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豚骨鍋の徒然なる日記

豚骨鍋による日々の生活とか社会情勢についてだらだらと綴る
その辺によくある特に何の変哲もないブログ

Nikkei has been a gone case.

2007-08-17 10:32:17 | 経済・金融、マーケット
ダウも日経もひどい状態です。
昨日のダウは12600ドル割れをなんとか回避した形。
アメリカ経済を株価が反映する意味での「調整」は大体最高値から約10%までの範囲とされるそうです。つまり最高値の14000ドルから-10%を引いた12600ドルのラインまで。このラインは今回の暴落が果たしてただの「調整」にすぎないのか、それとも「景気後退」の始まりを告げる最初のラインになるかを見極める重要なポイントになる。昨日はギリギリのところで反発して12845ドルまで持ち直した。ここを割ってしまうと底なし状態なのでさすがに割らないとみたか、買いが殺到した。

今日の日経は各国の通貨が円に対して全面安、超絶円高になっているためトヨタ、新日鐵はじめ日本の根幹産業が売られまくってます。円高に強いはずの銀行セクターも未だ信用収縮不安で弱い格好。経済は銀行が復活しないと始まらないですから、少なくともメガバンが底打ちになるまでこの混乱は続くでしょう。
日経の自主性はもはやほとんどなく、ヨーロッパやアメリカの株価に牽引される格好。情けないことです。これが外需主導で日本経済を引っ張ってきた結果か・・・。弱い弱すぎる。円高で輸出産業が崩れだしたら歯止めが効かない株安。大企業によって牽引されてきた日本経済、これは一度改革のやり方を見直す必要があるのかもしれない。その意味では22日の日銀利上げ(できるのか?)は内需経済を拡大させる方向へシフトさせるいいきっかけになるのかも。荒療治すぎるけど。

日米欧の中銀、ほぼ同時に市場に資金供給

2007-08-10 12:02:17 | 経済・金融、マーケット
欧州中銀、15兆円緊急供給・サブプライム沈静化狙う

 【ベルリン=赤川省吾】欧州中央銀行(ECB)は9日、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を契機とした信用不安の発生・拡大を防ぐため、欧州金融市場に約948億ユーロ(約15兆4000億円)を緊急供給した。高リスクのファンドの解約申請や金融株の下落が続く中で、市場不安を緩和するのが狙い。ECBによる大規模な緊急資金供給は2001年の米同時テロで金融市場が世界的に動揺して以来初めて。米国とカナダの金融当局も協調する姿勢を示している。

 ECB当局者は緊急措置の目的を「市場のひずみの微調整だ」と説明。サブプライム問題との関連については「コメントできない」と述べた。直接的な言及を避け、市場の不安を緩和する意図とみられる。

 ブッシュ米大統領は9日の記者会見で「米市場には十分な流動性が供給されている」と述べ、米金融市場には不安がないとの認識を強調した。一方、カナダ中央銀行は同日、「金融システム安定のため、十分な流動性を供給する用意がある」との声明を発表した。 (01:06)
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M0902Y%2009082007&g=MH&d=20070809



FRB、240億ドルの資金供給・信用不安拡大歯止め狙う

 【ワシントン=小竹洋之】米連邦準備理事会(FRB)は9日、傘下のニューヨーク連銀を通じ、米金融市場に総額240億ドル(約2兆8000億円)の資金を供給した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端とする信用不安の広がりに歯止めをかけるため、通常より厚めの資金供給に踏み切った。

 FRBは今回の資金供給を通常の市場操作の一環と位置付けており、2001年9月の米同時テロ後のような緊急措置とは考えていない。1 日当たりの供給量としては4月25日の345億ドル以来、約3カ月半ぶりの高水準となるが、7月以降も200億ドル近くの資金供給を4回(今回は除く)実施している。

 欧州中央銀行(ECB)が同日、欧州金融市場に948億ユーロ(約15兆4000億円)の緊急資金を供給したため、FRBも通常操作の枠内で市場の安定に協力したとみられる。カナダ中央銀行も同日、16億4000万カナダドル(約1800億円)の資金供給を実施した。(10:40)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070810AT2M1000O10082007.html



