すでに色々なところで話題になっているTERAに向けたPCの構成ですが、自分のところでも改めて紹介や
説明なんかをしていきたいと思います。
まずは現在韓国で推奨されている環境などについてまとめてみます。
最低スペックについては、正直ゲームを楽しむには厳しいと思うので、今回は除外したいと思います。
- OS:Windows XP、VISTA、7
- CPU:Intel Core2 Duo E6750 2.66G / AMD Athlon 64 X2 6000 +
- RAM:2GB以上
- VGA:Geforce 8800GT / Radeon HD 3870
- HDD:25.0G
- DirectX:DirectX 9.0c
これが現在韓国で推奨スペックとして公開されているものになります。
さてさて。推奨スペックとは書かれていますが、実際のところ大半のMMOにおいて推奨スペックこそが
最低限の環境だと思った方が間違いないです。
理由としては、「ゲームを動作させる」のと「ゲームを楽しむ」のは別物であって、公式サイトに記載されているのは
その大半が前者の「ゲームを動作させる」ためのスペックであることが多いからです。
そのため、推奨スペックを満たしているからと言って、実際にゲームをしたときに不満がなくできるかと言うと
表示画質を落としたり、動作がカクつく場合があったりなど、小さな不満が出てくることが考えられます。
それでは、業界関係者向けに開催されたイベントなどで実際に動作させたPCのスペックと、そのときの動作状況を
数字での確認になりますが、見ていきたいと思います。
なお、4Gamersの記事にて確認できたのですが、TERAのオプション設定で画質設定が0~5までの6段階が
用意されているとのことです。
※週刊アスキーの記事より
- OS:不明(恐らく、Windows 7 64bitと思われます)
- CPU:Intel Core-i7 870
- RAM:8GB
- VGA:Geforce GTX 460
- オプション:最高設定
- 解像度:1920×1080
日本で実施されたTERA MEDIA DAYのときの動作環境です。
このPCでの動作時fpsは記載されていませんでしたが、動作に関しての不満点などの記載もなくオプション設定も
最高設定でのプレイとのことなので、問題なくプレイできていたのではないかと思います。
ちなみに「fps」とは「Frame Per Second」のことで、1秒間に何枚の画像を描画できる数字になります。
この数値が大きいほど描画が滑らかになると思っていただければ問題ないかと。
だいたい40fpsを越えると、かなり快適かつ滑らかに動作していると言えます。
※4Gamersの記事より
- OS:不明
- CPU:Intel Core-i5 870
- RAM:不明
- VGA:Radeon HD 5850
- オプション:最高設定
- 解像度:1920×1200
恐らく見た人も一番多いと思う記事からの引用ですが、不明点が多すぎてなんとも判断が難しいですねw
ただ、最高設定状態でのfpsが、40~42fpsとのことなので動作としては快適な動作と言えると思います。
OSについては不明ですが、CPUのスペックを最大限に引き出すのであれば、Windows 7 64bit版と
考えるのが一番無難かと思います。
日本の記事ではこれくらいしか見つからなかったので、本家韓国のサイトもいくつか探してみたのでその結果を。
※KBENCHの記事より
- OS:Windows 7 64bit
- CPU:AMD Phenom II x6 1090T
- RAM:2GB
- VGA:Radeon HD 5750 / Radeon HD 6850 / Radeon HD 6870
- オプション:画質2
- 解像度:1920×1080
fpsの数値としては、同一の場所(飛行シーンとのこと)で5750が35fps前後、6850、6870が55~59くらいを
記録したとの記載がありました。
飛行シーンということなので、それほど人が多い場所ではないと思いますが、画質2に設定した状態で35fps程度と
考えると、やはりミドルクラスでは少し厳しそうですね。
画質3に設定した場合ですが、計測したシーンは不明ながらも6850/6870ではほぼ同じfpsを記録したそうです。
