寒河江難聴者友の会会員ブログgoo

旧「山形県中途失聴・難聴者協会会員ブログgoo」です。

今が一番辛いとき?

2012-07-13 22:52:17 | つぶやき
術後、病院のベットで一晩考えていたこと。
眠ろうとしても眠れないし・・・。朝、歩けるようになるまでの限られた時間なら、
無理に眠ろうとすることもないかと開きなおる。(我ながら、強くなったもんだ・・・)

「今が一番辛い時かな?」と自分に問いかけてみた。
「あの時のことを思えば、今の辛さなんてまだまだ・・・。」

聴力が落ち始めて、仕事や日常生活に確実に支障が出てきた頃が、
一番不安で辛かったという結論に。

感音性難聴、しかも進行性は、聞こえ方を説明するのが難しく、
なかなか理解してもらえない。
「こういう場合は聞き取れないが、こうしてもらえば大丈夫。」と説明して、
まわりに協力してもらっても、一ヶ月・・・半年後と経てば、
「大丈夫!」と言ったことも聞きとれなくなっている。
まわりからすれば、「話が違う!」と・・・でも、それが事実で仕方がない。
手帳の等級は4級の頃だった。
聞き取れないがため、仕事でのミスも重なる。(こんな筈じゃないんだけど・・・)
そして、さらに聞こえなくなるであろうという不安!
精神的にはどん底だったと思う。

やがて失聴!等級は3級になった。
もうこれ以上聞こえなくならない、なりようがない。
でも、それからは楽になった。人工内耳も可能になり、装用。
聞こえのレベル(障害)は、3級の方がずっと重いのに、
気持ちは、4級よりもずっと軽かった。

障害者への支援について、東京大学の長瀬修氏の言葉を思い出す。
「重度より軽度の方が多くの問題を抱えている。より適切な支援が必要なのに
なかなか難しい現状にある」と。

デシベルダウンは勿論。メンタル面をサポートする何かも必要だと思う。
手帳まで届かない、潜在している聴覚障害者が、
今一番辛い思いをしているのではないだろうか?
    ロコぽち


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