西荻窪の道路拡張を考える会

西荻に広い道路は似合わない! 都市計画道路132号線の道路拡張に反対して意見を発信しています。

今や欧米の主流は、脱自動車・脱道路

2019-09-01 19:14:01 | 道路拡張

(8月31日、西荻北の遊空間がざびいで行われた服部圭郎龍谷大教授の講演会。
90名の参加で大盛況でした)


タイトルは「道路を整備すればまちは衰退する」 
最初、「えっ、道路を整備するのって必要なこともあるんじゃない?」と思ったけれど、お話の内容はそんなちっちゃな問題ではなかった。
拡張して立派な道路をつくった後のまちがどうなったかを、日本各地の道路行政事業の実態、世界各地の都市再開発の実例を示しながら、語ってくださった。
①地元の商店街がすたれる
②コミュニティーが分断される
③周辺環境が悪化する(通過交通のための道路になってしまう)
④まちの個性がなくなる(個人商店がなくなり、大手チェーン店が出店)
・・・そうです、もし西荻の道路が拡張されたら、まさにこうなってしまいます。

世界の流れは自動車から人へ
アメリカでは今や脱車、脱道路。一番遅れているといわれていたフランスでも、今パリでは市街地に車を入れない、セーヌ川沿いに車を走らせないようにするといっている。日本は40年遅れていると。
服部先生は講演の会場まで駅から132号線を歩いて来られて、この道路は「世界に誇れる道路です」「バスが通って、車と人が共存しているのが素晴らしい」と言われた。
いつも通っている私たちの街の道路をほめられて、「うっふん、ほんとにそうだ!」とあらためて思いました。

質問で、道路拡張の理由に「防災」がいつも出されるが、どう考えたら?とあり、それに対しては、
道路を拡げることが、防災にどのくらい寄与するのか、どのくらいの効果があるのかは確かでない。
都合のいいときだけ「防災」が使われているのが実態だ。(余談で、原発再開発しておいて、何が防災だ)
・・・防災については、私たちも道路拡張だけでない防災のあり方についてもっと関心をもって提起していかなければ、と思いました。