MACHI-チューリップカップと共に

2匹の猫と点訳者との日常の記録by宮城

南三陸5~最終回

2014-07-24 10:49:59 | ねこ
釣石神社ですっかり観光気分を満喫し、北上川を渡って高速に乗ろうと車を走らせていました。
大きい橋を渡りながらふと見ると、バスやら人やら大勢いる震災遺構らしいものが・・・





大川小学校はもっとずっと遠いところで、見に行くなんて考えもつかなかったところでした・・・

震災後北上川の橋のところに避難して津波に襲われたのでした、今わたってきた橋のことです。

あれは人災だと思いました。
震災後50分間も校庭にいたまま、歩いて1分もかからないところに
山があったのに・・・
50分かければどんなに足場が悪くても、小さい子や老人がいても登れるでしょう・・・

なのにあえて水に近づいて行ったこと・・・第三者の私でもおかしいと憤りを感じるのです、
ましてや親なら納得できないのは当たり前だと思いました。


観光気分は飛びました、予想外の場所に私たちは言葉もありませんでした。

亡くなった方々や、残された保護者の方々の無念さが周りを包んでいるようで
切なくて涙が出てきました・・・

通ってきた地域にいくつか学校がありましたがすべて流され、跡形もありませんでした、それらの
学校は以前にも津波被害があったので素早く行動していたそうです、ところが大川小学校は
向きが違ったせいか、今まで津波はなかったのだそうです、誰も津波は考えなかったのだと
言います。
それでもやっぱり私は言いたい、あれは防げたと。
何か事が起きたとき、立ち止まっていてはだめ、とりあえず動かないと物事は進まない。

決して忘れてはならない場所でした。