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名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その34:大学が一般向けに発行した書(4) 名工大編②)

2020年05月31日 | 名市大・名工大

個々の研究者ではなく

大学の組織が一般向けに発行した書籍対決

 

名工大の2冊目。

 

「伸びる製造業の賢い大学の使い方」

 名古屋工業大学産学官連繋センター 著

 (幻冬舎 経営者新書)

 

名工大産学官連携センターは、現在は、

大型設備基盤センターと融合し、

産学官金連携機構と改称している。

 

産学官金連携機構は、研究成果の活用と

世界レベルの大型教育研究設備の共同利用等を

能動的に推進し、

名工大の「イノベーションハブ」機能強化に

貢献することを目指し、

グローバル社会に求められるニーズの素性を

捉え、技術の価値化に関する基盤的支援を通じ、

持続的な地域の発展と産業振興に産学官金連携

の中軸として最大限貢献することを目的と

しているとのことだ。

 

上の書は、この産学官金連携機構の前身である

産学官連携センターが著したもの。

 

今後の製造業にとって明暗を分けるのは、

保有する技術から新しい製品を生み出す

研究開発能力であるとし、

多くの製造業は、自社の製品や技術の優れた点

は分かっているものの、それを転用し、

新たな技術や製品に昇華させていく視点に

欠けているところ、

大学という第三者の視点を加えることでそれは

可能になるとする。

 

そして、

分かりにくい産学官連携を利用するメリット

実際にどのように大学と付き合っていけば、

結果に結びつけることができるのか

具体的な成功事例を多数紹介しながら解説する。

製造業経営者、研究開発責任者には必読の書。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その33:大学が一般向けに発行した書(3) 名市大編②)

2020年05月30日 | 名市大・名工大

個々の研究者では

なく

大学の組織が

一般向けに発行した

書籍対決

 

名市大の2冊目。

 

「メイド・イン・

 ジャパンの

 21世紀像

 -日本経済の

 明日を読む」

 名古屋市立大

 経済学部ワーク

 ショップ 編

(ミネルヴァ書房)

 

失われた10年の

真っ最中である

平成10年

出版された。

 

戦後、高度成長の

屋台骨としての役割を

果たしてきた

日本の製造業に焦点

当て、

21世紀にどのような

軌跡をたどるのか

検討した書。

 

日本最大の製造業の

本場である愛知県である

だけに、

(2019年の

 製造品出荷額は、

 1位:愛知県 

  48兆6435億円、

 2位:神奈川県 

  18兆4288億円、

 3位:大阪府 

  17兆5294億円と

 愛知県が他府県を

 引き離して抜群の1位)

 

大きな転換期を迎えた

日本の製造業の未来を

名古屋市立大学の9人

の研究者が多面的に

展望する内容に

なっている。

正に、

地域に根ざした

研究成果の公表と

言えるだろう。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その32:大学が一般向けに発行した書(2) 名工大編①)

2020年05月29日 | 名市大・名工大

個々の研究者ではなく

大学の組織が一般向けに発行した書籍対決

 

名工大の1冊目。

 

「工場長養成塾ハンドブック」

 名古屋工業大学工場長養成塾 編

 (日刊工業新聞社)

 

工場長養成塾とは、

東海地域の中堅・中小企業の意欲ある工場長

及びその候補者を対象とするもので、

名古屋工業大学豊田自動織機デンソー技研

センターがコンソーシアムを形成して運営

しているというもの(製造業であれば、業種を

問わないらしい)。

 

名工大での「ゼミ」、模擬ラインを活用した「実習」

受講生の製造現場を教室とする「実践」

その他「工場見学」などで構成され、

実践カリキュラムでは、4名1グループの少人数制で

編成し、グループごとに「チューター」が付き、

受講生が抱える課題を自ら解決できるように

受講生の立場に立って親身に指導される。

 

本書は、この工場長養成塾「基本ハンドブック」

として作成され、一般販売されたものであるが、

大変好評のようだ。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その31:大学が一般向けに発行した書(1) 名市大編①)

