時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

年越しアマルフィ海岸探訪-8~アウトストラーダからラヴェッロへの山中ドライブ

2013-03-09 20:17:04 | イタリア
 降り注ぐ南イタリアの陽光に迎えられたナポリの空港から、いよいよこの旅行最初の目的地である、ラヴェッロへとレンタカーで向かいました。

 往路のドライブは、イタリアの高速道路からアウトストラーダからラヴェッロへと至る、ソレント半島の付け根にあたる山中へと分け入る地方道を一路南下するルートを選びました。

 平地から一気にせり上がる急な斜面からは、それまで走ってきた広々とした平野と美しい裾野を誇るヴェズーヴィオの秀峰の大パノラマが、ラヴェッロへ近付いた高所からは、ガードレール越しにティレニア海を遙かに望む、変化に富む景色を楽しめたドライブでした。

 <ナポリ カポディキーノ国際空港 → ラヴェッロ>
   (リンク先の地図で運転ルートを3Dで見ていただきますとルートやラヴェッロの地形が良く分かります)

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 昼下がりのナポリ カポディキーノ国際空港(Aeroporto internazionale di Napoli-Capodichino)。

 ナポリはイタリア(Italia)有数の大都市ですが、その空の玄関であるこの空港はこぢんまりとしていて、イメージどおりの南イタリアの明るい日射しの下で、慌ただしく移動していく人々で溢れていながら、どこかのんびりとした空気を纏っていました^^

 この空港のレンタカー会社のオフィスはターミナルから少し離れた場所にある建物に集められていて、この場所から送迎のシャトルで向かいます(所要数分)。

 無事に手続きを済ませて、いよいよラヴェッロへのドライブ開始!です♪



 ナポリ カポディキーノ国際空港からすぐに高速道路(アウトストラーダ / Autostrada)に入り、ヴェズーヴィオ山(Monte Vesuvio)の麓やポンペイの遺跡の近くををかすめて約40km走った後高速料金は確か€2.00か€3.00!!←記憶が曖昧(^^;) 、一般の地方道(ストラーダ・プロヴィンチアーレ / Strada Provinciale)に下りて、ラヴェッロもその中にある、ソレント半島の付け根にあたる山塊を九十九折りで一気に駆け上がります!

 今まで走ってきた平野部を見渡せる位置に小さな駐車スペース(リンク先の地図中で緑の矢印の位置)があり、立ち寄って眺めてみました。
 どこまでも遙かに続くかに見える、建物にびっしりと覆われた平地と優美に聳えるヴェズーヴィオ山(Monte Vesuvio)との美しいパノラマには、目を奪われずにはいられませんでした!

 明るい陽の光が本当にお似合いの土地ですね^^



 今回の旅の相棒は、小ぶりなボディもキュートな「smart」。
 今回は行程のほとんどが狭い道路とのことで、この小ささに期待大^^

 これでも、あのダイムラーの子会社が製造しています!

 また、借りたこの車は、ヨーロッパでは珍しいことにオートマチックでした。
 おかげで運転も超ラクチン♪



 小ぶりなのは2シータ―だからですが、個々のシートスペースは十分だし、トランクも普通のスーツケース1個が余裕で入る充実のスペース、一人旅にはもってこいの頼もしい相棒です!

 やはり狭い道が多いせいか、道中かなりの頻度で目にした smart でした。



 道路は急斜面を登り詰めると、山中へと分け入ります。
 標高はそう高くないはずですが、切り立った地形からか見通しの悪い急カーブも多く、注意しながら進みます;



 惚れ惚れする程に良く晴れ渡った青空の下、光と影との素晴らしいコントラストです!



 正面から左へと連なっている山々と私が走っている道路の側との間には、深い谷が刻まれています。



 右の稜線の向こう側が西の方角なので、この道路は陰の部分となって、15時前という時間なのですが、少々うら寂しい雰囲気が漂う沿道風景です。



 …状況がお分かりでしょうか?
 カーブを曲がるといきなりこの光景が現れてビックリ!
 かなりの規模の土砂崩れの現場でした;;
 とりあえず、車が通行できるギリギリ一車線分だけの土砂が除けられていて、道路の半分は未だに土砂の下に埋もれています。



 大量の土砂の猛威に、ガードレールも飴のように為す術なくひしゃげて、谷底へと持って行かれてしまいました(||-_-;)

 堆積の厚さから、その物量の程が分かります。。。



 ナポリ カポディキーノ国際空港から約1時間半…遂にティレニア海(Mar Tirreno)はソレント半島(Penisola sorrentina)によってナポリ湾(Golfo di Napoli)と隔てられ、憧れのwアマルフィ海岸(Costiera amalfitana)も面しているサレルノ湾(Golfo di Salerno)が見えてきました!



