツコースの「くろまつ」では、この辺りで15分~17分程停車して、由良川橋梁同様に、その美しい風景を存分に楽しみながら、ランチやスイーツを味わうことができます。




 美しい奈具海岸の眺めは、列車の走行につれて、刻一刻とその眺めを変化させていきます。
 広々とした日本海の海原や、緑に包まれた対岸を望む、栗田湾(くんだわん)の入り組んだ眺め…異なる風景が次々と現れては後方へと流れていく魅力的な景色に、しばらく視線は釘付け状態でした!

 美しくも、短い区間であるはずの奈具海岸ですが、時間の短さ(普通列車では、「くろまつ」のように減速されません)を感じなかったのは、美しい眺めの印象が強く、高い満足感で気持ちが満たされたからなのでしょうね。



 弧を描く砂浜が、とても印象に残りますね。
 コバルトブルーの海面が、水深の違いで、浜辺へと近付くにつれ、ライトブルーへと色を変じる、青のグラデーションにも見入ってしまいます。
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 列車は、宮津線沿線で最大の街である、宮津へと近付きつつあります。
 宮津線の愛称も、宮津~豊岡の区間は「宮豊線(みやとよせん)」に変わります。

 福知山と宮津とを結んでいる、京都丹後鉄道宮福線との接続駅である宮津では、福知山を経由して京都や大阪方面からやって来たと思しき大勢の人々が、この列車を待っていました。
 宮津でこれらの乗客を詰め込んで、通路にも人が溢れる満員状態で、列車は出発。
 宮津を出発すると、列車は、程なくお隣の駅、天橋立へと至ります。



 天橋立を出発すると、車窓からでも、天橋立を望むことができるようになりました!
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 駐車場越しに見える水面は、天橋立の砂州で日本海から仕切られた阿蘇海(あそかい/あそのうみ)で、その向こうに見えているのが、木々で覆われた、天橋立です。

 列車の車内は、天橋立で大半の乗客が下車しましたが、かなりの数の乗車もあったので、立客はなくなったものの、ほとんどの席が埋まった状態で、天橋立を出発しています。



 天橋立駅がある南側から、北側の対岸へと延びている、天橋立。
 天橋立を出発してしばらくの間、内海である穏やかな阿蘇海越しに、木々に覆われた天橋立の砂州を眺める車窓風景が続きます。
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 今回は通過したのみとはいえ、このエリアを訪れたのは、実に20年以上ぶりでした…!
 天橋立へも、ゆっくりと時間を取って、また散策してみたいものです。

 始発駅の西舞鶴を出発して45分程の乗車時間のうちに、多彩で美しい変化を続けた表情豊かな風景にすっかり夢中となっていた、京都丹後鉄道宮津線の旅の、前半の行程でした。

 <舞鶴日帰りミニ旅-08>>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2018-07-02 22:50:36
日帰りミニ旅とは思えない充実ぶりですね。
taろうさんのブログを拝見していると、日本の海岸沿いを走る鉄道の多さに驚かされます。
フランスに海岸沿いの鉄道がないのは石灰岩質の土地が多いせいかもしれません。
由良川橋梁、確かにここを列車と併用で歩行するのは危険そう。
以前は本数も少なかったのでしょうが、現在だったら自殺の名所になってしまいそうですよね。
天橋立は一度も訪れたことがないので、いつか『くろまつ』に乗って、優雅に天橋立散策してみたいです。
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タヌ子さん。 (taろう)
2018-07-04 00:35:34
この日の夜には、三重の実家へ戻らねばならず、大阪へ帰る列車が決まっていたので、私の旅には珍しく、時間管理をかなりしっかり把握しながらの道中で、内容も凝縮されたような気がしました。
日本は山がちの国土なので、トンネル技術が未発達であった昔は、山を避けて、海沿いにレールを敷いたのでしょうね。
お蔭で、今日でもカーブが多くてスピードは出ませんが、素晴らしい海の絶景を車窓から楽しめます♪
由良川橋梁、流石にかつても、列車が渡る時は歩行禁止であったのでしょうね…水面までがこんなにも近くな長い橋、私も一度自分の足で渡ってみたかったです!
「くろまつ」は、天橋立観光と巧くセットに楽しめるようなダイヤとなっているようです。
今でも人気の観光列車ですが、私もその内、是非乗車して、丹後のグルメを満喫したいですね^^
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