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一度一度の機会を大切に。

いすゞのエアサスを流用したタンクローリー

2014-12-31 05:19:49 | 特殊系トラック
栃木県矢板のトラックステーションにて。  

▼牛乳ローリー全景。
トラックステーションに立ち寄ると思いもがけない珍味に出会うことがある。そして、この手のタンクローリーには視線を熱く注いでしまう。それが今回の産物。
 
▼同じく後景。
青木製作所製と見受けられるが、架装者とタンク製造者は異なるかもしれない。この積載物について詳しくはないが、あまり青木の特徴を感じられない。どちらかと言うと安田かな。
タンク下には薄いフレームは存在するが梁のような頑丈なフレームが見当たらない。連結面、キングピン付近の縦軸補強も薄いフレームを解してタンクに繋がっているように見えることから、タンク本体で強度を保っているのであろうか。
 
▼けん引台車の後軸。
注目したいのがトルクロッドブラケット。この特徴ある形はギガ(マックス)の初期型に装着されていたブラケット。
またこのブラケットが取り付けられ、薄いタンクフレームと接合された台枠(車台)は何かの流用だろうか。ある意味、純正部品を流用したエアサス化において、車両の水平レベルや転角等の問題をクリアするにあたり、この台枠がかなりの重要部品だったりするのではないかと予想。
また、タンクの側板がフレームにかかっているところも見逃せない。内タンク本体は薄いフレームに直付けされていると予想することから、フレームとタンクの両方で強度を保っていると考えてよいだろう。
 
▼後軸サスペンション近影。
はい、いすゞのロゴ(笑)この穴あきのブラケットは初期型の最たる特徴である。
トラクターヘッドがいすゞであることから、廃車された車両から部品を流用したのかもしれない。当然、トルクロッドやエアスプリング、スタビ、スタビロッドといった構造一式の流用。ちなみにこの運送会社はトラクターヘッドを35両、15t積ローリーを22両保有するが、同様の改造を施している車両は他にも存在するのであろうか。
 
▼斜め前方より近影
パラレルリンク式エアサスペンション。奥側に見えている黒い物体がエアスプリング。それを支えるのがサスペンションビーム。横に伸びる棒はトルクロッド。ただし、車高調整用のセンサ等は見受けられない。切断面が見えているのが台枠。

自動車メーカーのエアサスを用いた改造例というのは聞いたことなかったが、このような実例は非常に珍しいものではなかろうか。

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1 コメント

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D東貨物さんだ! (kaki)
2015-01-18 10:09:06
この会社の牛乳ロリ、よく見かけます。
いすゞユーザーさんですね。
こんなにエロイタンク台車だったなんて。。。
見るからにGIGA MAXのシャシを切って利用した感じ。
東北には牛乳ロリが大量に生息するので次回以降注意してみてみます。
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