今年に入り、ひと月近くが経過しました。
非常に厳しい寒波が北日本を中心に襲っていますが、湘南地区は寒さはあるものの、比較的温暖な気温を保っています。
非常に厳しい寒波が北日本を中心に襲っていますが、湘南地区は寒さはあるものの、比較的温暖な気温を保っています。
年末から年始にかけて、支部内の稽古生はみなさん非常に元気な姿を見せてくれており、とても盛り上がりのある稽古が各道場で行われています。
以下、私事での想いをいくつか述べさせていただきます。
先日、全国の支部長審査会が行われ、私も参加して来ました。
審査を受験したわけではありませんが、受験者の対戦相手を自ら買って出ての参加となります。
いつも対戦相手が不足している支部長審査会ですので、その支援と、一方では、今の自分の力量を試す意味も込めて、なるべく参加することにしています。
また、稽古生の皆さんには試合や審査会で「頑張れ!」と言っておきながら、自分自身は戦いの場に身を置いていないことがなんとも心苦しく、稽古指導にもブレが生じる恐れもあり、また実戦の場での最低限の戦う力を維持することも心がけたいと考えています。
目の前の相手が自分自身に対して、真剣に対峙して打ち込んでくるこの緊張感が大切で、こうした場に身を置く覚悟がなければ、武道団体の指導者としてはどうしても物足りなく感じます。
4年ほど前に亡くなられた大道塾の初代塾長である東先生の想いとして、支部責任者の新年の合同稽古を兼ねた行事でもある、この年に一度の、1月初旬の支部長審査会。
今回の催しの参加者の中で、高段位を持つ者は審査受験者の採点係を兼ねての参加となりますので、審査会が始まって最初の2時間ほどは、私は採点係としての立ち仕事となります。
その後、組手審査になるタイミングで慌ててイソイソとサポーターを着用して、組手審査の相手を務めます。
長年調子の悪い私の膝。
以下、私事での想いをいくつか述べさせていただきます。
先日、全国の支部長審査会が行われ、私も参加して来ました。
審査を受験したわけではありませんが、受験者の対戦相手を自ら買って出ての参加となります。
いつも対戦相手が不足している支部長審査会ですので、その支援と、一方では、今の自分の力量を試す意味も込めて、なるべく参加することにしています。
また、稽古生の皆さんには試合や審査会で「頑張れ!」と言っておきながら、自分自身は戦いの場に身を置いていないことがなんとも心苦しく、稽古指導にもブレが生じる恐れもあり、また実戦の場での最低限の戦う力を維持することも心がけたいと考えています。
目の前の相手が自分自身に対して、真剣に対峙して打ち込んでくるこの緊張感が大切で、こうした場に身を置く覚悟がなければ、武道団体の指導者としてはどうしても物足りなく感じます。
4年ほど前に亡くなられた大道塾の初代塾長である東先生の想いとして、支部責任者の新年の合同稽古を兼ねた行事でもある、この年に一度の、1月初旬の支部長審査会。
今回の催しの参加者の中で、高段位を持つ者は審査受験者の採点係を兼ねての参加となりますので、審査会が始まって最初の2時間ほどは、私は採点係としての立ち仕事となります。
その後、組手審査になるタイミングで慌ててイソイソとサポーターを着用して、組手審査の相手を務めます。
長年調子の悪い私の膝。
2時間ほど立ちっぱなしで、私の膝はガチガチに固まってしまっていますが、まあ何とか、それでも少しは動けそうです。
ウォーミングアップも何もあったものではありませんが、いつでもどこでも、体と心を戦える体制に整えておくことも、武道家としての心構えでもある。
年齢と体格の近い、各道場の指導者である支部長さんの相手をするかと思いきや、私よりも一回りほど、12歳ほど若く、現役で北斗旗(全日本選手権)にも出場しているの体重が80キロ程の選手が今回の審査会に参加しており、その相手役を務めることになりました。