日銀、1兆円供給し公開市場操作・サブプライム問題受け

 日銀は10日午前、短期金融市場に即日で1兆円を供給する公開市場操作(オペ)を実施した。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を受け、市場金利が上昇しやすくなっているためだ。前日には欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)が相次いで資金供給を実施しており、これに追随する形となった。

 金融機関同士が資金をやり取りする無担保コール翌日物の市場では、取引が始まった直後から日銀の誘導目標(0.5%)を上回る 0.53%前後が取引の中心となっていた。欧米市場でサブプライム問題に絡む信用収縮懸念が広がったことで、外国銀行を中心に資金を多めに手当てする動きが出ている。資金の出し手である国内銀行は運用にやや慎重になっており、金利が上昇しやすくなっている。

 これを受けて日銀は即日の供給オペを実施。その後も金利は0.52―0.53%程度で推移している。日銀は「金利上昇を抑えるためのオペで、海外の中央銀行と協調したわけではない」(幹部)としている。(11:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070810AT2C1000110082007.html


今朝のダウの大暴落はECBが米のサブプライムローン問題から波及した信用リスクに対応するため緊急的に約15兆円の資金を市場に供給したことが、サブプライム問題の直接の原因であるアメリカのマーケットの不安感を煽ったことが原因のようだ。ダウ平均は-387$と今年2番目の下げ幅を記録し、前日比約3%マイナスの13270$で取引を終えた。またヨーロッパの市場も前日比2%を大きく超える下落となり、その影響でユーロ円は一気に円高に傾き現在161.35円/ユーロとなっている。
また日本時間で午前未明、米FRB・日銀ECBに続いて兆単位の資金を金融市場に供給する公開市場操作に踏み切っている。これはECBが15兆もの大量資金を市場に供給したことで、需給バランスが崩れ長期金利や為替などが一気に急激な変動をするのを防ぐためだと考えられる。

今日の日経平均株価は午前の終値で前日比448円マイナスの16,721.96円。強かった16800円のラインも割り込み底は見えない状態。再び17000円を回復するためにはアメリカ・ヨーロッパ株が安定的に大幅な上昇を持続することが必要だが、最近の傾向としては100・200$、とじわじわ上げた後、少しでも悪材料が出れば300$以上一気に下落をするという極めてセンシティブな状態にあるためあまり期待はできない。
また現在の他の外部環境は以下の通りだ。

為替 118.15/$ 161.40/ユーロ 239.03/£ 100.19/豪$ 88.16/NZ$
CME NIKKEI SEP07 16860.0 +5
原油 07/09 71.54 -0.05 08/10 11:16

原油は過去最高の1バレル78$を記録したところで頭打ちになりこの一週間で大幅に下落した。そのため商社・鉄鋼・海運・非鉄・造船など資源関連株が軒並み下落していて特に商社・海運の下げは強烈。5月あたりから一気に伸びた銘柄は下げるときも最速ですな。アメリカの景気減速とともに資源バブルもここまでか・・・。

今後のキーポイントはやはり今月22日に日銀の利上げがあるかどうかです。この乱高下で不安定な相場の中、果たして日銀が市場の予想通り利上げに踏み切れるか?今日の下げは既に利上げを織り込んでいそうな気もします。だとすれば22日までは円高に振れていく可能性は高いような気もする。

FOMC声明

2007-08-08 05:01:47 | 経済・金融、マーケット
Release Date: August 7, 2007


For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate at 5-1/4 percent.

Economic growth was moderate during the first half of the year. Financial markets have been volatile in recent weeks, credit conditions have become tighter for some households and businesses, and the housing correction is ongoing. Nevertheless, the economy seems likely to continue to expand at a moderate pace over coming quarters, supported by solid growth in employment and incomes and a robust global economy.

Readings on core inflation have improved modestly in recent months. However, a sustained moderation in inflation pressures has yet to be convincingly demonstrated. Moreover, the high level of resource utilization has the potential to sustain those pressures.

