泣くな笑え

『肺癌闘病患者』家族の独り言

いきなり難問

2007-09-29 | 現状の認識
さっき実家に電話しました。
明日は実家近くの温泉に行くので、家に寄るけど何か予定入ってる? と。
普通に話せたので、自分でも少しびっくりしました。

母はと云えば、どうやら普通に話す私が嬉しいらしく
(私はまだ知らないことになっているようです)、楽しそうに一緒に行く宣言。
だって暇だもんと云うその表情を見たわけではないし、
電話を切ったときは深く考えてなかったんですが、
今思えば、何かをしたくてたまらないのではないかな、と。
じっとして、何もすることがなければ、絶対に自分の病気のことを考えてしまう、
それはツライだろうと思います。
なんと云っても、私ですらこのテイタラクですから。
本当は明日、現在までで判っている病状を確認しようと思っていたし、
対策についても一緒に考えるつもりでした。
でも、「なにも知らない私」と話すのが楽しい母の声を聞いてしまったあとでは、
どちらが良いのか、ふと立ち止まってしまいます。

今の仕事は契約で月曜が休みなので(トホホ)、
その月曜はなにをしているのかと、そんな話まで出ました。
その日は家族ぐるみの付き合いをしている友人と出掛ける予定にしているので、
一緒に行こうかと訊くと、嬉しそうに行くよ、と。

どうしよう、どうしたら良いんだろう。
検査の結果が出るまでこのままが良いのかもしれない。
そんな風に思う私は、結局臆病なのでしょう。
きっと明日も、同じ事でグルグル悩んでいるんだろうな。

泣いてばっかり。

2007-09-29 | 現状の認識

父からの電話――母が肺腺癌の告知を受けた――から、今日で2日経ちました。
情けない話だけど、昨日からうだうだと考えては泣いてばかりです。
昨日電話で話した弟から、私は父に似てて落ち込むからなぁと云われて少しむっとしたけど、
言葉通りになってしまったので、余計に情けない。

昨日は脳への癌細胞転移の検査、来週火曜には骨への転移の検査を行うことになっていて、
結果が出るのは再来週なのだし、心配しても始まらないことなんてよく判っています。
でも、電話を受けて一番に思ったのは、
『自覚症状が出てから見付かった癌は、治らない』、とそんなこと。
だから不安でたまらない。
と云うか、最悪の事態しか考えられなくて、余計に自分が泣けてきます。

そんな不毛な事ばかりの繰り返しを、飽きもせず丸1日。
私がこんな所でうだうだしてたって仕方ないのだってよく判っています。
ダダをこねる子どもみたいに、イヤだって泣くことしかできない弱さも、
現状全てへのヤツアタリも、意味のないことだって判ってる。
でも、私は、自分で云うのもなんだけど、母が好きだし、母のことを考えずにはおれないんです。
本当に本当に情けない。
色々親不孝ものだけど、一番に、情けなくてゴメンなさいと云いたい。
でも、云えない。

明日は実家に行きますが、ちゃんと普通に接することができるか、不安でなりません。
頑張ろうって気持ちと、もうダメだって気持ちが、交互にやってきていて……
ホントに情けない。

ただ、書いてると少しラクだから、私って人間の底が見えるますね。
ちょっと落ち着いてきたし。
自分のために、書いてみようかと思います。
ゴメンね、こんな私で。
明日、頑張るからね。