揺れる秋明菊、香る金木犀…思い出すのは。

コロナ禍で、これまでに経験したことのない初秋。

 

それでも、今年も…

ヒンヤリとした空気の中に…

金木犀の香りが漂い始めました。

 

実家の庭の秋明菊も、いよいよ咲き出しました。

秋明菊は根の張りが比較的浅いので、

酷暑の影響を受けやすいんです。

よく頑張ってくれたな～って、嬉しくなります。

 

この季節になると…

金木犀の香りが、記憶を呼び起こすのか…、

もう、忘れている筈の感情を呼び起こします。

 

ななみの…

血管肉腫の転移が分かった日のことを。

 

治療、頑張ったけれど、

助けてあげることは出来なかった。

…ふふふ、うぃる…も、

もりしも若かったね。

でも。

命には必ず、それぞれに期限があり、

どんなに頑張っても、抗っても、

どうにもならないことは、現実で。

ななみも、もりしも、うっちーも、うぃるも…

大切に想っていたからこそ、

もっと何かが出来たのではないか…

選んだことが正しかったのだろうか…。

浮かんでくるのは…悔恨の念ばかり… 。

 

そんな現実と向き合うのが、秋。

救いのない想い…

もの悲しくて…切なくて…。

 

そして。

そんな、心の虚無感を埋めるのを、

打ち消すことを…助けてくれるのは、

ちょっとのうたた寝が、気持ち良い季節なこと。

心が辛いときは、

時間的に許されるなら、小さく丸まって毛布に包まって、

そんな痛みを上手にやり過ごそう。

 

大丈夫、だいじょうぶ。

いつかは、みんなの所に向かうからね

助けてあげられなくて、ごめんね…。

 

それまでは…悔恨の念を抱きながらも…頑張るからね

そして、せがるんに笑いをもらうのだった…(笑)

（コレ、冗談抜きで毎回やってる…笑）

 

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