2020年05月28日 | 名市大・名工大

個々の研究者ではなく

大学の組織が一般向けに発行した書籍対決

 

まず、名市大の1冊目。

 

「やさしい日本経済の話

 -経済大国日本のゆくえ」

 名古屋市立大学教授グループ 著

 (有斐閣)

 

有斐閣は、法律家や法律を学ぶ者には

非常に馴染んだ出版社だ。

 

バブル崩壊は、平成3年頃から始まったが、

本書は、平成5年に出版された。

これからバブル崩壊が絶好調?に向かおうとする

時期だ。

 

本書は、バブルが弾け戦後二番目の深刻な不況に

陥っている今日、これからの日本経済の方向は、

正に不確実であり、このような時期に、もう一度、

日本経済のありのままの姿を把握し、

今後のあり方を読者と共に考えたいという趣旨で

発行された。

本書が出版されてから、4年後の平成9年に、

三洋証券山一証券北海道拓殖銀行が経営破綻

することになる。

 

なお、

名古屋市立大学経済学部・大学院経済学研究科

は、社会とのつながり、社会への開放性が強く、

日本で初めて社会人大学院を始め、社会人向け

の経営学大学院流行の端緒を作ったという実績

がある。

(平成元年、名古屋市立大学経済学部は、

 筑波大学と共に、

 全国初の社会人(夜間)大学院を新設した。)

 

名古屋市立大学社会人大学院の学生第1号の一人

である毎日新聞記者(当時)が書いた

名市大社会人大学院一期生の記録

    ↓

「53歳の学生証 社会人大学院一期生の記録」

 近藤智雄 著(毎日新聞社)


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その30:出身研究者(19) 名工大編⑩)

2020年05月27日 | 名市大・名工大

名工大出身研究者の10人目は、

 

北川啓介博士(1974年~ )

 

名古屋工業大学研究者データベース

 

北川啓介(Keisuke Kitagawa)

- マイポータル - researchmap - ”

 

北川啓介博士は、建築課、

建築学者。

名古屋工業大学大学院教授。

建築系ラジオコアメンバー。

博士(工学)。

 

愛知県出身。

名古屋工業大学社会開発工学科卒。

名古屋工業大学大学院工学研究科博士前期課程

修了。

名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程

修了。

 

2001年、名古屋工業大学大学院工学研究科助手、

2003年、名古屋工業大学大学院工学研究科講師、

2005年、名古屋工業大学大学院工学研究科助教授、

2007年、名古屋工業大学大学院工学研究科准教授、

2017年、プリンストン大学客員研究員、

2018年、名古屋工業大学大学院工学研究科教授。

 

建築作品として、「K博士の家」(愛知県豊田市)、

「E house」(愛知県名古屋市)、

「H house」(愛知県名古屋市)、

「T house」(長野県伊那市)、

「AUSTERE TEAROOM」(イタリア・ミラノ市)

等々があり、各種展示会等にも出品している。

 

キルコス国際建築設計コンペティションの各年

の監修をしていた。

 

 

 

日本建築学会東海賞名古屋市都市景観賞

建築・環境・インテリアのドローイングと模型

の入選展SDレビュー入選建築と社会論文賞

名古屋工業大学褒賞

文部科学大臣表彰科学技術賞などを受賞。

 

 


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その29:出身研究者(18) 名市大編⑩)

2020年05月26日 | 名市大・名工大

名市大出身研究者の10人目は、

 

宮川孝博士(1983年7月6日~ )

 

“ 東京大学教員プロフィール ”

 

“ リクナビ薬剤師 宮川先生のプロフィール ”

 

宮川孝博士は、薬剤師。

東京大学助教、博士(理学)

 

名古屋市立大学薬学部薬学科卒。

名古屋市立大学大学院薬学研究科修士課程修了。

修士課程在学中に、南カリフォルニア大学(USC)

で国際薬学臨床研修を修了。

東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。

博士課程在学中に、日本学術振興会特別研究員

DC2採用。

2012年、日本学術振興会特別研究員(PD)