現在72キロ程の私とは多少の体重差がありますが、現役の頃は、20キロくらいまでは同じようなものと考えていたので、それほど気になる差ではありません。
相手の受験者は、大道塾の指導者としては第一人者ともいえる行徳・東中野支部の加藤支部長の元で稽古をしている稽古生であり、極真空手の団体でも実績を残している選手でもあるとの話で、なかなか体幹の強い、力強い選手である。
この選手は、数年前にシニアで全国優勝をした後、一般の部で北斗旗にも挑戦を続けているようです。
個の受験者は、組手審査の一人目の相手に対し、右の強いパンチを強烈に相手に効かせおり、その相手をしていた支部長さんは少し厳しい結果となっていたように思います。
私はこの選手の相手役として、二人目の打撃・四人目の立組・五人目の寝技と、3度の対戦をすることに…
相手は年齢的に6人の連続組手を行っており、スタミナ面では私が有利に進めるべき戦いでありながら、結果は0勝1敗2分という結果でした。
得意としている立組でバランスを崩されて、極めの動作を受けての判定負けとなり、打撃と寝技が引き分けという結果です。
決して手を抜くわけではありませんが、全て引き分け狙いで行って、結果的に負け越してしまうのは、自分の甘さがあったように感じます。自身の昇段審査に置き換えてみれば、保留となる結果です。
因みに昨年の支部長審査の相手役では、一勝一敗という結果でした。
年々成績が下がっているようでもありますね…。
今回の審査の組手で、自分自身で感じた事は、
・ 戦いにおいては特に何も怖いものはなく、アップをしていなくとも、これだけ短い時間では息も上がらない。
・ 組手審査の相手をするときは、必要以上に気負って対応する必要はない。
・ 普段からミット練習や組手といった自身の稽古をほとんど行っていないため、技の伸びが弱くなってしまっている。この辺りは普段から何らかの対策が必要。
・ 毎日の稽古指導の中で、ある程度は体を動かしているので、打撃の攻防では最低限の反応は出来ている。しかし、手ごたえのある、満足のできる打撃はほとんど打てていない。相手に十分なプレッシャーを与えられていないのは役不足だと感じる。
・ 昇段審査の相手役として参加する時は、攻防の中では特に、守りとカウンターにより徹するべきだと感じた。
・ 自分自身の間合いの取り方が甘く、近距離での微妙な間合いを維持しつつ、時には打撃の連続的な攻撃やボディーへの攻撃にもつなげたい。
・ 投技や立組は、相手の体幹が強くて体重が重い場合は崩しが必要であるのに、すっかりと忘れてその場での打撃の攻撃に終始してしまっている。
・ 肘打ちが上手く入らないのには理由がある。ガードが固ければ、崩しを行ってから、技のつなぎの中で、バリエーションのある肘を使うべし。
・ タックルやサバ折り、プッシュや崩しの稽古指導を普段から行っていながら、その場では、全く意識できていなかった。
・ 後から思い返せば、出来た事はたくさんあるのに、戦いの最中には最低限のことしか意識に残っていない。意識に上らないのは、自分の技術として、まだしっかりと色々な動きが身についていないという事である。
・ 立組や寝技では、不用意な組み方や対応をしてしまっている。全く慎重さが足りない。
・ 打撃はイメージ練習をより多く行い、立組と投技や寝技は、普段から少しは攻防の練習に参加するべき。ただし、膝の負担を最小限に抑えなければ、今後の指導に支障があるため、極力、トータルの負担の軽減には配慮すべし。
年に一度の本番勝負となる支部長審査の相手役を、膝のダメージが軽減されてきた昨年から行っていますが、今回の戦いで一つの気付きがあり、ある程度、来年からの目標値が決まりました。緊張感もなく、なんとなく組手審査の相手役を行っていただけではいけないんだという事を、改めて感じた次第です。
今年も、対戦していただいた相手に感謝いたします。
さて今後は、
1.日常の稽古ではこれまで通り、自分の稽古よりも稽古生への稽古指導に徹する事は変わりなし。しかしその中で、稽古指導の中で自身の稽古をしていくという、私が考える指導者としての道を極めたい。