 険しい地形、青い空と海、輝く陽光と深い影とのコントラスト…目に入るもの全てが織り成す絶景に、ついチラチラと視線を泳がせてしまいます(^^;

 …ガードレールの向こうはどれだけの絶壁になっているかが感覚的に理解できてしまう凄まじい地形…ここで事故ったら、確実に死ねますね…。
 片手激写も命がけです;;

 目的地のラヴェッロ(Ravello)までは、あとわずか!
 この後5分程の走行で、はるばる日本から目指してきたラヴェッロへ無事到着しました\(^o^)/

 ナポリ カポディキーノ国際空港から約70km、凡そ1時間半の素敵なドライブでした。



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2013-03-10 17:08:34
よくぞ無事にご帰還くださいました!
片手激写、危険すぎます。
3D地図、山に入るといきなりスピードアップして、車酔い状態になりました(笑)
イタリアはやっぱり青が似合いますね。
フランスはどちらかというと緑のイメージ。
国旗の色をイタリアとフランスで交換した方が、国のイメージに合ってるような気がします。
でも、ピザ屋さんに青、白、赤のトリコロール旗が翻っていたら、違和感ありますね。
それにしてもレンタカーにスマートを使うなんて、イタリア太っ腹!
小さい体で頑張って山を越えたスマート君、お疲れ様でした。
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Unknown (kiki)
2013-03-10 20:59:14
やはりイタリアでは小さな車が必須ですね。
イタリア旅行の口コミを見るとできるだけ小さな車を借りるようにと良く見かけます。
一昨年の北イタリアも一般道は道が狭い所が多く、キャンピングカーでは結構ヒヤヒヤした道も多かったです。さらにイタリア人、細い道でも飛ばす、飛ばす^^;
ポンペイの遺跡、いつか行ってみたい場所の1つです!
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タヌ子さん。 (taろう)
2013-03-10 21:50:49
この山道、切り立った山の中を走るだけあり、沿道は絶景と言っていいレベルの美しさでしたが、当然駐車のための余分なスペースなどあるはずもなく、必然的に安全確認した上での片手激写と相成りました;
グーグルマップの山中スピードアップ、全くもって謎ですw
本当に地中海沿岸諸国はどこへ行っても、真っ青な空から燦々と降り注ぐ陽光の恵みに心が癒やされる、正に太陽の国々揃いですよね!
トリコロールのピザ屋さん同様に、ビストロにトリコローレが翻るとトラットリアになってしまいそうですねw
イタリアも、サッカーのナショナルチームのユニフォームに「アズーリ」を採用する位なので青も好きなカラーなのでしょうけれど、散々国土を蹂躙してきたフランスのトリコロールには、内心複雑な思いかもしれませんね;
「小粋」というイメージがピッタリのsmart、デザイン的にもイタリア人の琴線に触れたのか、イタリアの道路ではとてもよく見かけたのに驚きました(^^;
高速道路も山道もキビキビ走ってくれたsmartクン、オートマな上にアイドリングストップ機能まで装備!できるなら日本まで連れて帰りたい「初奴w」でした^^
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kikiさん。 (taろう)
2013-03-10 22:01:30
イタリアは小回りのきく小型車の方が何かと走りやすいと実感しました。
道幅としては、花脊や水尾等、京都の山道の方がずっと狭いと思いましたが、大きな車ではかなりキツそうな急カーブも多くて、そこをkikiさんが仰るように「スピード狂」のイタリア人ドライバーがアグレッシブに「攻めて」くるので、結構ヒヤヒヤしながら運転していました(^^;
北イタリアも狭い道が多いのですね…アマルフィ海岸も世界的な観光地なのに狭い道1本しか地域を貫く道がないので、スクーターから大型バスに至るまであらゆるクルマが「徐行」という辞書を持たずに激走していました。。。
見所だらけの長靴半島、1ヶ月位かけてのんびり気ままに巡りたいものです!
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