2013年、東京大学大学院医学系研究科人体病理学

教室特任助教、

2015年、東京大学医学部附属病院病理部特任助教、

2018年、東京大学医学部附属病院放射線科放射線

治療部門特任助教、兼任:国立研究開発法人量子化

学技術研究開発機構放射線医学総合研究所客員研究

員、

2019年、東京大学医学部附属病院放射線科放射線

診療部門助教、兼、放射性医薬品品質管理責任者、

兼任:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

放射線医学総合研究所客員研究員。

 

2016年に、文部科学省のがん研究支援プロジェクト

内での日本を代表するがん研究者に最年少で選出

された。

専門は、放射性医薬品学、分子生物学、腫瘍診断学

など。

環境省「放射線の健康影響に係る研究調査事業」

文部科学省「がんプロフェッショナル養成基盤

推進調査事業」等のメンバーとしても活躍。

現在、XISTの発現違いにより放射線を受けたがん

細胞の挙動における差の分子レベルでの研究や、

放射線治療効果のマーカーとして機能できる

長鎖ncRNAの探索などを研究。

漢方医学にも興味があり、漢方薬・薬膳にも

力を入れている。

 

薬剤師衛生検査技師和漢薬膳師第一種

放射線取扱主任者第一種作業環境測定士

衛生工学衛生管理者第一種衛生管理者

船舶に乗り組む衛生管理者など30以上の資格

を所持する。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その28:出身研究者(17) 名工大編⑨)

2020年05月25日 | 名市大・名工大

名工大出身研究者の

9人目は、

 

高木浩光博士

(1967年3月3日~ )

 

“ ニッポンの個人情報

「個人を特定する情報が

  個人情報である」と

  信じているすべての方

  へ ”

 鈴木正朝、高木浩光

 山本一朗 著

 

高木浩光博士は、

セキュリティ研究者。

産業技術総合研究所情報

セキュリティ研究センター

主任研究員、博士(工学)。

 

名古屋工業大学電気情報

工学科卒。

名古屋工業大学大学院工学

研究科博士後期課程修了。

 

名古屋大学助手、

通商産業省工業技術院

電子技術総合研究所入所、

通商産業省工業技術院

電子技術総合研究所情報

アーキテクチャ部主任研究官、

独立行政法人産業技術総合

研究所グリッド研究センター

セキュアプログラミング

チーム長、

独立行政法人産業技術総合

研究所情報セキュリティ研究

センター・ソフトウェア

セキュリティ研究チーム

主任研究員、

内閣官房情報セキュリティ

センター内閣官房行政実務

研修員などを歴任。

 

主にウェブ、RFID、

日本における携帯電話や

スマートフォンのサービス

に、

どのような問題点があるか

指摘し、

改善検討の必要性を訴える

活動を行う。

平成23年6月14日、

国会法務委員会において、

情報セキュリティ専門家の

参考人として意見陳述を

行った。

情報処理技術者試験の

試験委員も務める。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その27:出身研究者(16) 名市大編⑨)

2020年05月24日 | 名市大・名工大

名市大出身研究者の9人目は、

 

坂本多穂博士(1978年2月~ )

 

“ 静岡県立大学教員データベース ”

 

坂本多穂博士は、薬学者。

静岡県立大学・同大学院准教授。

博士(薬学)。

 

名古屋市立大学薬学部卒。

名古屋市立大学大学院薬学研究科

博士課程修了。

 

福島県立医科大学医学部助手・助教・講師、

カリフォルニア大学サンフランシスコ校客員教授、

静岡県立大学薬学部講師などを経て、

現在、静岡県立大学大学院薬学研究員准教授。

 

薬学、特に、薬理学方面の研究に取り組み、

人の心筋の人工多能性細胞について、

電気生理学的な現象を解析するとともに、

創薬への応用を試みた。

運動器や循環器の疾患について、

性差が及ぼす影響についても研究。

 

日本薬学会東北支部会若手研究者発表賞

トランスポーター研究会ベストポスター賞

日本毒性学会学術年会優秀研究発表賞

日本薬理学会年会優秀発表賞

福島医学会学術奨励賞などを受賞。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その26:出身研究者(15) 名工大編⑧)

