時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

長崎&太良(佐賀)周遊の記-9~御飯で御飯♪

2012-11-06 06:26:24 | 九州/日本
 夕食時、予約を入れてあったお店へと向かいます。

 路面電車の最寄りの電停で降りて商店街を少し歩いた先に、目指すお店はありました。

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 路面電車を思案橋(しあんばし)電停で下車、電車の走る広い通りから一筋入った通りを少々歩いて、この日の夕食に予約をしていた、その名も「御飯」さんに到着しました。

 長崎で揚がった魚にこだわった料理屋さんで、期待で胸が膨らみます(胃袋は空でしたが(^^;)。



 お店が入居しているのは、古い民家が組み込まれたような、不思議な感じの外観を持つ建物でした。

 白い大きな提灯が目印となっていて、お店は見つけやすかったです。

 一筋入るだけで、電車の走る表通りの喧騒から離れて、比較的静かな佇まいの一角に、ひっそりと店を構えている…風な雰囲気でした。



 お店に入ると、厨房と対面のカウンター席が並び、その奥に座敷席があり、古民家調な調度類やセピア色の照明等、昔懐かしい和の雰囲気がお客さんを迎えてくれます^^



 和風に寛げる、座敷席の様子。

 縁側のような空間もあって、一昔前の昭和の香りが漂うお座敷です。



 この日は、この食事の後はホテルへ戻るのみでしたので、珍しく初めから日本酒を注文。

 長崎県のお酒、「丸山」を頼んでみました。
 辛口で美味しい~(^o、^)



 突き出しは、そら豆と水菜の白和えです。

 風味豊かで、酒の肴に美味しくいただきました!



 続いて、炊き合わせ煮しめ。
 あっさりと煮き上げられた野菜たちを噛み締める度に、その旨みが口の中に広がります。

 硬過ぎず柔らか過ぎず、煮加減も絶妙で、野菜本来の美味しさをジックリ味わいました。



 いよいよお待ちかねの、魚登場!
 第一弾は、鯛、ヒラマサ、トビウオ、ヨコワ(クロマグロの幼魚)のお造りです!

 この色艶だけでも、涎が…(^г^)
 もちろん、味も文句なしの美味しさで、本当に良いお刺身をいただくと、幸せな気分もひとしおですね♪



 お造りの次に、長崎新じゃがのサラダが出てきました。

 小ぶりなじゃがいもながら、きめ細かで上品な食感にビックリ。
 じゃがいもの風味が凝縮したような、しっかりとしたじゃがいもの味わいを楽しめた、驚きのサラダでした!

 じゃがいもといえば北海道…的なイメージが頭の中で半ば固定していましたが、最近では九州産のじゃがいもの評価が急上昇しているそうで、このサラダからも、そうした印象が頷けます。



 グジ(甘鯛)一夜干し。
 もっちりしっとりした弾力のある食感が最高~。
 甘みのある塩味(うまく表現できませんorz)というか…海の滋味が滲み出てくるような旨味を堪能しました!

 皮もとても美味しく、身と一緒にいただいてしまいました。



 続々と、美味しそうな魚の料理が運ばれてきます。
 今度は煮魚、カワハギの煮付けです。

 程好い煮加減で風味も損なわれることなく、焼き魚とはまた異なる食べ応えを楽しみました。

 トマトと一緒の、意外?な組み合わせでしたが、爽やかな口直し的な意味でも絶妙な野菜の再登場、全く問題なくいただきました。



 メインの魚料理もひととおりいただき、〆の段階へ入ってきた模様です(^^;

 ざる豆腐と漬物です。
 このざる豆腐がまた、円やかな大豆のコクをとても濃厚に感じた絶品でした!



 いよいよ〆となり、土鍋いっぱいにド~ンと鯛飯!!

 既に鯛の身はほぐされた状態で、運ばれてきました。
 色、艶、香り、どれをとってもすこぶる上品この上なし^^
 お焦げも、とっても香ばしい~♪



 お茶碗によそうと、見るからに旨そう~にほぐされた、鯛の身がいっぱいです!

