七夕

七夕

七夕と言えば、平塚の七夕祭り。

私がまだ小学生低学年ぐらいの頃、姉と父と一緒に平塚の七夕祭りに行った。大きな飾り物が道のど真ん中に幾つもたれさがっていて、小さかった私はそれを潜り抜けては、はしゃいでいた。

でも怖いところもあった。片足がなかったり、片腕がない軍服を着た帰還兵が、御座の上に坐り、アコーディオンやハーモニカを弾いて、物乞いをしていた。前には空の缶がおいてあった。父は”いつまでも、ああしていては駄目だ”と言っていた。

それから、ずいぶんと時が立って、今度は社会人になって友達と一緒に、また平塚の七夕祭りに行った。その時は何だかやり切れなかった。見世物小屋があったのだ。そこでは、にしき蛇が出てきたりと前半は面白かった。問題は後半だ。腕も両足も半分しかないおばさんが、おしりの上に棒を立て皿回しをするのだが、何度やっても失敗するのだ。友達も私もその姿にショックを受け、暗い気持ちで見世物小屋から出ていった。

どちらも昔の話だけど。。。