アメリカ!編みんぐ_AMING

アメリカ/ 魅了された編み物生活

Safety Lesson / 防火訓練

2012-05-02 15:44:56 | Weblog
4月にうちの御町内で消防訓練があった。

インストラクターは昨年、サンフランシスコから引っ越してきた
微生物学のPHDr.のウエイン博士である。
興味のある方は彼の研究ウエブサイトを見てください。
http://www.flickr.com/photos/w_lanier/


この消防訓練は我がロスモアのリベラルな市民運動の草の根運動の
一環で、日ごろ閉じこもっている年配のご近所さんを呼び出して
いわば町内での自衛防火訓練をしたのである。
事前にビラ配りをしてお誘いをし、あまり期待はしていなかったのだが
20人近く集まったので、まあよしとしましょう。

ウエイン先生の、
1.必ず小さい消火器を台所に用意しておきましょう。
2.非常時のときの停電のためにはLEDの懐中電灯を。
3.近所に火災が発生したら、緊急電話を。
4.火災が広がってきたら、ガス爆発から火災が広がるのを防ぐため
  町内のガスのメインコックを閉じましょう。

ということから、みんなで消火器の使い方を練習してみた。
ビデオ編集してユーチューブにアップしたので、見てみてください。
ちょっとレイアウトと音楽を変えて2タイプを作ってみました。
http://www.youtube.com/watch?v=6tyjwuyosvU&list=UU8tOC2u6X51ZvjJYmQcKQjQ&index=4&feature=plcp

2個目は
http://www.youtube.com/watch?v=6tyjwuyosvU&feature=relmfu

アメリカ@アートクラフト・編み物・パッチワークの生活

2012-04-27 19:32:40 | Weblog
アメリカ@アートクラフト・編み物・パッチワークの生活

養子縁組

2010-02-11 15:42:11 | Weblog
                                            
借家のことが一件落着の1月も半ば。
やっと、6年ぶりに猫をもらいに行くことになった。デンバーでもボブがコヨーテ<英語ではカヨーテという>に食べられて消沈の日々を過ごしていた2ヶ月後にアニマルシェルターで養子縁組した猫がベンジーである。ベンジーはシャムネコの雑種だったが、足が長く、青い目のとてもハンサムなネコで夕方は私達と一緒に歩いて散歩するネコだった。また、ベンジーは私と息子の3人でアメリカ大陸の半分を横断してカリフォルニアまで一緒にトラックに乗って引っ越して来た、いわば苦労をともにしてきたネコだったが、カリフォルニアの2度目のアパートでネコは飼えないといわれ、泣き泣き友人の家に引き取ってもらった。
ベンジーのことを思い出すたびに、山盛り積み込んだ24フィートのトラックの後ろに乗用車を牽引してデンバーから、はるばる3日3晩ぶっとうしで運転して引越ししてきた暑い夏の日を思い出す。生涯、後にも先にも長距離トラックのような長さのトラックを運転して大陸横断の引越ししたことはこれがはじめてだった。
やっと、シェラネバダ山脈の山越えができ、無事、西海岸にたどり着いたときは息子とネコ共々本当に感激したものだった。この引越し最中には国際通話をセットした初めてのカメラフォンの携帯で、ネバダ州のリノに着いたときに日本の母にトラックから電話したときの感激もひとしおだった。私たちがこの広い大陸のどこかに生存していることを確認してくれる家族に連絡できたとき、本当に涙があふれてきたものだった。母もアメリカと日本がこんなに離れているとは思えないほどの通話の声に驚いて、私たちの無事をとても喜んでくれた。

それ以来、もうネコは飼えないとあきらめていたが、昨年、家を購入して以来、新しい家族の一員がほしいなあと思っていた。
これも、ご縁でたまたまアニマルシェルターに行くと、ほとんどのネコは縁組払いで、希望のオスネコが3匹残っていた。シェルターはデンバーと一緒でとても可愛らしい施設である。ビルの左のほうへ行くと犬の部屋へ、右に行くと猫の部屋に行く。各小さな部屋にはガラス越しにネコの好きな、ベッドや止まり木が置かれ一部屋に二匹ずつ入れられて、新しい飼い主を待っている。最後の部屋に一匹のねこがふてくされて寝ていたのが、我が家に来たデブである。タキシードグレーのショートアメリカンヘアーのこのネコは、カウンセラーによると、ここ2年来の差し押さえ物件の家に取り残されたペットの被害者の一人で、おそらく近所のひとたちが可愛そうだと同情してえさを与えすぎた結果、肥満児になったのだそうだ。体重10キロ。抱きかかえるとズシーンと重みがあって、還暦の私にはこたえる。

