結果は、見事!タスキを繋ぐことが出来ましたー!
僕がここで何を書こう?と思っていたところ、6区のアンカー小松さんのレポートが素晴らしいので、皆さんにご紹介したく思い、ここに記させて頂きました。
読んでいるうちに目頭が熱くなります、本当に素晴らしいですね駅伝って。
これ、走った者しか感動を得る事は出来ないものかも知れませんが、これを読んで感動を共有して頂けたらと思いました。
※小松さん、ありがとうございました。
色あせないままにこの感動をめずらしくも徒然なる駄文にしたためましたのでご覧あれ。
お疲れさまでした!
~~~
風呂から上がって落ち着いた。
今日の出来事、特に6区高麗の久保の交差点に差し掛かったあたりでこみ上げてきたアツイものを思い返すだけで未だ涙がでそうになる。
襷がつながったことは選手だけの力のみならず、控え選手、サポートスタッフ、係った全ての皆様のおかげだと感謝の気持ちでいっぱいだ。
とりわけ大きなおかげを一つ上げるとすれば、今回は過去2回大会との臨み方の違う点として選考会があったことがあげられる。
選考会を通して自己の置かれた状況の自覚と、共に走った人から与えられる影響が大きく作用し、まさに今日、その相乗効果が発揮されたのではないだろうか。
相乗効果は一人で発揮できるものではないのだ。
一方で、我がチームのこの歴史的瞬間を色濃く記憶に刻んだのは恐らく5区の田中さんだろう。
次いでその襷を受け取った僕ではなかろうか。
その僕の視点から僅かながら振り返ってみたい。そして少しでもこの感動を共有できたら幸いだ。
東吾野第5中継所は選手、大会スタッフ、選手サポーター、一般応援者などでごった返している。
腕時計は10時45分を回った。去年同様白襷を身につけ、中継最前列の人の中へ入って行く。
西吾野折返地点において目標タイムから1分強の遅れという事前情報から襷がつながる可能性が高いと認識していた。
最新情報においても予測通りの展開ということだった。
208番のコールが響いた。歴史的瞬間にも関わらず、冷静に国道遠方で走ってくる選手に目を向けていた。
コールがあってから1分以上の経過も田中さんの姿、正確には3UPジャージを目視で確認することができない。
長い緊張がつづく。
中継地点前方に設置してある大会公式時計はすでに10時48分を回った。
繰り上げスタートまで2分を切った。
依然3UPジャージは確認できない。
白襷を外しかけるもまだ外せない小さなもどかしさがある。
側でサポートしているかとちゃんから田中さんが来るという声をもらう。
しかしながら自分の目ではまだ確認できない。
後を向いて公式時計を確認すると間もなく49分になろうとしている。
目を凝らす。
3UPジャージだ!そして田中さんだ!
白襷を回収箱に脱ぎ捨て国道に入り中継ラインに立つ。
両腕を大きく上に広げ田中さんを迎える。
襷が来る。
最後に右手親指を上に突き出しサインを送った。
田中さんの笑顔を確認し、すぐに襷を右手で掴み6区のスタートを切った。
これまでの健闘を讃えたかったがそれは叶わなかった。
一瞬ではあったが、いまでも色濃く残る歴史的瞬間だ。
それから数秒間は頭が真っ白でただ前に走るだけだった。
そして襷を握りしめていることに気づき襷に肩を通し余剰の紐を短パンに仕舞い体裁を整えた。
次いで腕時計のストップウォッチを押していないことに気づきすかさずスタートボタンを押した。
そうこうして間もなく後方から繰り上げスタートのピストルの音が鳴り響いた。
去年の経験から、強者のアンカー何名かには追い越されることは覚悟していた。
自分は冷静に走るだけ、ペースが合えば後に喰らいついて行こうという思いを確認した。
繰り上げスタートと違い、走者がまばらである。いわゆる一人旅の状況だ。車の来ない国道を淡々と走る。
要所要所で沿道から声援がかかる。
時折掛けられる、スリーアップがんばれ。さんアップがんばれ。その声援が励みになる。
手を挙げて声援に応えるのも良いが、余裕なく必死に走ることを選択した。
スタート直後に比べて風は気にならなくなり、日差しが暑くなってきた。
両手のグローブで額の汗を交互に拭う。
武蔵横手を過ぎ、高麗橋に向かう平坦な直線が走りやすい。
相変わらず淡々と走っている。
中間地点まで無事にやってきた思いだ。
ふと襷を受け取る瞬間が蘇ってきた。
とにかく襷をつないだチームメイトは凄い。
凄いとしか言葉が浮かばない。
チームを支えるスタッフ、関係者もありがたい。
3年の継続も凄い。
なにもかも凄いとしかいいようがない思いだ。
高麗橋を渡った久保の交差点でアツイものがこみ上げてきた。
みんな凄い。
これまでUTMFなどに代表される過酷なトレイルレースを走りきりゴールを確信する瞬間やゴールの瞬間に泣きたくなることはあったが、あれは自分に対する賞賛だ。
駅伝は違う。
自分以外のチームメイト、スタッフへの賞賛だ。
独特の感動が溢れる。
本当にありがとう。
それと同時に今後の自分に力強いエールももらった。
涙を流して何もかも一気に開放したかったがぐっとこらえる。
思い返した時間だけペースが遅くなったのではないかと現実に戻る。
そして滝不動からの最後の登りを去年の自分と競り合いながら登って行った。
おしまい
2013.1.27 小松
僕がここで何を書こう?と思っていたところ、6区のアンカー小松さんのレポートが素晴らしいので、皆さんにご紹介したく思い、ここに記させて頂きました。
読んでいるうちに目頭が熱くなります、本当に素晴らしいですね駅伝って。
これ、走った者しか感動を得る事は出来ないものかも知れませんが、これを読んで感動を共有して頂けたらと思いました。
※小松さん、ありがとうございました。
色あせないままにこの感動をめずらしくも徒然なる駄文にしたためましたのでご覧あれ。
お疲れさまでした!
