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論文捏造

論文捏造・二重投稿・盗用の研究不正疑惑を追及。論文捏造反対!論文撤回、訂正も監視します。

組織工学・再生医療 【1】

2012-02-01 | 慶應大学 再生医学 : 論文撤回Watch

組織工学・再生医療 【1】

Retraction Watch / 2011.07.31 00:13 / 推薦数 : 1

雑誌 Aritificial Organs の2001年 25巻3号は、組織工学・再生医療に関する特集が組まれました。

人工血管で有名な横浜市立大学の先生が、 この特別号のゲスト編集長をされています。

特別号とは? 

例えば、ある国際学会のシンポジウムの演者から発表内容を論文にして投稿してもらい、特別号として発行する。

ゲスト編集長は、普通はその学会を主宰した偉い先生が務める。

その学会がお金を雑誌社に払い、ひとつの号を買い取るような形になる。

自分の発表した論文が特別号に掲載される可能性が高いので、多くの人が、その学会に参加しようとする。

このような仕組みで、学会、雑誌社ともに潤うことになるわけです。

 

さて、雑誌 Aritificial Organs 25巻3については、どのような形で投稿論文が集められたのか、よくわかりません。ゲスト編集長が Guest Editorial としてイントロダクションを書いておられますが、これを読む限りでは、どうやら、ある学会に基づいたものではなさそうに思います。

 

 

この特別号の内容はというと、

Guest Editorial にはじまり、

Original Articles として11編が続きます。すべて日本の研究機関からの発表です。

私の想像ですが、ゲスト編集長が日本の組織工学・再生医療をリードしている方たちに依頼をして原稿を集めたのでしょう。

ひとつ、押させておくこどがあります。目次では、11編の論文すべてが、Original Articles の範疇に入れられています。原著論文とういことになります。総説ではありません。この11編のうち注目に値する論文があります。これについては次回にとりあげます。