前に書いたPS3 HDD交換のエントリが大人気でして、
ページビューの数を見ていると、ここに来てPS3の注目度が上がって来たかも・・・という感じです。
多分HDDが40GBの新モデルが出ることや、発売から1年経ってHDD換装を考えている人が多いのかなと。
で、
ふと思ったんですが、今のPS3のイマイチ具合と、DocomoのFOMAの初期状態がちょっと似てるなあと。
FOMAの場合、
圧倒的シェアを背景に出てきた次世代規格。
鳴り物入りで高機能な端末が発売。一気に次世代への移行が進むか?と思われたが・・・。
まず端末がデカイ・重い・値段も高い。
そして根本的なサービスである通話も「繋がりにくい」という致命的なウィークポイントをかかえる。
あと私の記憶では、初期の頃はメールアドレスがそれまでのmovaで使ってたものをそのまま使えなくて、FOMA用の新しいアドレスに変更しなくてはならなかった(その後改善)。
端末の型番もそれまで50X等の3桁だったものを、210X等の4桁にしたところ、これがイマイチ不評。
その後、通話エリアの拡大、料金体系の単純化、サービスの見直し・拡大でようやく今に至る。
で、Docomoが苦労をしてFOMAを使えるものにしている間に、auはスムーズに3Gに移行し、サービスに注力することでDocomoからシェアを奪うことに。
そしてPS3。
圧倒的なシェアを背景に出てきた次世代規格。
高機能だが値段が高い。
基本的にはゲーム機なのだが、肝心のソフトの数が少ない。遊べるものも僅か。
サービスもネットに簡単に繋がったりするものの、コンテンツが少なくイマイチ。そこに対する力の入れ具合も中途半端。
SONYがPS3シェア拡大に苦労している頃、ユーザーフレンドリーな仕掛けで新たな市場を開拓した任天堂 Wiiにシェアを奪われる結果に。
というわけです。
とすると、SONYがPS3をある程度軌道に乗せるためには・・・
・根本的な使い方、つまりゲームをすることがユーザーの期待通りにできる。
ユーザーにとって魅力あるものを提供しなくてはならない。
・価格の見直し。
本体価格はもちろん、ソフトやネット接続の料金など周辺の料金にも注意が必要。
(ハード&ソフトを安価に提供できる開発力と利益を出す経営手腕が必須)
・サービスの充実・拡大。
これは最低限出来るだろう、という基本的なものから、かゆいところに手が届くようなものが必要。
またはユーザーが思いもよらないものを打ち出す企画力も。
使っていて安心できないようなところにユーザーは金を使わない。
というような、(大雑把ですが)至極当たり前に見える結論になります。
なにより大事なのは、ユーザーが使うこと、ユーザーが満足できることを前提にすべての舵取りをすることです。
FOMAは通信規格や、Docomoと端末メーカーの都合ですべてが決まってしまっていた感があります。
PS3もハードの仕様とSONYの思惑(と言うかしがらみ)ですべてが決まっている気がします。
いい加減な感じで船出したFOMAは、その後Docomoがかなりの時間と資金を注入して今の状態までこぎつけたのだと思います(それでも疑問なところが多いですが)。
SONYもPS3をモノにしようと思ったら、相当な覚悟で望まないといけないのでは無いでしょうか。
まずはユーザーの声に耳を傾けることです。
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