時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

永観堂の紅葉2014-02~庭園巡り

2014-11-21 01:03:46 | 京都
 見頃を迎えた永観堂の紅葉をお堂から眺めた後は、再び屋外へ出て、色付いたモミジが美しく彩る庭園を巡ります。

 庭園中央に水をたたえた放生池に映る、色彩美の妙…京都の秋の風情をたっぷりと満喫することができた、正に「錦絵」を見る思いでした!

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 永観堂(禅林寺)の数あるお堂の幾つかを駆け足で巡った後、今度は庭園のモミジの色付きを、直に鑑賞することにしました。

 まずは、先刻まで私も滞在していたお堂の一つである、御影堂(大殿)の前にて。
 本堂たる阿弥陀堂の前と同様に、御影堂の前にも、立派なモミジの木が、色付きの頃を迎えていました。



 永観堂の庭園が誇る美景であろう、放生池の畔の風景です!
 池の畔に密生したモミジが一斉に朱に染まり、池の水面に、その鮮やかな色彩を映し込んでいます。

 背後の木々の、緑や黄色も一緒に映り込んだ水面が、時折微かに立つ波紋に揺らめく風情の素晴らしさは、感動的でした^^
 水面に散った落ち葉の醸し出す、暮れゆく秋の情緒にもまた、心を打たれます。



 水面に映る色彩を自ら起こす波紋によって攪乱、更に魅惑的な彩りを描き出す生き物を発見。
 悠然と水を掻く自身もまた水面にその姿を映して、秋の風景の一部となっていました♪



 文字どおり朱に染まった、永観堂の庭園。
 その色の濃さから、葉の密度の高さが窺えます!

 空には雲が出てきて、日射しも陰りがちとなると、色付いたモミジの色も、明るい日射しの時よりも幾分トーンが抑えられたような色合いとなります。



 遠近で美しく重なり合う、モミジと松。
 放生池の水面は錦色、その彩りがたゆたう様は、雅そのものですね。

 典雅な眺めに見とれて、撮影に夢中になって、中々歩が進みませんw



 …何だか、より一層美味しそうに感じませんか(^-,^)
 品の良いシンプルな掛け軸風の宣伝と、紅葉の木に掛ける風流な演出で、これも秋の情感豊かな眺めであるなぁ、と感じました^^

 あ、私はいただいていませんよ。
 中途半端な時間帯であったので(本当に!!)。。。



 お堂の背後の高所に建つ多宝塔を、放生池越しに望みます。
 山の斜面、木々の緑に半ば埋もれているような多宝塔ですが、しっかりと存在感があって、見逃すことがありません。

 この多宝塔の眺めも、永観堂のパンフレット類等によく使われています。

 真紅の紅葉は当然美しいのですが、緑から色付き初めた葉の、薄紅掛かった微妙な感じの色合いもまた印象的で、思わず惹き付けられる魅力を持っています。

 放生池に映る、淡くぼやけたような紅葉の色彩も、益々幻想的に見えてきます。



 木の下、裏側からモミジを透かすように眺めるのも、乙なものです♪
 日射しを浴びて、透き通るような明るさの紅葉の幕の中を、自在に突き通るように伸びる幹や枝の黒い影のような姿との、鮮やかなコントラストが素敵です。



 モミジのきの根元には、既にかなりの量の散りモミジが、敷き詰められたように積もっていました。

 紅葉と、放生池に映る景色とを、同時に眺めることのできるこの場所では、多くの人が立ち止まり、思い思いにアングルを定めて撮影に勤しんでいました^^

 水のある景色というのは、やはり潤いを感じるせいか、ホッと一息ついて和むことができますね。



 日の光を浴びて明るい朱に輝く葉と、日陰となって濃い色合いを見せる葉と、隣り合わせなのに、様々なトーンで来訪者を感嘆させるモミジの木。
 青空がバックでも、見とれずにはいられない美しさです!