2020年05月23日 | 名市大・名工大

名工大出身研究者の

8人目は、

 

西田在賢博士

(1954年~ )

 

「医療参謀-どうなる

 医療改革

 どうする病医院経営」

 西田在賢 著

(薬事日報社)

 

 

「ソーシャルビジネス

 としての医療経営学」

 西田在賢 著

(薬事日報社)

 

西田在賢博士は、

経営学者、実業家、

コンサルタント。

経営学者としての専門は、

医療福祉経営学、

経営情報システム論。

県立広島大学大学院

経営管理研究科教授。

博士(医学)。

 

大阪府出身。

名古屋工業大学卒。

東京大学大学院工学系研究科

(情報工学専攻)修士課程

修了。

日本医科大学博士(医学)。

 

東大大学院修士課程修了後、

現在、東大生が最も就職

したい企業1位である

マッキンゼー・アンド・

カンパニー東京事務所に就職。

その後、

マッキンゼーのコンサルタント

の多くがたどる道である

ベンチャービジネスを立ち上げ。

医療用の電子カルテの開発

外資系企業の経営再建に携わる。

 

研究者としては、

財団法人医療経済研究機構

研究主幹・研究部長、

東北大学医学部助教授、

ハーバード大学公衆衛生

大学院客員研究員、

川崎医療福祉大学大学院

医療福祉学研究科教授、

武蔵野大学現代社会学部

教授・大学院人間社会・

文化研究科教授、

武蔵野大学大学院人間社会・

文化研究科福祉マネジメント

専攻長を歴任。

 

その後、

静岡県立大学経営情報学部・

大学院経営情報学研究科・

大学院経営情報イノベーション

研究科教授。

医療経営学、経営情報システム

等の講義を担当。

静岡県立大学地域経営研究

センターでは、

第2代センター長に就任し、

その後新設された

医療経営研究センターでは、

初代センター長を務め、

学長補佐(社会人教育担当)も

兼ねた。

さらに、岡山大学大学院

医歯薬学総合研究科客員教授、

川崎医療福祉大学客員教授も

兼任する。

教員活動と業績を評価され

静岡県立大学学長表彰

を受賞。


名著復活 「プロゼミ行政法」が新しくなって帰ってきた!

2020年05月22日 | 資格・法律・不動産

以前、ブログ記事の

中央大学 VS 東京大学

(その65:売れた公務員

試験用著書対決)

紹介した

「公務員試験

 はじめて学ぶプロゼミ

 行政法」

 石川敏行 著

(実務教育出版)

   ↓ これ

 

 

公務員試験のあらゆる

案内本に

公務員試験の行政法の

勉強のためには、

これを使えと

まず第一に推薦され、

そればかりか、

地方公務員の昇進試験

の行政法の教科書としても

まず第一に推薦されて、

バカ売れしていた本である。

 

2004年10月の改訂を

最後に改訂版が出ず、

内容的に多少古くなっても、

しばらくの間は、

バカ売れしていたのだが、

さすがに長年月

経ってしまっていた。

 

ところが、ついに、

ついに、ついに、

「新プロゼミ行政法」

(実務教育出版)として

蘇った。

「新プロゼミ

 行政法」

 石川敏行 著

(実務教育出版)

 

まえがきによれば、

国土交通省の外局である

「運輸安全委員会」

常勤委員(法制担当)

に就任し、

特別職国家公務員と

なったため、

公務員の兼業禁止のせい

で前著の改訂作業が

難しくなり、

やむなく絶版の決断を

したということらしい。

あれほど売れていた

書籍なのに、

なぜ、改訂なり、新版なり

が出ないんだろう

と思っていたが、

なるほど、そういうわけ

だった。

 

新版は、知識ゼロを前提に

書かれているので

非常に読みやすく、

しかも、

公務員受験生なら

誰でも知ってる

スー過去(新スーパー

過去問ゼミ 行政法)

ともコラボしている

というありがたさ。

 

普通、

法律書というものは、

入門書となっている

ものであっても、

非常に読みにくく、

その中でも特に、

訴訟法とか、行政法とかの

手続的な法の解説書に

到っては、

砂を噛んでいるような

つらさがあり、

通読するのもシンドイこと

が多いのであるが、

この書は、

スラスラ読めるだけでなく、

普通の法律書なら

我慢しながら読み続ける

ところ、

この先は何が書いてある?

