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北陸飛騨方面 その2--白川郷

2007-10-17 | 旅行
「白山スーパー林道」を下っていくと途中に、白川郷が見える休憩所があります。かなり標高がありますが谷間に小さく合掌造りの建物が確認できます。
この林道の終点が、世界文化遺産「白川郷」になります。駐車場は満車で、30分ほど待ってやっと停めることができました。私はここも初めてなので、写真を写すため一足先にカメラを持って車から降りて散策しました。他の家族は今回で2度目でしたので車に乗って駐車場が空くのを待っていました。

AM11:30に駐車場に到着、すぐに昼食を食べることにしました。橋を渡ったところからが、白川郷集落になっているので、観光客はほとんどそちらに行っています。
しかし本当の集落の歴史や当時の生活を見て歩くのは「野外博物館 合掌造り民家園」をまず見るほうが良いのではと、長男からアドバイスがあり早速そちらに入ってみました。
ここは、昭和42年(1967年)集団離村した富山県との県境の村、飛騨加須良(がずら)集落の建物を移築し保存するための博物館です。一部他地区のものもあります。
ほとんどの建物は岐阜県指定重要文化財です。

こんなのどかな景色は見られなくなってしまいました。



中野長治郎家 主屋 中には農具を展示してあります。
囲炉裏でお湯を沸かしてあり、お茶が飲める休憩所として利用されています。



中野義盛家 主屋の屋根の骨組みです。外部の柱などは手斧(チョウナ)で丁寧に仕上げてあり、見事な技です。豪雪や地震にも耐える頑丈な骨組みは一見の価値があります。



昔使われていた衣装、藁草履、馬の鞍なども展示してあります。



養蚕も盛んだった当時の様子も良くわかるように解説してあります。蚕のえさは1日3回与えていたそうで、人間と同じくらい大切にされていたことが良くわかります。絹は大変貴重で高価なものだったようで、集落にとって大切な収入源でした。



機織機も当時のまま展示してあります。照明は時代とともに変わっていきましたが、やはりこの建物には裸電球の持つ温かみが似合います。



約1時間ほどゆっくり散策できましたので、川を渡って荻町地区に向かいます。

今日は沢山の観光客が吊橋を渡って荻町地区に向かっています。



荻町地区の民家は現在も住居として使われています。



ここの集落が一望に見下ろせる展望所まで登ってみました。坂はかなりきつく、30分ほどかかります。
お年寄りは駐車場からシャトルバスが出ていますので、そちらを利用すれば楽に行くことができます。
本日は、白川八幡宮のお祭りの日ですので、行列が国重文「和田家」に立ち寄っています。



この祭りは「どぶろく祭り」と言われています。神社まで向かう途中、祝い主の家の前で踊りを披露しています。
「どぶろく祭り」は14、15の両日、観光客らに地酒を振る舞うことで有名で、各地からこの日を待ち望んでいる方も多く、2日間で約2万1000人が訪れ、熟成された秋の味覚を楽しんだようです。



獅子舞も繰り出しています。



白川八幡宮の境内では、祭りの様子を撮影するためアマチュアカメラマンが沢山場所取りをしていました。NHKも取材に来ていました。
私たちが帰った後PM3:30から、春駒保存会、荻町民謡保存会が、こっけいな郷土芸能などを披露する中、荻町女性会の会員らが、かっぽう着姿で次々とお酌して回り、観光客らの笑顔と笑い声があふれたとWebに書かれていました。




車で来ていたため「どぶろく」は飲めませんでしたので、土産に「どぶろく」と「どぶろくきんつば」を買って帰りました。



「白川郷」の合掌造りがデザインされた面白い蓋。



これだけの文化的な価値を見るために訪れる観光客は、ほとんどが荻町地区の合掌造りだけを散策していたようです。実際行ってみて、最初に入った「野外博物館 合掌造り民家園」によってみることができて良かったと思います。入園料¥500は決して高くないと思います。観光バスツアーでは時間の制約があるため仕方がないと思いますが二度目に行くことがありましたら、ぜひ寄ってみてください。
本当の意味での文化遺産としての価値を理解できないまま帰るのは勿体ないと感じました。

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