Although the downside risks to growth have increased somewhat, the Committee's predominant policy concern remains the risk that inflation will fail to moderate as expected. Future policy adjustments will depend on the outlook for both inflation and economic growth, as implied by incoming information.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Thomas M. Hoenig; Donald L. Kohn; Randall S. Kroszner; Frederic S. Mishkin; Michael H. Moskow; William Poole; Eric Rosengren; and Kevin M. Warsh.

連邦公開市場委員会は今日、FF金利の誘導目標を5.25%に据え置くことを決定した。

今上半期の経済成長は緩やかに推移した。しかしながら最近の金融市場は不安定で変動の激しいものとなっている。一部の家計や産業において信用リスクはより一層厳しいものとなりつつあり、住宅市場の調整は未だ続いている。それでも今後、数四半期の経済成長は底堅い雇用の拡大と所得増大、また良好なグローバル経済に支えられ緩やかなペースで拡大し続けると思われる。

コアインフレ指数はここ数ヶ月緩やかに改善しているが、持続的なインフレ圧力の緩和は今後納得できる形で示されていかなければならない。また高いレベルでの資源の利用がインフレ圧力を潜在的に維持している。

景気の減速懸念は確かに高まっているものの、いまだ我ら委員会の主要な政策的関心は「インフレ率が予想通りに収束しない可能性」である。今後の金融政策はインフレと経済成長、双方の見通しにより決定されるだろう。

8月のマーケット

2007-08-04 06:34:28 | 経済・金融、マーケット
【現在の主な指標】2007/08/04 06:00

日経平均 16,979.86 ▼ -4.25
為替 117.97/$ 162.49/€ 240.73/£ 100.76/豪$ 89.80/NZ$
長期金利 1.775 -0.034 (-1.88%)
原油 07/09 75.18 -1.68 08/04 05:21
Dow 13,181.91 -281.42 (-2.09%)
Nasdaq 2,511.25 -64.73 (-2.51%)
S&P 500 1,433.06 -39.14 (-2.66%)

ダウは最後の30分で投げが投げを呼んでズルズル下げる展開になった。最後は281ドル安の13181ドルで取引終了。下げ幅としては今年3番目だそうです。週末で最後の取引だから持ち越すのは控えようと思っている人が多そうな下げだった。不安定な相場はまだまだ続きそうだ。

来週7日は米FRBによるFOMC、そして22,23日は日銀の金融政策決定会合。
これだけダス・日経ともにこれだけ大きな株価変動が起きている以上、FRBも日銀も先月までのような楽観的な態度は示さないだろう。
日銀は消費者物価も株価もここにきて下げ基調になってきているだけに利上げは難しい。市場の予想では8月利上げ説が多勢を占めているが果たしてどうなることやら。個人的にはドル・ユーロともに円高になってきているのだからヨーロッパ政府からの批判は和らぐため、無理に今上げる必要はないと思う。
しかし日銀以上に難しい舵取りを迫られているのがFRBだ。去年の今頃FRBは原油高による物価上昇圧力に対応するため、利上げを繰り返してきた。現在も原油価格は高い状態ではあるが、これ以上の利上げは不動産担保市場の景気後退をさらに加速させることになるためそれはないとして、利下げがあるかどうか。とりあえず据え置きにした上で来月以降の利下げを期待させるような声明をするのだろうか?それとも今回一気に利下げに踏み切るのか。今回いきなり利下げを行うなら日米金利差が縮小するため急激にドルは売られ、一時的に大きく円高に傾く可能性はある。

ここで、少し金利と為替の関係を簡単に説明したいと思う。
前提として、金利差とは見かけの形式金利のことではない。形式金利なら日本の短期金利が0.5、アメリカのFF金利が5.25でその差4.75である。だからまだまだ金利差はあるのだから、米が多少下げてもまだまだ差は大きいし円高に振れることはない・・・そう考えるかもしれないが重要なのは実質金利である。形式金利がいかに高くても物価がその分高ければ旨みはあまりない。利益分を物価で相殺してしまうからである。実質金利は「形式金利-物価」で計算できる。
日本の実質金利は、0.5-(-0.2)=0.7
一方アメリカの場合は、5.25-2.8=2.45
つまり現在の日米の実質金利差は4.75もなくておよそ1.75である。しかしここでアメリカが景気減速の理由から形式金利を据え置きから下げていく方針に切り替え5.00、4.75と下げていくと金利差は1.5、1.25と一気に縮まっていく。これは円をわざわざドルに変えて資産を持つ旨みがなくなっていくということ。また逆に日銀が利上げをしても金利差はますます縮まっていく。株も為替も金融商品というのは将来の動きを予測して変化していくものだからドルが売られ円高に振れていくというわけだ。
でも為替はこういった金利差の他にも、選挙や政治の動向、自然災害、またテロや紛争の地政学的リスクなどの影響を受けて感覚的に動く側面もあるので金利差だけで動くとは一概には言えないことは特筆しなければならないことである(と、逃げ道を作っておきます・・・)。