この子に興味があるというと、さっそく別室で個人面接とネコとのインタビューがあるのだ。いろんな質問の用紙に書き込んで、どんな性格のネコが好きかまたはうまくやっていけるかどうか、カウンセラーと話あうのだ。
思わず、カウンセラーに<これくらい人間もきちんとしたマッチメーキング、所謂お見合いみたいなものがあると離婚せずにうまくいくのにねえ??>といって大笑いしてしまった。
記録によると、デブには飼い主があったらしくおトイレなどのしつけが良いが他のネコとうまくやっていけないたちなので、現在、他のペットがある人には難しいとのこと、つまりワンペットなら大丈夫。また非常に好奇心の強いネコだから、ああしちゃいけません、こうしちゃいけませんという制限のある飼い主には難しいというコメントだった。
デブの施設での名前はプラム<梅ちゃん>。でもネコは新しい名前にすぐになじむので名前を変えてもよいとのこと。医療カルテがあって、予防接種や狂犬病の接種も完了、避妊手術も完了、首の中にはコンピューターチップメモリも埋蔵されているので、家に帰ってから個人情報ならず飼い主情報を入力してくださいとのことだった。6歳のデブはシニアディスカウントで無料だった。実際だと7500円くらい払って養子にするのだ。

その後、このビルの中にあるロビーの横にペットショップがあるので、そこでカウンセラーに進められたダイエットフードとトイレの箱、砂、ベッドとおもちゃ全部で9000円ほどを払って、家に連れて帰ってきたのだった。

2月17日で我が家に来て、ひと月がたつ。
差し押さえになった元の飼い主の家の外で行くところもなく、外をうろうろしていた生活だったのだろうか、夜になると外に行きたがる。家の周囲は、鹿やきつね、狸、カヨ-テも出てくるので、毎晩抱っこして外の玄関先のデッキに出ては<ほら、外に行きたいだろうけどね、こんなに太った猫が外をうろうろすると美味しそうなヘレステーキがでてきたとばかり、いろんなやつがアタックしてくるからね?>と言い聞かせて外の空気を味あわせた。デブは車に乗せられて来た新しい家がどこなのかなあ??というように空に瞬く星を眺めては私の顔を不思議そうに見つめ直した。

シェルターのカウンセラーのアドバイスでは、慣れるまでは3ヶ月間、家の中だけにしてくださいとのこと。新しい環境と飼い主の家になじむまでは外に出さないようにとのことだった。
でも、あまりにも外を見たがるので、私の休日にベランダーに出して見た。デブは空気のにおいと外でさえずる鳥の声に興奮するように飛び出して、しばらく用心深く1メートルの高さのデッキを見つめていたが、敏捷でしなやかな体でジャンプしてデッキの上を歩きだした。<うわっ~~つ、デブちゃん!なかなかすばやいじゃない>。またたくまに好奇心いっぱいでデッキの下を覗き込むように見つめているので、いったい何があるのだろうか?と私もデッキにでると何と、鹿がデッキの下で朝のひとときを過ごしていたのだった。

              

アメリカの不動産、その3.

2010-02-11 11:40:53 | Weblog
1月15日、借り手と最後のウオークスルー<貸手と借り手が家の現状態を一緒に確認する>をした。たとえば、この戸はちょっと開けにくいとか、フロアのタイルにひびが入っているとかを確認しあう。これは借り手が契約が切れて、家を明け渡すときに現状と同じ状態に戻して家主に返還しなければいけないからだ。借りる前の状態よりもダメージがあれば、その修理費が手付け金から差し引きされるのは日本も同じであると思う。

アメリカらしいのは、やはり訴訟だ。特に私の家は裏庭に湖があり、ボートドックがあるので、子供たちや訪問する友人の子供たちが怪我したり、おぼれたりした場合に訴訟問題になりうることを考えて、そういった小さな問題の論争を回避するための合意やライアビリティーの条項を盛り込んだ契約書の特別条項を追加したりすることだった。

その日までは、たいしたことじゃあないと思っていたキッチンのオーブンのパッキンが以外に、最後のたいしたことになってしまい、朝早くから息子と格闘していた。と言うのは、このキャビネットのビルトインの小さなオーブンのパッキンも廃盤で見つからないどころか、とうとう新しいオーブンにそっくり入れ替えなければいけなくなったのだが、旧いオーブンが在ったスペースに新しいモデルが納まらなかったのだ。とうとう私のお得意のパッチワークのアイデアになった。旧いオーブンの上に在った棚のドアをぶっ壊し、新しいオーブンを納めた後のスペースを化粧板でカバーしてとじるようにした。<写真を参照>左が以前のオーブン、右が新しいオーブンを入れたところ。