2.技の説明や見本を見せるときの意識を、より実践に近づけて高めてゆく事。
3.イメージトレーニングを、稽古指導の合間にもより多く行う事。
4.体力維持をするための自己トレーニングの時間を、定期的に確保する事。
5.投げ技や、投げ技に入る前の崩し、そして寝技のスキルは少しでも向上していけるように普段から努力する事。
6.攻撃力よりも、防御力とカウンター技術の向上により重点を置く事。
7.実際に使える技の幅を広げていく事。
8.より気負わず迷わず、安定した精神状態で戦いの場に立てる心を養う事。
9.勝てずとも負けない、特に安易に崩されずに投げられない身体操作を身に付ける事。
10.勝負に際しての、年齢に応じた、且つ指導者の立場としての武道家の悟りを得たい。
抽象的とも思える言葉が並びますが、普段は表に出さない今の私の心の中の正直な想いです。
良いことも悪いことも隠さずに、堂々と表に出す事を心掛けていきたい。
ウォーミングアップも何もあったものではありませんが、いつでもどこでも、体と心を戦える体制に整えておくことも、武道家としての心構えでもある。
年齢と体格の近い、各道場の指導者である支部長さんの相手をするかと思いきや、私よりも一回りほど、12歳ほど若く、現役で北斗旗(全日本選手権)にも出場しているの体重が80キロ程の選手が今回の審査会に参加しており、その相手役を務めることになりました。
現在72キロ程の私とは多少の体重差がありますが、現役の頃は、20キロくらいまでは同じようなものと考えていたので、それほど気になる差ではありません。
相手の受験者は、大道塾の指導者としては第一人者ともいえる行徳・東中野支部の加藤支部長の元で稽古をしている稽古生であり、極真空手の団体でも実績を残している選手でもあるとの話で、なかなか体幹の強い、力強い選手である。
この選手は、数年前にシニアで全国優勝をした後、一般の部で北斗旗にも挑戦を続けているようです。
個の受験者は、組手審査の一人目の相手に対し、右の強いパンチを強烈に相手に効かせおり、その相手をしていた支部長さんは少し厳しい結果となっていたように思います。
私はこの選手の相手役として、二人目の打撃・四人目の立組・五人目の寝技と、3度の対戦をすることに…
相手は年齢的に6人の連続組手を行っており、スタミナ面では私が有利に進めるべき戦いでありながら、結果は0勝1敗2分という結果でした。
得意としている立組でバランスを崩されて、極めの動作を受けての判定負けとなり、打撃と寝技が引き分けという結果です。
決して手を抜くわけではありませんが、全て引き分け狙いで行って、結果的に負け越してしまうのは、自分の甘さがあったように感じます。自身の昇段審査に置き換えてみれば、保留となる結果です。
因みに昨年の支部長審査の相手役では、一勝一敗という結果でした。
年々成績が下がっているようでもありますね…。
今回の審査の組手で、自分自身で感じた事は、
・ 戦いにおいては特に何も怖いものはなく、アップをしていなくとも、これだけ短い時間では息も上がらない。
・ 組手審査の相手をするときは、必要以上に気負って対応する必要はない。
・ 普段からミット練習や組手といった自身の稽古をほとんど行っていないため、技の伸びが弱くなってしまっている。この辺りは普段から何らかの対策が必要。
・ 毎日の稽古指導の中で、ある程度は体を動かしているので、打撃の攻防では最低限の反応は出来ている。しかし、手ごたえのある、満足のできる打撃はほとんど打てていない。相手に十分なプレッシャーを与えられていないのは役不足だと感じる。
・ 昇段審査の相手役として参加する時は、攻防の中では特に、守りとカウンターにより徹するべきだと感じた。
・ 自分自身の間合いの取り方が甘く、近距離での微妙な間合いを維持しつつ、時には打撃の連続的な攻撃やボディーへの攻撃にもつなげたい。