まあでも利下げは7,8月の消費者物価や雇用統計、住宅着工件数などの具体的な統計が発表されてからでしょうな。6月の米消費者物価は0.2%上昇している。難しい状況だけれどもう少しだけ様子を見て明らかな景気減速の兆しを数値で確認してから利下げに踏み切ると思う。FRBの基本路線はインフレ潰しなのだから利下げには慎重にならざるをえない。だとすればアメリカの利下げは来月かその次か?

何にしろ7日の声明内容は今後の米株価を占う上で重要なものとなってきます。このブログでも取り上げてみようと思っています。

【スクウェアエニックス】ドラクエⅣ・Ⅴ・ⅥがDSでリメイク

2007-08-02 06:21:46 | 経済・金融、マーケット
ドラクエファンのみなさんに朗報。DSでドラクエシリーズⅣ・Ⅴ・Ⅵがリメイクされ登場するそうです。ⅣがプレステでⅤがプレステ2でそれぞれリメイクされましたから、Ⅵはおそらく次世代勝ち組ハードで出されると思ってましたがまさか携帯ゲーム機でリメイクとは・・・。しかし3作全てリメイクなんてスクエニは思い切ったことしてきましたね。今年中に新作のIXが発売されることも決まっており今年と来年はドラクエづくし。Ⅳは年内発売が予定されてるみたいですが、他の2作の発売は来年以降になる模様。詳しくは以下のURL。
http://www.new-akiba.com/archives/2007/07/46ds.html
一方ファイナルファンタジーもⅣのリメイクとⅨの続編?がDSで製作されていることが既に発表されています。DSの需要は今後もまだまだ増えるのか?

スクエニ繋がりでもうひとつ。Wiiで最近ドラクエシリーズの外伝である「ドラクエソード」の新作が7月12日に発売されました。スクエニの株価は上のチャートを見れば分かるように、発売されるおよそ一週間前から期待感が高まり大きく値をあげてます。やはりまだまだドラクエブランドは健在。そしてWiiで出すのだから売れるっていう心理の相乗効果。やっぱこういう良い材料ある時は買わないとダメだなぁ・・・と結果論ですが(´・ω・`)

17000割れ

2007-08-01 16:51:11 | 経済・金融、マーケット
17000のラインなかなか強かったんですが、後場に入り一気に投売りが入ったことであっさり壁を破り16,870.98円の値で取引を終えた。今後17000円を割ることがあるならサブプライムの問題から生じる影響だろうとは思ってましたがまさかこんなに早くくるとは・・・。後場に一気に下げたということはリーマンの投売りでしょうか。17000を割ったことで機関にも自動売買で投売りが入ったか?厚い壁を破ったことで目標の下げ止まりラインが見えなくなった。アメリカがこのまま反発しないとなると(反発しても微弱な上昇しかできないなら)、去年の5・6月のようにずるずる14000円台まで下げていってしまう可能性はあります。
ここからの買いは相当難しい。。。なぜならアメリカが200・300$クラスの反発が入れば17000は再度一気に突き抜けるかもしれませんが、そうでない場合みんな17000で跳ね返される可能性が高いと考え早々と利益確定をしてしまうからです。また未だ含み損を抱えている人も少しでも値を戻せば即売却しにくるので結果的に売り圧力の方が強くなってしまう。