これであれば、もう少し画質を上げても動作には問題なさそうですね。
ちなみにRadeon HD 5750は、数値上のスペックではGeforce GTS450とほぼ同等の性能になります。
余談ですが、Radeon HD 6850 とRadeon HD 6870は、韓国ではTERAモデルが販売されていますので
テストに使用されたようです。
※ITtodayの記事より
- OS:Windows 7 64bit
- CPU:Intel Core-i7 2600 / Core-i5 2500 / Core-i5 661 / AMD PhenomII x6
- RAM:4G
- VGA:Geforce GTX250 / GTX460 / GTX560 Ti
- オプション:最高設定
- 解像度:不明(このスペックのPCであることから、1920×1080と思われます)
人ごみの多い街の中で計測したとのことですが、平均フレーム数は、GTX250で35fps、GTX460で49fps
GTX560Tiで68fpsという結果が出たそうです。
平均の数値に関しては、全ての組み合わせでの結果になるそうなので一概には言えませんが、数値を見ると
やはりVGAだけではなく、CPUも重要ということがわかります。
ここまでの結果を踏まえた上で、TERAを快適にプレイするための指標としては以下のような感じかなと思います。
ただし、あくまで現在の韓国でのサービスを基準としていますので、今後変更される可能性があります。
●OS選択
CPUやRAMのスペックを最大限に生かすためには、Windows 7 64bit版がベストになるかと。
Windows 7 であれば、マルチコアCPUへの対応、最適化が行われているのがやはり大きいと思います。
また、64bitを使用することにより、32bit版のRAM限界である3.25GBを越えるRAMの搭載と動作が可能に。
●CPU選択
Intel であれば、Core i7-860を最低ラインに定めたいところ。
2000番台を採用できれば、それに越したことはないと思いますが、価格との兼ね合いやCPU、マザーボードの
熟成具合を考慮すると、無理に2000番台を用意しなくても問題ないと思います。
AMD であれば、PhenomII x4 955BEあたりを最低ラインにして、可能であればOSのスペックをフル活用するためにも
PhenomII x6 1065T以上を用意したいところです。
これ以上のスペックのCPUに関しては、価格を考えた場合、無理に用意しなくても大丈夫だと思います。
●RAM選択
Windows 7 64bit を使用する場合は4GBを最低ラインに。32bit版を使用する場合は、4GB以上は積んでも無意味に
なってしまうので、4GB積んでおけば問題ないと思います。
●VGA選択
Geforce系の場合、GTX460が価格とスペックのバランスから考えて優秀だと思います。
もちろん、最高画質でプレイし、ストレスを極力減らす場合にはより上位のモデルを選択すべきかと思いますが
現在確認している動作状況から判断すると、GTX460でも快適性を損なうことなくプレイできそうです。
Radeon系の場合には、一昔前のハイエンドモデルであるHD4890が最低ラインになるかと思います。
ただ、HD4890の場合スペック的にGTX460と比べると快適性は劣ることが考えられますので、ほぼ五分五分の
スペックを求めるのであれば、HD5850やHD6850、HD6870などを選択するのがいいかなと思います。
価格がGTX460よりも高額になってしまう問題がありますが、スペック的には若干ながら上になります。
これらの要素を満たしたPCとして、PCショップのBTO製品の価格を参考までに下記に記載します。
あくまで価格の参考であって、このPCをオススメしているわけではないのでご注意をw
また、これらはPC本体のみの価格で、ディスプレイの費用は別途発生しますのでご予算には注意を~。
一例として、こんな感じですかね~。
ここまで長々と書いてきましたが、最終的な判断はいざ購入する際にご自身でお願いします。
予想より高ぇ!!とか、思ったよりも快適に動かねぇ!!とか言われても困るのでw
一応、疑問点などがあれば、自分のわかる範囲でお応えしたいとは思いますので、何かありましたらコメントや
Twitterなどでお気軽にどうぞ~(*´∀`)