部長抜きの一本杉ツアー？

　「明日晴れだねー。」、「仕事だて～。気をつけて行って来てください。埋まっても助けられないよ」前夜　部長とこんなメールのやりとりをした今日はまさにピーカン。ＨＳＳＣ日和。嫁に「山行って来っかな」とつぶやくと「今日は子供をスキー場まで送って行くんでしょ！」と半切れ状態・・・そうだった、今日は長女（小５）が友達とスキーに行くんだった・・・。送っている車中我慢できず、片っ端からメールをばら撒く。と、釣りではなかなかアタリが出ないんだが続々とHitする。家に帰ると「どうすんの！行くの！」キレキレ状態の嫁に「ウン！」とだけ言い残し手早く身支度を整え現地に向かう。　そこにはすでに最年長の「ガナさん」がスタンバイしていた。続々と集まり総勢大人６、子供３の合計９人のツアーとなりました。

　先日の新年会の時に無謀にも牛乳パックをそのまま持っていき、帰りにバックパックもろとも背中を牛乳まみれにして「ミルキーケイ」と命名された彼も今回は多少学習してきたようだ。スノーシューをやっと購入し、初歩行の「ポストマン」は約５分程歩いた地点でアップアップしている。

　子連れの「ガスウォーター」は子供の手を引きながらなので結構辛そう。顔が紅潮している。

　ガナさんは相変わらずマイペースだ。料理長は少し遅れるらしい。　山頂に一番で登ったミルキーは嬉しそうに安堵の表情を浮かべている。だが、彼は一本杉に最初触った者が一番だと言う事をこの時まだ知らなかった。それを横目に通り過ぎ一本杉にタッチ「いっちば～ん」と勝利の雄叫びを上げてやった。ずるいと言われても気にはしない。それがＨＳＳＣ流？　山頂ではいつものように宴が始まったのだが、夕方娘をスキー場まで迎えに行かなければならないのでウーロン茶でやり過ごそうとしていたのだが、料理長が「家の嫁が一緒に乗せて来てくれるようにお願いしてあげる。」というので大いに甘えさせて頂いて、積極的に宴に参加させて頂きました。 　

　料理長はいつものように大きなバックパックから折りたたみ式のＢＢＱコンロと炭を出しホットドックを作り始めた、結構旨そう。

　家で料理した事が無いというポストマンが何を思ったのか作り出した料理は「温牛肉甘ダレがけ」という今までにない料理であった。　

彼も熱源に炭を選択したのだが、アウトドアの経験も乏しい彼には火を起こすのも容易な作業ではなく、本来「牛焼肉」になる予定だったそれは「ジューッ」という音もたたないフライパンで温められ、塩コショウの味付けも無い、素材の味を十分生かした創作料理が完成したのである。

 ポストマンよ、大丈夫だ野外で食べれば何でも旨く感じるよ・・・、でも一番旨かったのはガナさんの一夜干しスルメだったね。