南風おじさんの4畳半生活

世人悉く春南風を歓ぶ。肖りたく号すが及ぶや否やを知らず。茅屋より世を管見すること60有余、腹膨るる思い止み難く…

玉蔵院の枝垂れザクラ

2006年03月26日 | Weblog
昨日の土曜日と今日の日曜日の2日間、玉蔵院の門が午後9時まで開放され、ライトアップされた名物の枝垂れザクラを間近で見ることが出来た。私は本日夕方、見てきました。

近くのソメイヨシノは今日の温かさで2分から3分咲きぐらいになりましたが、枝垂れザクラは満開。夕闇に溶け込もうとしているサクラを、下からのライトが浮かび上がらせて綺麗でした。

多くの市民が携帯のカメラやデジカメなどを向けていました。自分は残念ながらカメラを持っていなかったので撮れませんでした。

ところでこの玉蔵院、空海の真言宗(さいたま市には真言宗の寺が多い)で、江戸時代には幕府から10石の寺領を拝領していた。10石というのは、たとえば北浦和の廓信寺も同じで、中程度に評価されていたお寺という感じです。

埼玉では川越の喜多院、大宮の氷川様などトップクラスになると200石をもらっているので、比較すればレベルが分かりますね。

玉蔵院では近年は境内を柵で囲い、夕方になると庶民を締め出してしまう。わが国には古来「公園」というのはなく、寺社の境内がそれに代わるものだったわけだが(江戸では広小路、京都では加茂の河原なども)、最近は文化財を火災や不心得な犯罪から守る意味で、夜間立ち入り禁止は仕方がないかも知れませんね。

箱庭のように狭く綺麗に掃き清められた境内を、複雑な気持で眺めてきました。

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