chinatuとnaruママ

子育て奮闘記と、私の大切な趣味と、音楽関係の仕事をしていて日々思う事やお知らせを書いていきます。

心を共に育む音楽幼児教育をめざして

2006-06-21 10:43:21 | レッスン
今日はレッスンの中で、私が常に心がけている事を書こうと思います。

幼児期の音楽レッスンで忘れてはいけない事は、感性、想像力を育てると言うこと。そもそも芸術は心を動かす事が出来る物。その芸術を通して人間の何を育てることが出来るかと考えると、指のトレーニングでもなく、楽譜が読めるようにするでもなく、まずは感性、豊な想像力を持ってもらいたい。大きくなって芸術として音楽を演奏する時も、この想像力がないと、曲の中にあるドラマを表現することが出来ないし、人の心に届く演奏は出来ないと思う。
ではどうして指のトレーニングよりも前に、この幼児期に感性を育てるかと言うと、9才までに脳は80%成長を遂げると言われているその間に本能や感性を司る右脳を育てたい。
音楽は人間が産まれてはじめて体験出来る芸術。いやいや、ママのお腹の中にいる時から聞こえてくる芸術です。目が見えない赤ちゃんは、絵や写真を見て何かを感じ取ることはもちろん不可能。だけど、お腹の中にいる時から、ママのやさしい歌声を聞くと、心が落ち着いてやさしい気持ちになり安心して眠れます。でも、本人はこの気持ちがやさしい気持ちなんだって気づいてはいないはず。こういった心の中にあるいろいろなたくさんの気持ちに気づかせてあげて、そのたくさんの本能から来る気持ちを、さらに音楽(リズム感や音感)によって表現出来るようにしてあげるのが、私たち幼児音楽教育に携わっている者の使命だと思っています。

それには早期教育ではなく、適期教育を心がけたい。。と思うと、指のテクニックやドレミは養った感性を表現する手段。2才3才の子にはまだまだ・・それよりも楽しい気持ちで、色々なことを想像してワクワクしながらいろいろな物になりきって歌ったり踊ったり体を動かしたりと、聴覚の発達も著しいこの時期に音感やリズム感を身に付け、音楽の基礎となればうれしい。

よく、「家の子(幼児)もう2年も教室通ってるのにいつになったら長い曲が弾けるの?」って不安で相談されることがあるけど、こういうことかな。。
もう一つ、「家の子楽譜を見ながら弾かない。全部暗譜で聞いて弾いちゃって楽譜が読めない。。」って質問も良くある。。これもこういうこと。。

でもだからと言ってこの時期にしか感性のレッスンをしないかといったらそうではなく、その年齢によって感じ方は変わって来るし、もっともっと複雑に成長していくからいろいろな曲をただ演奏して練習するだけでなく、曲についてお話しながらその子がどんな気持ちでその曲を弾きたいかを確認しながら、私の曲に対する気持ちも伝えながらレッスンを進めて行きたい。。心も共に育むレッスンが出来ればいつかその子に合った芸術表現が出来ると信じて。。

結果がすぐ出ないお稽古事の代表が、ピアノやエレクトーンのレッスンだと思う。数学のような計算を覚えてしまえばOK!漢字が覚えられればOK!習字もきれいに書くコツを覚えればOK!ってそんなことではなく、心と共に高めていかなくてはいけないレッスンだから長~い時間がかかる。。やっと楽しく表現出来るようになったかな~って気づく頃には人それぞれ差はあるけど、ひょっとしたら大人になっているかもしれません。
実際私も子供の頃レッスンに行く事はあまり好きじゃなかった気がします。でも音楽は好きで宿題とは全く関係ない曲ばかり弾いてました。
でもそれでも、曲を通して何か感じ取っていたのかな~。。今考えると、レッスン勝手にやすんじゃったりって事もあったけど、「絶対続けなさい」と言ってくれた親に感謝です。
子育てと同じ!根気がいります。。
おかげで今でも、子育てで疲れていてイライラしてもエレクトーンやピアノを弾くと気分が晴れるし、さらに豊な気持ちになれます。
ストレス解消の手段にもなってるかな!!

あ~思いがたくさんあって長くなっちゃったけど、こんどは家庭での練習の大切さを書こうかな!!

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