 箸で口の近くへ持ってくると…ご飯の湯気に乗って上品な鯛と香ばしいお焦げの香りとが、より一層鼻腔をくすぐり、何ともいえない悦楽の境地へと誘ってくれます(^-^)

 口へ運んだ鯛飯も、仄かな海の風味の妙を存分に味わわせてくれました。



 鯛飯と一緒のタイミングで出された、アサリの味噌汁。

 アサリのだしも良く出て、美味しいお味噌汁でした。

 ここまで、ゆっくり時間をかけて寛ぎながら、色々な魚や野菜等の色々な美味しい料理をいただき、すっかりお腹も心も大満足となった、楽しい夕食のひと時でした。



 魚と野菜が主体の夕食であったため、お腹がもたれることもなく、大変良い気分で、御飯さんを後にしました。

 お店を出ると、すっかり夜の帳が下りていました。

 御飯さん、私がお邪魔してからでも(18時過頃~)終始満席状態で大繁盛な様子、外でお待ちの方も見受けらました。
 いただいたお料理の素晴らしさを考えると、人気ぶりも頷けます。

 長崎を再訪の機には、また訪れたいお店です。

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 ホテルへの帰途、再び路面電車に乗車するため、思案橋電停のある、広い通りへと出てきました。

 街の灯りが映る路面電車の軌道敷のレールの流れるような輝きも、素敵な夜景となっています。



 私が乗車する方向とは逆方向へと向かう電車がやってきました。
 電車の正面中央で前方を照らしている大きな前照灯が、レトロな感じを醸し出します。



 ホテルの最寄りの五島町(ごとうまち)電停で下車、乗ってきた電車を見送ります。

 過ぎ行く電車は徐々に夜の街の風景の中へと溶け込んでいきます。
 これもまた、夜の長崎のしっとりとした魅力的な情景の1つかもしれません。



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2012-11-07 07:38:36
素敵なお店ですね。
taろうさんは本当にお店探しがお上手ですよね。
お魚自慢だけあって、お刺身が凄い艶を放ってますね。
何もつけずに、お魚そのものの味を楽しみたいぐらい。
カワハギの煮付けにトマトの組み合わせが意外ですが、色を見ても薄味のようなので、それほど違和感はなさそう。
鯛めし、残った分をおにぎりにして持ち帰りたいですよね(笑)
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-11-07 12:58:09
せっかく訪れる素敵な街、事前のリサーチにも気合が入ります^^
最近はガイドブックに加えて、ネットも大いに役立ちますね!
九州はどこへ行っても美味しい魚の宝庫ですが、ここ長崎も例外ではなく、この御飯さんも長崎のものにこだわる姿勢は伊達ではなく、観光客、地元客の別なく大繁盛を呈していました。
美味しいお刺身は、やはり鮮度が良いので、本当に食べるのが惜しい位に輝いていますよね、記事を打ちながら、先日のタヌ子さんのブログにあった艶々のお刺身を思い出していました^^
煮付けとトマトの組合せ、あっさり同士で意表を突かれましたが、意外と美味しい組み合わせだと、新発見の境地でしたw
〆が鯛飯の豪華お魚三昧、素晴らしいお店で腹も心も大満足の晩ごはんでした!
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Unknown (プー太郎)
2012-11-09 00:01:59
お店の外観どことなく、インドネシア+中国を2で割ったような雰囲気ですね。
お刺身も魅力的ですが、私がまだ一度もいただいたことがない、ざる豆腐にひかれます。白和えも美味しそうです。長崎はお豆腐が美味しいのだろうと思います。数年前、長崎でいただいた朝食の白和えも絶品でした。
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プー太郎さん。 (taろう)
2012-11-09 06:44:55
初めて訪れたお店で、撮影~入店時はレトロな入口だなぁ、位にしか気に留めていませんでしたが、店内の懐かしい雰囲気に、入店後はすっかり古い民家にいる気分になり、後日外観の撮影画像を見て、初めてそのユニークさに気付きました(^^;
長崎の食といえば、ちゃんぽん・皿うどんに卓袱料理、B級グルメ的なトルコライス等が有名ですが、御飯さんのような和食の数々もとても美味しかったです!
ざる豆腐は、大豆のお味をとても濃厚に味わうことができました。
和食の美味しいお店のある街って、嬉しくなりますよね♪
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