と積極的に読む気にさせる

不思議さがある。

 

地方公務員の大卒採用試験

受験者や

国家公務員一般職試験

受験者などには、

正に必読の書であり、

国家公務員総合職試験

司法試験を受験する人たち

にも適切な入門書なので、

この「新プロゼミ行政法」

バカ売れすることだろう。

 

っていうか、

「新プロゼミ行政法」の復活

は、既に、いろいろな意味で

公務員試験業界全体に大激震

を起こしているようだ。

中央大学出身者としては、

中央大学出身の一流の先生

にこういうバカ売れする

書籍を出版していただけるのは、

極めて誇らしい。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その25:出身研究者(14) 名市大編⑧)

2020年05月21日 | 名市大・名工大

名市大出身研究者の8人目は、

 

吉田有里博士(1972年~ )

 

「社会保障の数量分析」

 吉田有里 著(清文社)

 

「バランスシートで見る日本の財政

 -政策評価のための財務諸表の作成」

 赤井伸郞、吉田有里、鷲見英司 著

 (日本評論社)

 

吉田有里博士は、経済学者。

甲南女子大学人間科学部生活環境学科准教授。

博士(国際公共政策)。

 

三重県生まれ。

名古屋市立大学経済学部卒。

名古屋市立大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。

大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。

甲南女子大学人間科学部人間環境学講師を経て、現職。

専攻分野は、公共経済学。

研究テーマは、財政赤字、社会保障。

日本学術振興会特別研究員、

内閣府経済社会総合研究所客員研究員、

Research Fellow of the Japan Society

for the Promotion of Science なども歴任。

 


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その24:出身研究者(13) 名工大編⑦)

2020年05月20日 | 名市大・名工大

名工大出身研究者の7人目は、

 

赤木泰文博士(1951年~ )

 

「Instantaneous Power Theory and

  Applications to Power Conditioning」

 赤木泰文・Edson Hirokazu Watanabe・

   Maurisio Aredes 共著(Wiley-IEEE Press)

 

赤木泰文博士は、工学者。

東京工業大学名誉教授。

 

岡山県岡山市生まれ。

岡山県立岡山大安寺高校を経由して、

名古屋工業大学電気工学科卒。

東京工業大学大学院理工学研究科博士課程

電気工学専攻修了。

 

長岡技術科学大学工学部助手、

長岡技術科学大学工学部講師、

長岡技術科学大学助教授、

マサチューセッツ工科大学客員教授、

東京工業大学大学院理工学研究科教授などを

歴任。

 

パワーエレクトロニクスの第一人者として

知られ、

2018年、日本人として初めて、

IEEE Medal in Power Engineering を受章した。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その23:出身研究者(12) 名市大編⑦)

2020年05月19日 | 名市大・名工大

名市大出身研究者の7人目は、

 

熊木徹夫氏(1969年~ )

 

「精神科医になる-患者を“わかる”ということ」

 熊木徹夫 著(中公新書)

 

「自己愛危機サバイバル ~摂食障害・醜形恐怖

 症・自己臭恐怖症の克服・治療~ 」

 熊木徹夫 著(中外医学社)

 

熊木哲夫氏は、精神科医。

専門は精神病理学。

 

京都市生まれ。

洛星高校を経由して、

名古屋市立大学医学部医学科卒。

 

名古屋市立大学病院精神神経科、

豊橋市民病院精神神経科、

愛知医科大学付属病院精神科、

矢作川病院などを経て、

2007年、愛知県日進市に

あいち熊木クリニックを開院。

2014年に、名古屋駅近くにビジネスマン専門

カウンセリングルーム「戦士の休息」を開設するも、

翌年、あいち熊木クリニックに併設する「あいくま

心理カウンセリング(あいち熊木心理カウンセリング

センター)」への移行統合のため閉鎖。

 