息子は収納部分がなくなると文句を言ってたが、翌日には借り手に住める状態を見せなくてはならないので、とても急いでいた。前日には、さっそく知り合いの大工さんに突貫工事でオーブンの上のスペースをプライウッド<日本でいうベニアみたいなもの>で閉じ、周り縁をつけてもらった。大工さんにももうちょっと良い仕上げ材を使ったらとか言われたが、あとは私がペイントで塗装仕上げするから<ネバー マインド!!>と言って電話を切ったのだった。

だから、その日は朝早くから下地のプライマーを塗って、乾いた午後に仕上げのペイント塗装。息子はカーペットクリーナーでカーペットをスティーム洗浄して染み抜きしたりとてんやわんやだった。ちょうどオーブンの周りをコーキングし終わった頃、借り手の家族が訪れてきた。
2人の子供たちははしゃいで家中を走り回ったり、おばあちゃんは前回とちがって、新しいカーテンやブラインドが取り付けられたのですっかり、もう引越し気分だった。
昨年の暮れはまだ、私の怪我で手首もままならず、息子に助けてもらい私は現場監督でカーテンやブラインドを取り付けてもらった。カーテンの金具を取り付けるため、壁に穴を開けるのには、水平と垂直が大事だと口すっぱく言ったおかげで息子は今や、プロなみのカーテン屋さんである。

皮肉にも差し押さえ物件を買った私の家に、差し押さえで家を失った家族が引っ越して来ることになったのだった。
彼らはまだ、ラッキーなうちで、通常では差し押さえの前歴があると、たとえ仕事があり高給であっても、信用が凍結してしまい最低、6-7年は家の購入ローンも他のローンもできなくなる。ましてや、借家やアパートを借りることでさえ、クレジットヒストリーが悪くなり、なかなか貸手はいないのが通常だ。したがって、アメリカではこの2年間の経済危機で家を失った人びとだけでなく、次に移る家も見つからず、家族のホームレスが増加するという日本では信じられないような現象がおきている。
こういった問題を避けるために、各都市の行政では、セクション8という行政と提携した家の持ち主が実際の家賃の3分の一から半額の価格で借家を提供している。残額は行政の援助金によって支払われるシステムである。

先日、サンフランシスコへの通勤地下鉄電車の中でこんなアピールポスターを見つけた。

<43% of Alameda county's Homeless population are Families. The leading cause ?? Lack of Affordable Housing break the stereotypes understand the issue.>

アメリカの不動産、その2

2010-01-20 12:22:46 | Weblog
昨年の改造が11月の半ばに終わり、12月4日に借家としての広告を出した。
クレイグリストというサンフランシスコ湾岸を対象とする、無料の広告ウエッブサイトがあり、そこに記事と写真をのせたら早速、コンタクトがあり、毎週末は家を見にくるカップルにオープンハウスと言って家を見せていた。

若い、カップル達は見るなりすぐに気に入ってくれて<ここは上の子の部屋に、ここにはソファーが置けるとか、、、、>もう引越し気分満々だった。
こちらでは、借家の申込書と同時に、クレジット調査、犯罪歴を調べる。
とても感じの良い、カップルだったが、残念ながら月18万の家賃を払う能力がなかったり、共稼ぎだった主人が失業中で奥さん一人でヘアーサロンで50万稼いでるとかいろんな家計状態を見ざるを得ない。
最後に来たカップルは子供3人におばあちゃん、合計6人家族の候補者だった。
アメリカでは子供3人におばあちゃんも同居と言うケースは珍しい。
私の質問は<裏庭に湖があり、どちらかというと若い所帯むきの環境ではないのに、どうして私の家が気に入ったのでしょう?>ということだったのだが、なんでもご主人の母親も近くに住んでいて、共働きには2人のおばあちゃんが近くで助かるからだと言うことだった。クレジット調査をするとご主人は電話局に10年、奥さんは病院のフィジカルセラピストを7年と職業もなかなか、固いし給与明細を見ると2人あわせて年収1500万もある。おまけに奥さんの方のお母さん<つまりおばあちゃん>も同居だから、核家族のようにデイケアに子供を預けるお金も節約できる、理想的な家族だった。