この10日ほどで日経は1500円くらい下げたんですかね・・・日中売買できないリーマン投資家にとっては辛すぎる局面。デイトレでもしない限り今の相場を勝ち切ることは極めて困難だと考えます。

弱い展開

2007-08-01 06:46:40 | 経済・金融、マーケット
現在の主な指標

日経平均株価17,248.89▼ -40.41
為替 118.44/$ 161.94/€ 240.22/£ 100.64/豪$ 90.06/NZ$
Dow 13,211.99 -146.32 (-1.10%)
Nasdaq 2,546.27 -37.01 (-1.43%)
S&P 500 1,455.27 -18.64 (-1.26%)
原油 07/09 77.92 +1.09 08/01 05:54
NIKKEI SEP07 17135.0 -5

ダウは高値の+140$から一気に-140$まで転がり落ちた。ただの調整ならそろそろ反発してもおかしくないんですがなんか妙な感じがする。恐らく昨日勇気を出して買った人が利益確定のため寄り付きで全部投げた。それに狼狽して含み損を出してる人も全部投げた。現地の人でさえ今持ち越すのは危険だと思っているということです。
次のFOMCでFRBがどのような見解を示すことになるのかはかなり重要だと思います。原油が恐ろしく上昇し史上最高値をつけたのにもかかわらず、米の景気を支えてきた住宅市場の景気は軒並み悪化し続けているからだ。需給ギャップを生みスタグフレーションに陥ってしまうかもしれない。
また為替も円が買い戻されているため、輸出企業の収益を圧迫してしまう。日銀の利上げを織り込みにかかっているだけならいいんですが、米景気の減速を見込んでの売りならかなり急激な動きをしそうだ。だって「民主が勝って構造改革がストップしそう」なんて心理は「米のバブル崩壊しそう・・・」に比べれば全然大したことないんですから。主婦でFXやってる方はそろそろ止めた方が火傷しなくて済むかもしれませんよ・・・

巷に溢れる投資法

2007-07-28 10:01:19 | 経済・金融、マーケット
株の世界ではいろんな投資方法がある。
ここではその一例を紹介する。
俗にリスクの大きさに応じて段階別に分け、4段階の投資方法で語られることがある。なお、ここで語られる投資法は全て「買い」を前提にしている。

①1つめの投資法「現物取引」
普通に現物資金だけで取引する方法。これはもっともリスクの低い投資方法である。
なぜなら損失は全て自分の資金の範囲内で抑えられるからである。
100万円の資金があればいくら負けたとしても100万円まで、当然ながらそれ以上損失は出ることはない。誰もが最初にやる極めて通常の資産運用の方法である。リスクをとらない分利益は確かに少ないが損を自分の資金内で限定できるため誰にも迷惑がかからず投資を遊びで楽しむ人にとってもオススメの投資法である。
またこの現物投資の応用として「入金投資法」と呼ばれる投資法がある。これは「余力資金が尽きなければ(市場から)退場することはない」の精神をモットーに、最低限の生活資金を除いた資金(例えば娯楽資金)を全て投資に充てるやり方である。これなら資金が多いのでナンピン(下落した持ち株をもう一度買うことで買値の平均値を下げること)がしやすくなる。ナンピン地獄に嵌る可能性もあるが、投資の選択幅は大きく広がる。

②2つめの投資法「二階建て」(別名=信用取引)
要するに手持ちの資金や株式、あるいは他の金融商品を担保に証券会社から金を借りて手持ち資金の2倍・3倍の取引をすることである。俗に「信用取引」ともいう。投資できる資金が増えるが大幅に増えるのでそれだけ儲けられる利幅も大きくなる。しかしデメリットもあるわけで、仮に保有銘柄の価値が大きく下落し損失額が担保の額を上回ってしまった場合、証券会社に追加証拠金という一定の金額を入金しなければならない。一定の期間内に払えない場合、自動的にその銘柄と担保になっている金融商品は売買されてしまいナンピンもできなくなる。よってこの投資法は当初の投資計画が暴落局面において大きく狂ってしまう可能性を秘めている。そういったリスクをよく知らない初心者にはとてもじゃないがおすすめできない取引である。ライブドア事件では信用取引で株を買っていた人が多かったため、追証を払えない人が多く出て自動売買されてしまいそれが更なる下落を生んだことは記憶に新しい。