・ 投技や立組は、相手の体幹が強くて体重が重い場合は崩しが必要であるのに、すっかりと忘れてその場での打撃の攻撃に終始してしまっている。
・ 肘打ちが上手く入らないのには理由がある。ガードが固ければ、崩しを行ってから、技のつなぎの中で、バリエーションのある肘を使うべし。
・ タックルやサバ折り、プッシュや崩しの稽古指導を普段から行っていながら、その場では、全く意識できていなかった。
・ 後から思い返せば、出来た事はたくさんあるのに、戦いの最中には最低限のことしか意識に残っていない。意識に上らないのは、自分の技術として、まだしっかりと色々な動きが身についていないという事である。
・ 立組や寝技では、不用意な組み方や対応をしてしまっている。全く慎重さが足りない。
・ 打撃はイメージ練習をより多く行い、立組と投技や寝技は、普段から少しは攻防の練習に参加するべき。ただし、膝の負担を最小限に抑えなければ、今後の指導に支障があるため、極力、トータルの負担の軽減には配慮すべし。
年に一度の本番勝負となる支部長審査の相手役を、膝のダメージが軽減されてきた昨年から行っていますが、今回の戦いで一つの気付きがあり、ある程度、来年からの目標値が決まりました。緊張感もなく、なんとなく組手審査の相手役を行っていただけではいけないんだという事を、改めて感じた次第です。
今年も、対戦していただいた相手に感謝いたします。
さて今後は、
1.日常の稽古ではこれまで通り、自分の稽古よりも稽古生への稽古指導に徹する事は変わりなし。しかしその中で、稽古指導の中で自身の稽古をしていくという、私が考える指導者としての道を極めたい。
2.技の説明や見本を見せるときの意識を、より実践に近づけて高めてゆく事。
3.イメージトレーニングを、稽古指導の合間にもより多く行う事。
4.体力維持をするための自己トレーニングの時間を、定期的に確保する事。
5.投げ技や、投げ技に入る前の崩し、そして寝技のスキルは少しでも向上していけるように普段から努力する事。
6.攻撃力よりも、防御力とカウンター技術の向上により重点を置く事。
7.実際に使える技の幅を広げていく事。
8.より気負わず迷わず、安定した精神状態で戦いの場に立てる心を養う事。
9.勝てずとも負けない、特に安易に崩されずに投げられない身体操作を身に付ける事。
10.勝負に際しての、年齢に応じた、且つ指導者の立場としての武道家の悟りを得たい。
抽象的とも思える言葉が並びますが、普段は表に出さない今の私の心の中の正直な想いです。
良いことも悪いことも隠さずに、堂々と表に出す事を心掛けていきたい。
これは変にカッコつけをすることなく、すべてをさらけ出すという初代塾長である東塾長から学んだ、一つの教えです。
膝のダメージがやや軽減されてきた昨年から始めた、支部長審査の相手役としての役割の中で、少しずつ悟りにも似た感覚を会得して、極めていきたい。
支部長審査、支部長会議から懇親会と、とても楽しいひと時でした。
練馬時代の総本部道場の稽古仲間である長谷川支部長、過去に何度も試合で拳を交えたコノネンコ支部長、札幌西支部の菅原支部長の他、普段あまり話が出来ていない方々ともお話が出来たのも良かったです。
膝のダメージがやや軽減されてきた昨年から始めた、支部長審査の相手役としての役割の中で、少しずつ悟りにも似た感覚を会得して、極めていきたい。
支部長審査、支部長会議から懇親会と、とても楽しいひと時でした。
練馬時代の総本部道場の稽古仲間である長谷川支部長、過去に何度も試合で拳を交えたコノネンコ支部長、札幌西支部の菅原支部長の他、普段あまり話が出来ていない方々ともお話が出来たのも良かったです。
皆さん普段からとてもしっかりと考えて、一生懸命に取り組まれている様子が、私の励みになります。
今は、何よりも、体を悪くされた草加支部の能登谷支部長の回復を願うばかりです。
今年も気合を入れて頑張って行きましょう!
今年も気合を入れて頑張って行きましょう!