心身論(漢方医学をバックボーンとする)、思春期・

青年期精神医学(身体化障害に造詣が深い)、

精神力動・精神病理学に基盤を置き、

現代流行の医療統計学や生物学的精神医学からは

距離を置き、患者と精神科医の主観の復権を旨とした

官能的精神医学の旗手たらんと活動している。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その22:出身研究者(11) 名工大編⑥)

2020年05月18日 | 名市大・名工大

名工大出身研究者の6人目は、

 

矢富盟祥博士(1947年7月16日~ )

 

“ 矢富盟祥(Chikayoshi Yatomi)

- マイポータル - researchmap - ”

 

矢野盟祥博士は、応用力学研究者(連続体

力学、破壊力学)。

金沢大学名誉教授。

Ph.D。

 

島根県松江市出身。

島根大学教育学部附属中学、島根県立松江高校

を経由し、

名古屋工業大学土木工学科卒。

京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了。

京都大学大学院博士課程在学中に、

カーネギー・メロン大学大学院数学科に留学し、Ph.D

を取得。

 

修士課程の頃から、有限変形・弾塑性論に興味を持ち、

東京大学生産技術研究所で行われた砂地盤に帯基礎を

押し込む模型実験における変形の局所化とせん断帯の

発生・進展現象を有限変形を考慮したモデルを用い、

有限要素法で再現し、その後の土質力学の構成式や

数値解析の有限変形の研究に貢献した。

 

日本にも連続体力学の研究を工学者と数学者が共に

交流できる場を作りたいとの思いから、

京都大学数理解析研究所で最初の研究会を開催した。

 

21世紀COEプログラム「環日本海域の環境計測と長期・

短期変動予測」の事業担当者となる。

各種委員を歴任。

2017年、応用力学功績賞を受賞。


名古屋市立大学 VS 名古屋工業大学(その21:出身研究者(10) 名市大編⑥)

2020年05月17日 | 名市大・名工大

名市大出身研究者の6人目は、

 

近藤啓博士(1967年10月~ )

 

“ 静岡県立大学教員データベース ”

 

近藤啓博士は、薬学者(製剤学・DDS・

新規剤形開発)、博士(薬学)。

静岡県立大学薬学部教授・大学院薬学研究院

教授。

 

名古屋市立大学薬学部卒。

名古屋市立大学大学院薬学研究科博士前期課程修了。

日本大学博士(薬学)。

 

大学院修了後、山之内製薬に入社。

同社がアステラス製薬となった後も、勤務を続け、

アステラス製薬創剤研究所PVM研究室に勤務。

その後、同社製剤研究所剤形研究室室長に昇進。

2015年より、九州大学大学院での客員教授を兼任。

九州大学では、主に、薬学科の講義を担当s、

創剤科学分野を受け持った。

静岡県立大学大学院では、薬学研究院教授を兼務し、

主に、薬食生命科学総合学府の講義を担当し、

創剤工学教室を受け持った。

 

専門は薬学であり、製剤学DDS新規剤形開発などの

分野の研究に従事し、苦味マスキング局所投与製剤

徐放性製剤等の放出制御製剤について研究・開発に

取り組む。

脂質粒子や高分子複合体など、分散系機能性高分子

を用いた微粒子製剤についても研究し、その物理化学

的特性を取り上げている。

そのほか、テーラーメード製剤小児用製剤について

の研究にも取り組む。

 

薬学に関する教育について「薬を共通言語として、

薬を創る(研究者)及び薬を使う(薬剤師)という

異なる役割を担う人材を育成すること」が特徴の

一つであると指摘する。

そのうえで、研究者であっても、薬剤師であっても、

理論的思考力、問題解決能力、前に踏み出す力、

考え抜く力、発振する力、チームで働く力が必要と

されると述べ、それらを兼ね備えた人材の育成を目指す。