デンカの宝刀(一男二女の父、元政府系金融機関職員の資格八冠王)

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中央大学 VS 東京大学(その33:法律家一代記対決その8)

2015年11月02日 | 中央大学 VS 東京大学

久々の

中央大学 VS 東京大学

をやってみよう。

 

今回は、

法律家一代記シリーズ。

 

と言っても、

純粋な一代記とは限らない点と

私が持っている著書だけの話

である点は御容赦を。

 

その8は、

 

東京地検特捜部生みの親

    VS

刑事訴訟法立案担当者

 

同年生まれ対決でもある。

 

 

 

「特捜検事ノート」

 (河井信太郎 著)

   VS

「わが心の旅路」

 (団藤重光 著)

 

そして、

それぞれの代表的著作として、

検察読本

会社事件捜査概論

刑法各論 など  

(以上、河井信太郎 著)

  VS

刑法綱要総論

刑法綱要各論

新刑事訴訟法綱要 など

(以上、団藤重光 著)

 

 

 

河井信太郎先生

(1913年生まれ)は、

中央大学法学部卒(在学中、

高等文官試験司法科合格)。

東京地検、法務省、

司法研修所教官などを経て、

広島高検や大阪高検の検事長を

歴任した。

鬼検事と言われ、

多くの特捜検事を育てたことから、

東京地検特捜部生みの親

言われている。

戦後、

黎明期の東京地検特捜部に

河井先生を始めとする

私立大学出身者が引き上げられ、

特に中大閥と東大閥が拮抗した

存在となり

中東戦争などと称された。

(アラブの中東における

 中東紛争や中東戦争に

 かけた言い方)

「特捜検事ノート」は、

政財界を震撼させ、

特捜部の全盛時代を築いた

著者が、

捜査のあり方について

熱い思いを込めて綴っている。

「検察読本」「会社事件捜査概論」

刑法各論」は、

検察官や検察志望者のための

バイブルとして一時代を築いた。

 

団藤重光先生

(1913年生まれ)は、

東京帝国大学法学部

(高等文官試験行政科・司法科に

 在学中合格)。

著名な刑事法学者であり超有名。

刑法綱要総論・各論

刑事訴訟法綱要

日本の刑事法を代表する著作。

現行刑事訴訟法の立案担当者

でもある。

最高裁判所判事にも就任し、

就任をきっかけとして、

これまで共謀共同正犯否定論

であったのが、肯定論に転向した。

「わが心の旅路」は、

生い立ちから始まる正に一代記。

「刑法綱要総論」「刑法綱要各論」

「新刑事訴訟法綱要」は、

それぞれ一時代を築いた基本書だ。


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