~~~
風呂から上がって落ち着いた。
今日の出来事、特に6区高麗の久保の交差点に差し掛かったあたりでこみ上げてきたアツイものを思い返すだけで未だ涙がでそうになる。
襷がつながったことは選手だけの力のみならず、控え選手、サポートスタッフ、係った全ての皆様のおかげだと感謝の気持ちでいっぱいだ。
とりわけ大きなおかげを一つ上げるとすれば、今回は過去2回大会との臨み方の違う点として選考会があったことがあげられる。
選考会を通して自己の置かれた状況の自覚と、共に走った人から与えられる影響が大きく作用し、まさに今日、その相乗効果が発揮されたのではないだろうか。
相乗効果は一人で発揮できるものではないのだ。
一方で、我がチームのこの歴史的瞬間を色濃く記憶に刻んだのは恐らく5区の田中さんだろう。
次いでその襷を受け取った僕ではなかろうか。
その僕の視点から僅かながら振り返ってみたい。そして少しでもこの感動を共有できたら幸いだ。
東吾野第5中継所は選手、大会スタッフ、選手サポーター、一般応援者などでごった返している。
腕時計は10時45分を回った。去年同様白襷を身につけ、中継最前列の人の中へ入って行く。
西吾野折返地点において目標タイムから1分強の遅れという事前情報から襷がつながる可能性が高いと認識していた。
最新情報においても予測通りの展開ということだった。
208番のコールが響いた。歴史的瞬間にも関わらず、冷静に国道遠方で走ってくる選手に目を向けていた。
コールがあってから1分以上の経過も田中さんの姿、正確には3UPジャージを目視で確認することができない。
長い緊張がつづく。
中継地点前方に設置してある大会公式時計はすでに10時48分を回った。
繰り上げスタートまで2分を切った。
依然3UPジャージは確認できない。
白襷を外しかけるもまだ外せない小さなもどかしさがある。
側でサポートしているかとちゃんから田中さんが来るという声をもらう。
しかしながら自分の目ではまだ確認できない。
後を向いて公式時計を確認すると間もなく49分になろうとしている。
目を凝らす。
3UPジャージだ!そして田中さんだ!
白襷を回収箱に脱ぎ捨て国道に入り中継ラインに立つ。
両腕を大きく上に広げ田中さんを迎える。
襷が来る。
最後に右手親指を上に突き出しサインを送った。
田中さんの笑顔を確認し、すぐに襷を右手で掴み6区のスタートを切った。
これまでの健闘を讃えたかったがそれは叶わなかった。
一瞬ではあったが、いまでも色濃く残る歴史的瞬間だ。
それから数秒間は頭が真っ白でただ前に走るだけだった。
そして襷を握りしめていることに気づき襷に肩を通し余剰の紐を短パンに仕舞い体裁を整えた。
次いで腕時計のストップウォッチを押していないことに気づきすかさずスタートボタンを押した。
そうこうして間もなく後方から繰り上げスタートのピストルの音が鳴り響いた。
去年の経験から、強者のアンカー何名かには追い越されることは覚悟していた。
自分は冷静に走るだけ、ペースが合えば後に喰らいついて行こうという思いを確認した。
繰り上げスタートと違い、走者がまばらである。いわゆる一人旅の状況だ。車の来ない国道を淡々と走る。
要所要所で沿道から声援がかかる。
時折掛けられる、スリーアップがんばれ。さんアップがんばれ。その声援が励みになる。
手を挙げて声援に応えるのも良いが、余裕なく必死に走ることを選択した。
スタート直後に比べて風は気にならなくなり、日差しが暑くなってきた。
両手のグローブで額の汗を交互に拭う。
武蔵横手を過ぎ、高麗橋に向かう平坦な直線が走りやすい。
相変わらず淡々と走っている。
中間地点まで無事にやってきた思いだ。
ふと襷を受け取る瞬間が蘇ってきた。
とにかく襷をつないだチームメイトは凄い。
凄いとしか言葉が浮かばない。
チームを支えるスタッフ、関係者もありがたい。
3年の継続も凄い。
なにもかも凄いとしかいいようがない思いだ。
高麗橋を渡った久保の交差点でアツイものがこみ上げてきた。
みんな凄い。
これまでUTMFなどに代表される過酷なトレイルレースを走りきりゴールを確信する瞬間やゴールの瞬間に泣きたくなることはあったが、あれは自分に対する賞賛だ。
駅伝は違う。
自分以外のチームメイト、スタッフへの賞賛だ。
独特の感動が溢れる。
本当にありがとう。
それと同時に今後の自分に力強いエールももらった。
涙を流して何もかも一気に開放したかったがぐっとこらえる。
思い返した時間だけペースが遅くなったのではないかと現実に戻る。
そして滝不動からの最後の登りを去年の自分と競り合いながら登って行った。
おしまい
2013.1.27 小松
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