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名古屋の高校受験(19)高校研究7 名古屋市立菊里高校

2019年05月15日 | 中学受験・高校受験を論じる

名古屋市立菊里高校は、

名古屋市内のトップ6の一つである。

「創立百周年記念誌

 名古屋市立第一高等女学校

 名古屋市立菊里高等学校」

 (平成8年3月発行)

 

従来、トップ6を2校ずつまとめる場合、

合格難易度や進学実績によって、

 

旭丘・明和

菊里・向陽

千種・瑞陵

 

のような組み合わせで比較されてきた。

 

たとえば、

内申点が揃っており

偏差値も高い中学生は、

第一志望を旭丘明和のどちらに

しようかと思い、

尾張第2群のAグループを

明和向陽にした場合に、

Bグループの受験校を

千種にしようか瑞陵にしようかと考える

といった具合だ。

 

ただ、菊里向陽の場合、

校風や合格難易度や進学実績が似た

高校であるものの、

菊里は尾張第1群のBグループ、

向陽は尾張第2郡のAグループのため、

菊里向陽のどちらを受験しようかと

検討するような状況には

あまりならない。

 

瑞陵に抜かれた千種ほどではないが、

最新版の偏差値表によっては、

菊里・千種・瑞陵の偏差値が同じに

なっているものもあり、

進学実績や合格偏差値で

若干、向陽に抜かれた感がある。

 

菊里高校の前身は

名古屋市立第一高等女学校だ。

「ファーストガールズスクール

 旧制名古屋市立第一高等女学校〈外伝〉」

 大野一英 著(中日出版社)

 

元が女学校だったので

市立菊里高校になってから

しばらくは女子生徒の数の方が多かった。

たとえば、

昭和23年 男子 0人、女子661人

昭和35年 男子418人、女子740人

昭和40年 男子516人、女子1136人

昭和47年 男子202人、女子1003人

昭和49年 男子440人、女子772人

 

昭和53年に初めて男子学生の数の方が多くなり、

平成元年まで男子学生の方が多い状況が続いたが、

その後、また、

女子の方が80人から100人程度多い状況が続いた。

現在は概ね男女比のバランスは取れているらしい(?)

 

卒業生の著名な芸能人に

天野鎮雄や大和田獏がいる。

 

名古屋の内申と偏差値の双方で

トップクラスの中学生が

第一志望を旭丘にした場合に、

第二志望とされることが多い学校であるため

現在の複合選抜制度が維持される限り

合格難易度や進学実績は

大きく落ちることはないとは思われるが

向陽に若干抜かれ、背後に瑞陵が迫ってきた現状で

今後どのようになっていくかは興味深い。

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