４月１日の日記。～新宿夜行物語～

初まりはこんな感じのメールやりとりから。
京侍「4月１日に作家先生方の集まりがあるんだって…どうしよう…日頃お世話になっている方たちに挨拶したい…でも、腰が～(泣)夜の新宿は～っ(泣)行ってもご飯食べられないし～。…やっぱ断った方がいいかなぁ?(;_;)」
猫魔「本当は行くべきだと思うけど…確かに君の体力だと、ね…(汗)私も行ければ、胃袋のかわりぐらい出来るんだけどねぇ(--;)」

４月１日　晴れ。
てな訳で、この日は新宿某所での集まりに、京侍さんの同伴者として参加させて頂きました(笑)
瓢箪から駒とはまさにこの事で、まさか本当に行けるとは思いませんでしたよf(^^;
プロの作家先生に会えるなんてもう夢のようで、行く前から舞い上がっていた私ですが、一歩会場へ入るとあまりの煌びやかさに圧倒
豪華で…というのではないのです。
先生方からオーラが出ていて眩しいのです!
京侍さんもそうですが、プロとして洗礼された物を作る方というのは、やはり自分のポリシーというものが確立されていて、全身から個性が満ち溢れていて眩しいのですね～。

クラクラしながら、まずは京侍さんのお友達を探します。
いました。雁えりか先生。
彼女は私と京侍さんがSTN-AXというサークルで同人活動をしていた時に知り合った方なのですが、その当時からすばらしい才能の持ち主で、今ではオリジナルコミックの単行本を出されるほどのご活躍ぶり。
この日お会いした彼女、以前から美人で聡明な方でしたが、益々センスに磨きがかかり眩しいのなんのって!
ご自分のサイトで日記に『お会いした作家さんが美人でキラキラしていて…』なんて事を書いていらっしゃいましたけど「何をおっしゃる、うさぎさん」てな感じです(笑)
また気さくで優しい方で、お手紙も何もせずご無沙汰しっきりの私を、ちゃんと覚えていて下さいました。
やーもー雁先生と久しぶりに会えて、猫魔は幸せ者です♪
京侍さん、連れてきてくれてありがと～v小躍りヽ(*^。^*)ノ

さて、先生に日頃のご無沙汰も謝れたし、本来の任務に徹する事にします。
つまり、京侍さんの胃袋担当と適当な頃合いで空いてる椅子に彼女を座らせる事。
そう…実は彼女、腰痛がひどくて長時間立っていられない人なのです(-_-;
しかも乗り物酔いが怖くて外ではまったく食事が出来ない。で、一人では心細すぎると言う事で私がくっついて来たわけです(苦笑)(私がこの会に興味あるのも大きな理由ですがf^^;)

楽しい時間は瞬く間に過ぎ、会も終わりに近づいてきます。
彼女もなんとか体力があるウチに目的は果たせた様子。しかし流石に疲労の色が濃く出ています。
話しかけても上の空の返事。
私「もう少しで終わるから頑張って。」
彼女「…………うん。」
か細い声です。こりゃ、マジヤバい。限界か?
やっと主催者の終わりの挨拶。
しかし、挨拶が終わっても作家さん達は名残惜しいようで、なかなかその場を去ろうとしません。
京侍さんは一点をみつめたままフラフラ。
私「京侍さん、まだ居たいの?帰らないの?」
彼女「…え?でも帰る人いないよ?終わったの?」
うーむ、挨拶の言葉も耳に入らないほど痛いのか?(汗)
私「さっき終わりの挨拶してたし、終わったんじゃないかな。」
そんな会話をしている内に、ちらほら帰る人が出始めました。
彼女「じゃ…帰る…。」
雁先生、他先生方に軽く挨拶をして会場を出ます。
そのまま受け付け出入り口に向かうのかと思ったら、壁際の椅子にふらふらふら…。
へにゃへにゃと座り込み一言。
「腰っ………痛………っ!」
うわーっ!! 大丈夫かーーーっ!!?
(°°;))。。オロオロッ。。・・((；°°）
腰はとっくに限界を超えていたらしい(汗)
どうしよう…ここまでなるとは思わなかった。
タクシーで帰るか…でも彼女車酔いするし…。
私じゃ背負っても行けないし…。
駄目そうなら……仕方がないっ会場に残ってる男性捕まえて送ってもらうか!

そうこう考えている内に気丈にも彼女は立ち上がる。
私「だ、大丈夫?(汗)」
彼女「…うん」
腰にひびかない様、ゆっくりゆっくり歩く。駅まで10分ぐらいの道がなんと遠い事か(泣)
やっと駅に着く。
彼女「…特急で帰ろかな…」
みどりの窓口に向かう。
しかしそこには客が四、五人並んでいる。
すぐ順番になるかとしばらく並んでいたが、列は動かない。
『ええいっ前のオッサン、愚図ッ!トロッ!早く決めろ!ゴォラァ!! (怒)』私がやきもきしていると
彼女、ぽつりと
「気持ち悪くなってきた…」
えぇぇ－ーーーっっ!!!?
マジですか!?
『どこか、座るところっ…いや、気持ち悪いならトイレかっ!?』
(°°;))。。オロオロッ。。・・((；°°）　(°°;))。。オロオロッ。。・・((；°°）
フラフラと改札に向かう彼女。
どうやらとにかく帰る事に決めたらしい。
こうなると私は何も手が出せない。不甲斐ない限りだ。
「じゃ、今日はありがと、ごめんね。」私に謝る彼女。
何をおっしゃいますか!私こそ何も出来なくて申し訳ない(T_T)
腰の痛みに耐えながら、階段を上る彼女の後ろ姿が痛々しくて、思わず泪が出ました(;_;)

後日、謝りの電話をくれた彼女。
そんな気遣いは良いのに(苦笑)
ハプニングはありましたが、久しぶりに貴女に会えて嬉しかったです。
色々な方とお話が出来て、楽しい日でしたよー(^.^)

余談。
それにしても、そんな辛い思いをして頑張った京侍さん。
やっとたどり着いた家で、まさかあんな事件が待っていようとは!!!
彼女のブログを読んで泣けましたね。
ええ、マジで