彼らは非常に気に入った様で、ご主人方のおばあちゃんにも見せたいとか、1月には引越しできるだろうかとか話がとんとん拍子に進んでいった。
もう、年も押し迫り、私は、怪我のため、慌てて貸したくないムードになっていた。もちろん家賃が入って、投資分のキャッシュフローができるのは嬉しいことだが、来年、年があけてゆっくりといろんな家族と面接したら良いなと思っていたので、以外にも彼らのスケジュールにびっくりしたのだった。

後、仕上げとしてはカーテン、ブラインドの取り付け、カーペットのクリーニング、ビルトインのオーブンを新しいものに取替えなければいけない。怪我もして会社を休んでいたので、面接をする時間は取れたが仕上げがなかなか終らなかった。

あまり、急がれるので、とうとうその理由を聞くと、なんと!
6年前に購入した新築の家が差し押さえになってしまい、はやく引っ越し先を探さなくてはいけないのだということ。住んでいた家は<奥さんによると>私の家よりはるかにモダンできれいで広く6寝室にリビング、ダイニングルームに3箇所のバスルームで110坪の建坪の家だそうだ。
最初は、モーゲッジ<家のローンのこと>が40万で返済が滞ったと言う話であったが、突っ込んで話を聞くとなんと毎月60万の返済に2台の車のローンがあるという。子供2人は小学校、昨年生まれた7ヶ月の赤ちゃん。毎月の水、光熱代、、、。毎月高給の125万の給料から税金、保険などを差し引き<アメリカでは30%が消えていく>家のローンと車のローンを引くと、おそらく生活費は20万もあるかないかだろう。と私の脳裏は電卓と化して、ぴぽぱ、、、と数字が飛びかえるのと同時に心臓が押しつぶされそうな痛みを感じた。

若い高給サラリーの2人が、夢と興奮に膨らんだ御殿のような家を買ったのは、バブルが始まりかけた2004年だった。日本で<低所得者向けのローン>として紹介されている、サブプライムローンは決して<低所得者だけではなかった。彼らの所得からするとプライムローンでなければならないはずだったのだが、これもローンレンダーのあいまいな言葉に隠された数字のトリックに気が付くこともできなかったのだろう。

こういう、銀行やローンレンダーの手練手管はうまい説得力でいつも購入者を勇気付けるのだ。<頭金なし、あるいは10%。5年間、固定金利で毎月30万の返済でこんなすばらしい家が買えるんですよ!!6年目から変動金利に変わりますが、そんなに大きな違いはありません。もし賃貸のアパートかコンド、3寝室2箇所バスルームを借りるとなると毎月、最低26万払わなくてはいけませんから、そのことを考えると30万出して、自分の持ち家になるのですからほんとにお得ですよ!それに、この家だったら、5年先には1億にはなるでしょう!そのときに買い換えるとキャピタルゲインが大きいんですよ!

おまけに年間、必要な固定資産税をいくら払わなきゃいけないかなんて、思ってもいないし考えてもいない人々ばかりである。
アメリカの固定資産税は、日本と違って恐ろしいほど高い。
サンフランシスコ湾岸で大体<購入価格の1.2%だから、7000万の家を買うと82万から90万が年間の固定資産税にになる。>
その点、日本は収入や、間口、住居の種類など区分によって考慮されていて計算法が複雑だが、持ち主にフレンドリーだ。

私の会社の同僚のベンも新婚そうそう、不動産屋をしていた姑に執拗に頭金なしの良いローンが組めるとアドバイスされて、5500万のちっちゃな1軒家を買った。そのつぎには共働きに必要な車を2台、そのうちに子供ができた。
私はアメリカの若い人たちの甲斐性ぶりに圧倒されていた。恐る恐る、ベンに一体、毎月いくら返済しているの??と聞いたものだ。<嫁はんと自分の手取りあわせて58万だから20万のローンなんて楽勝だよ。>その彼の言葉が2年後に、だんだんかすれ声に変わっていったときにはもう返済金額が26万を超えていた。そしてとうとう、1年まえにベンは失職して、学校の先生をしている奥さんの収入だけが頼りになったのだった。デザイナーのブランドものを身にまとっている若い女の子とユニオンスクエアー界隈のランチで流行の話をするのがお得意だった彼の身にまとっているものはいつしか、なっぱ服になっていた。

うちのストアを去って、いまどうしているのだろうか?時々思う。
ふと、新しい借り手の話を聞きながら、ベンのことがオーバーラップされたのだった。

続く。