ここから紹介するのは通常の範囲を超えた取引であり極めて危険であるため良い子のみんなは絶対に真似しないでほしい。

③3つめの投資法「3階建て」(別名=依存症)
前述した追加証拠金を払うために消費者金融に手を出し借金すること。借り入れて上手く値を戻せば助かるが、さらに大きく値を下げまたまた追証が発生した場合それはもう負の連鎖のごとく借りて借りて借りまくらなければなりません。また当然のごとく借り手にとって痛いのは返済利息が発生すること。「上手く値を戻せば何もかも上手くいく」こう考えるのは完全にギャンブル依存症の典型例です。資産運用は紳士のたしなみです。正常な思考で行いましょう。

④4つめの投資法「4階立て」(別名=廃人)
前述した三階建てで失敗した場合、今度は利息を含めた借金返済計画が始まるわけです。もはや資産運用とは別の地点にいるかもしれません。ここまでくると株どころではなく地道に返済していくのが普通ですが、本人が株がやめられないとすれば奥さんを風俗で働かせ、家の登記に手を出すという究極の手段があります。と、、、これ以上はもう書くまでもありません。


またこの他にも

・全力投資法(分散投資の対義語)
全資金をひとつの銘柄にぶち込むこと。確かに上手く当たれば分散投資よりはるかに高いパフォーマンスを得ることができます。この場合新興市場銘柄なんかがボラが大きいのでオススメです。もはやギャンブルに近いので読みが外れると死ねます。

・分散投資法(全力投資の対義語)
余力を残しつつ何銘柄にも分けてポートフォリオを組むこと。現代ではもっとも一般的に行われている投資手法。利益率は低いが大きく損失を出す可能性も低い。ただし暴落局面に備えてヘッジを組むこととは意味が違います。

・リスクヘッジ(リスクアバース)
暴落局面や先行き不透明な相場に対応し、今保有している銘柄の逆の動きをする金融商品を買って(売って)おくこと。例えば自分が輸出関連企業の銘柄を持っているとして、(輸出関連は円高で値を下げるので)円を買って(あるいは対円での他の国の通貨を売る)おいたりすること。また株価の見通しが全く立たず株式市場に投資することが危険だと考える場合、債券など株よりもリスクの低い商品に逃げておいたりすることはリスクアバースという。

・ファンダメンタル投資法(バリュー投資)
世界一の投資家バフェットが得意とする投資法。バリュー投資ともいわれ、綿密な財務分析を行い収益力が高いにもかかわらず割安に評価されている株を見つけ出し暴落局面などで安く仕込む投資法である。PERやPBRを重視する基本的に中長期向きの投資法である。

・テクニカル投資法
企業のファンダメンタルよりも株価チャートに注目し、市場の心理的な動きを読む投資法である。ローソク足の形やゴールデンクロス、出来高などに注目する基本的に短期売買の手法でデイトレーダーは大体これを軸に売買している。

・気絶投資法
買った株が値下がりして損切りできない状態になってしまったら、無かったことにして何ヶ月か気絶してみること。「もしかしたら値を戻してるかも!」と淡い期待を寄せるが大半の場合さらに下落していることが多い。別名=現実逃避、塩漬けともいう

・逆張り投資法
高確率で予想を外す証券アナルリストの予想の逆に張ってみること。これを的確に表したものとして「落ち目のやつの逆をいけ」という言葉がある。60%の的中率のアナリストよりも90%外すアナリストの方が人の役に立つこともあるというのは言いえて妙なものですね。

など世にはユニークな投資法が溢れている。あなたの身近にもおもしろい投資をしている人がいたら是非紹介してほしい。

ダウ続落

2007-07-28 06:03:28 | 経済・金融、マーケット
7/28日(土)05:30現在の主な各指標の値

・ダウ工業平均株価:13,265.47 -208.10 (-1.54%)
・ナスダック指数:2,562.24 -37.10 (-1.43%)
・シカゴ日経平均先物:NIKKEI SEP07 17015.0 -255
・ニューヨーク原油価格:原油 07/09 77.01 +2.06 07/28 05:15
・為替レート(左からドル、ユーロ、ポンド、オージー、キウイ)
 118.51円/$ 161.58円/€ 239.95円/£ 100.87円/豪$ 90.56円/NZ$


