読みました。コストヴァのThe Historian。
この夏中、ハマってしまいました。長かったです。ひと月以上かけて、一冊読むなんて、あまり無いことです。
一言で言うなら、怖かったでした。 原書で読んでいたにもかかわらずです。読んでる最中、子どもが後から「おかあさん」なんて肩に飛びつかれたとたん、「ギャー」なんてびっくりしたり・・・。
ヒロインとその父親のの回想録が中心の語り式の話です。話の進行につれ、とある本をめぐって家族の秘密が明かされていきます。ヨーロッパのいろいろなところを旅をしながら、父が娘に話して聞かせるところもがあり、旅情をそそられます。
東ヨーロッパに行きたくなりました。
ダヴィンチ コードでは、キリスト教文化圏における異端について触れていましたが、この話の中でもそういった宗教的、歴史的な事柄が絡んで、話が面白くなります。知らなかったけれど、ナルホドと思うことも沢山あって、勉強になりました。
わからないあたりは、ネットで宗教的な背景などを調べたりもしました。久々の読書の楽しみでした。
そして、この話は、お父さんと娘の物語でもありました。最後は、少し泣かされました。
ヨーロッパの歴史好きにも、こわい話が大好きな人にもオススメです。