不定期船の「だいとう」が到着すると、那覇から運んできた貨物を積卸しすることになります。貨物は全てコンテナに入っているので、コンテナを船からクレーンで吊り下げて陸揚げすることになります。コンテナに入りきれない大型の自動車などは甲板の上に積んで運搬するので、そのままクレーンで吊り下げるようです。陸揚げされたコンテナは港の広場の周りに並べられ、貨物を取り出せるように各コンテナの扉が開放されます。このへんの作業は日常化しているので、作業員が手際よく行い、あっと言う間に終わってしまいます。
コンテナが並べられると、島の商店などが貨物を取りに来ます。商店などは那覇の問屋や業者に必要な商品を注文し、その商品が何時の船便で到着するかは連絡が入っていますので、到着する日に自分で取りに行くことになります。島では運送業を見かけることが無かったので、自分の商品は自分で持ち運ぶことになっているようです。コンテナまで荷物を取りに来るのは商店などの業者なのですが、個人の小荷物では宅配便が利用されてました。委託された業者がコンテナから宅配便の貨物を取り出し、個人宅に配達してました。
運ばれる物資はありとあらゆるもので、人間の生活に欠かせない物の全て、という感じです。食料品が目立ちましたが、自転車や家電製品も見かけられました。液体は専用のコンテナに貯蔵されて運搬されてました。しかし、島の発電所などで使用する重油はどのようにして移送しているのか不明です。発電所で消費する重油は多く、このような大きさのコンテナで運搬できるような量ではないはずです。「だいとう」のような小型の船舶では対処できるとは考えられず、別に専門のタンカーが就航しているのでしょうか。