あと30年もあるのか？

いま、自宅と嫁ぎ先の家と実家と3つの家がある。
それぞれの家で静かに時を過ごす時、自分達の人生と両方の親の人生を思うことがよくある。
今日は、主人の実家で庭の草取りをしながら、「この庭、昔は来るのが嫌だったなぁ。」とか
「ばあちゃんもこうやって草むしりをしながらいろんなことを考えたのかなぁ」とか、
「嫁に来てから、本当にこき使われた人生だった」って話してたっけ！！
でも、いつまでも蚊帳の外扱いをされた私も辛かったけどなぁって言いたかったよ。
ばあちゃんも家族以外の人間をなかなか受け入れない人だったよねぇ・・(笑)
今なら、もっと腹を割っていろんな話が出来て、広縁で話し込んでみたいなぁって思える。
いろんな事があったから・・の結果だけどね。　済んでしまったね。

実家に行くと、今度は自分が育った環境に入っていく。
決して穏やかな家庭環境ではなかった。祖父のしでかしたこと。
辰年の父の頑固で発達障害があったのではないかと思える言動。
その二人の為に心を壊してしまった母の事。可哀想ではあると思えるが、
今ある、自分のマイナス部分を思った時、どうして他所の家庭のように
「老親を尊敬できる」事が出来なかったのか？
妹と二人、誰も居なくなった実家で話すことがある。
2人とも「大人になったら家を出たい」と話していた。だけど、今、妹と私では考え方が？少し違う。
ずっと実家の近くに住み、恋愛結婚後もずっとフルタイムで働いて、今やいっぱしの「長」が付く職に就いてる。
片や、私、転勤族の夫とお見合い結婚し、ずっと日本のあちこちの土地で暮らして、
夫の貰う生活費で子供達3人を育てて来たし、パートやアルバイトの仕事は20年近くはして来たが、
あくまで「依存」の生活をしてきた違いだと思う。

嫁ぎ先の両親はどちらも逝ってしまった。それまでにいろんな事があったけど、もう・・祭ってあげればいい。
実家の父ももう・・認知症で向き合って話し合いは無理。それかと言って、そこに至るまでに
10年近くも超密接に、関わって来た事で、自分の人生観が代わる位、いろんな思いをした。
大人になって、社会的に間違った育ち方、考え方をしていたと気づかされた・・そんなことを思った。
そして母、母子だから解らなかった「精神的異常」それにも気が付いた。
2人とも、私たち姉妹を大切に育ててくれたのは事実だし、自分が子育てをしてどれだけ大変な思いや
我慢をして子供を育てたか？　それは本当に感謝している。
でも、妹とよく言う「親が尊敬できる」それが出来ればよかったね！って。

どこの家庭でも「外」には解らないいろんな事があるだろうと思う。
事実、ずっと蚊帳の外だった嫁ぎ先も、いざ、姑がいよいよ！というときになって初めて、
色んな家庭の事情が解ったし、それによって思いがけないパンチも食らった。
それが長い間、解らなかった私が未熟だったし、見抜けなかったバカだった。
だか、もっともっとひどい家庭環境もあるだろうと、それも思う。
それが人生なのか？とも思うようになった。

どうのこうのと言っても今まで、健康で貧困で困るほどの事もなく生きて来れた！
これには　いろんな人に感謝しなければならないと思う。

もう数日で夫が67歳になる。舅は95歳で旅立だった。夫が元気で居てくれれば後、30年近くもある。
日々、いろんな事で喧嘩もするし、「このやろう～～！」ってお互いに思うが、
それでも、独りより2人で元気に生きて居たいと思うようになってきた。
（出来れば、ぴんぴんコロリで私が先に(笑)）
先日の急病の時に、「心身ともに健康が一番だ」って電気が煌々とした処置室で感じた所為かもしれませんが。