 この場所には、モミジの隣にイチョウが植えられていて、そちらも輝くような黄色一色に葉を染めていました。
 その鮮やかな黄色と混ざり合う、モミジの朱との色の競演も実に素晴らしかったです!

 京都に住んでいながら(住んでいるからこそ?!)、普段はそれ程感じることのない、日本の美の一端を見た思いを新たにした、紅葉の永観堂拝観でした。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プー太郎)
2014-11-21 07:12:20
写真を通してもこれだけ美しいのだから実際に見たら息をのむようなあでやかさなのでしょうね。
風景美を写真で伝えるのは難しいのに、taろうさんはお上手だなっといつも感心しています。
お料理の写真も(笑)
一足先に紅葉をめでたのは賢明だったと思います。
3連休、紅葉ピークに加え、数千人の人達が集まる会議が開かれるので京都はありえないほどの混雑になりそうです。
紅葉を見るのは諦めて、デパート見にいそしみます。
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プー太郎さん。 (taろう)
2014-11-21 23:04:26
実際にこの目で見た風景を、余すところなく見たまま写真で伝えることは、ほとんど不可能…つくづく、人体の機能(この場合は視覚)の凄さを思い知ります。
お褒めのお言葉、ありがとうございます!
拙い技量ながら、感動した眺めの素晴らしさが少しでも、弊ブログを見てくださる方々に伝わるよう、精進したいと思います^^
実は、今夜もライトアップを見てきて、昼とは違う、幻想的な絵巻を見ているような素敵な眺めに、感動してきました!
混雑するとはいえ、この時期(しかもドンピシャリ見頃)の京都へいらして、紅葉を見ないというのは、あまりにも勿体ないですよ!
身動きが取れない程混み合う訳でもないし、早い時間帯に拝観する等して、是非京都ならではの秋の美景を満喫なさってくださいね♪
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Unknown (タヌ子)
2014-11-23 00:40:38
東京にもお寺は沢山あるし、紅葉や銀杏も沢山あるのに、東京と言う町と紅葉が重ならないのは何故かしら?
永観堂、昨年宿泊していた宿からもそれほど遠くなかったのに、チャンスを逃してしまいました。
美しいお写真の数々を拝見して激しく後悔。
真っ赤に色づいた紅葉も美しいけれど、私は緑がまだ少し残り、黄色からオレンジ、そして赤へと徐々に移行しつつある紅葉が好きです。
紅葉と茶団子のコラボ写真がなかったのが残念。
↓唐門の扉越しの紅葉、本当にステンドグラスみたいで綺麗ですね。
カラフルな阿弥陀堂には赤ではなく、黄色のもみじがよく似合いますね。
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タヌ子さん。 (taろう)
2014-11-23 17:38:47
紅葉それ自体の美しさは当然必要ですが、紅葉の名所と認知されるには、その素晴らしい紅葉の木に加えて、その周囲の庭園や山といった環境を全部含めて、印象的に見せる計算や工夫が必要なのだと思います。
永観堂には、種類が違うのか、同じ時期に様々な色彩に染まったモミジが重なり合って、錦絵のような美しい彩りのグラデーションを鑑賞できるのが、「紅葉の永観堂」として、多くの人々を魅了し続けているのでしょうね。
この錦の色彩美が、放生池の鏡のような水面に映り込んだ美しさは、ぜひご覧になることをお勧めします!
私にしては珍しく?、食べ物に食指が動きませんでしたw
掛け軸の、串団子のシルエット、イイ感じを醸し出していますよね♪
唐門の扉は、本当に絶妙の位置に門外を見通せる窓が付いていて、きっと昔はここからも紅葉を楽しんだのでしょうね^^
阿弥陀堂の黄色いモミジには、驚きました!
黄色に染まる種類もあるのですね…極彩色との組み合わせも素晴らしく、上手い具合に配したものだと、感嘆しました。
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