まさか今日も反発しないとは・・・昨日とおとといあれだけ下げてるのに買いが弱すぎる。。。
まあ結果論ですがこれが調整にしろ下落相場の入り口にしろどの道、昨日買い越すのはギャンブル以外の何物でもなかったわけですか。CMEなんてもう17000割り込みそうな事態になってるし、これからどうなっちゃうんでしょうね。
ぐっちーさんの言うとおり今は中長期には手を出さないのが賢明なようです。その日のうちに全て手仕舞いにしてしまわないとダスで何が起きるか分からない状況。売りもできる人はさぞスリリングな相場が味わえ、上手い人はかなりのパフォーマンスを残せるでしょう。しかし現物買いしかできない人は落ちるナイフを素手で掴むような行為をするのと同じようなものです。できるだけ慎重に見ていきましょう。

っつーかわずか一日で弱気転換ってどうなのよ俺。。。(´;ω;`)ブワッ

ダウ平均大暴落!

2007-07-27 06:42:12 | 経済・金融、マーケット
恐れていたことがついに・・・26日のダウ平均株価は前日比311ドル安(-2.26%)の13,473.57ドルで取引を終えた。これは当然ながら今日の日経に大きく影響を与えるでしょう。
シカゴ日経平均先物は現在6時22分の時点で17285円。前日比417円のマイナス。
またドル円レートは現在118.37円/$をつけ、ユーロ円も162.68円/€となり前日より大幅な円高となっている。

以前このブログで書いたようにサブプライムローン問題が今マーケットで一番ホットな話題で市場の関心はそこに集まっているようです。住宅市場の景気が減速するだけなら影響は限定的、大したことはないとFRBのバーナンキ議長も言ってたようですが、某ブログによるとそこから派生した担保債権市場が焦げ付くと被害は甚大で計り知れないものになるとか。
またこの担保債権という商品(デリバティブの一種)は日本の金融機関もかなり買っているようで、野村ホールディングスはこの問題でかなりの損失を出したようです。

野村 損失726億円 1~6月 米住宅ローン絡みで
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20070726mh05.htm

円も結局このサブプライム問題が原因で急上昇している様子。もちろんドルだけでなくユーロ、NZドル、ポンド・・・どれも急速な円高になっている。
これを受けて今日のマーケットは、輸出関連セクター(自動車,電機,鉄鋼)は死ぬでしょうな。これだけ急激な動きだと市場も織り込めてないはず。
さらに懸念すべきなのは原油価格、じわじわと値を上げ現在はおよそ75ドル/バレルでしょうか。これだけ上がってしまうとほとんどの企業収益が悪化するのは自明。特にキツいのは海運、空運、電力あたりでしょうかね。東電はただでさえ原発の問題で値を下げているのに、悪材料ばかりですな。まあ一番辛いのは安倍総理。大事な選挙直前になって最悪の材料。ほんとご愁傷様です。

でも「選挙の結果はあまり株価に影響しない」「もう既に織り込んでいる」また「ダウの下げは単なる調整で今晩または来週のダウは大幅にGUする」と考える人にとっては今日の相場は絶好の仕込み時となるわけです。また結果を逆に考えて売り越すのもありです。
ただ個人的な予想を言うなら、選挙は「自民は過半数割れはするが、それほど大敗することはない」アメリカのマーケットは「今晩はリバウンドして来週からじわじわ上げる展開になる」というところです。
本当の暴落ってのは誰もが予想しないくらい楽観してる時に起こるもんだと思っているので。今じゃ新聞でもアメリカの住宅問題は大きく取り上げられ注目され続けています。一般の関心が高い時に起こるものじゃなくて、静かに話題が去った時に一気に起こるものがブラックマンデーであり恐慌だと思います。
だから資金があるなら今日仕込んでおきたいんですが、チキンハーツなので多分買わない。
ギャンブルはそんなに強い方ではないので・・・