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葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

按摩と鍼の、例えばこういう違い。

2010-09-12 09:57:06 | 仕事
 按摩(とかマッサージ)と鍼って、どう違うのか。
 原則としてはどちらも「物理的な刺激を加えることで、疾病の予防や健康の増進を計る」というコンセプトに基づいて体系付けられた技術なので、その刺激を加えるものが「徒手か、鍼か」という違いがあるだけです。
 が。

 私は子供の頃にピアノを習っていました。宴会芸程度にしか弾けませんけど。
 今でもほんの十数分程度ですが、毎日弾いています。指の動きや感覚を練るのにいいからです。この際、手技が上達するのなら何でも利用しようということで。

 で、このピアノという楽器。
 とにかく、指が自分の思い通りに動けば動くほどいいわけです(少なくとも私レベルの理解ではそうです)。
 だから弾いてみると、自分の指がいかに思い通りに動かないかがよく分かります。

 でも、それはそれでいいのです。

 例えば同じアートでも、絵画というものは、思い通りに手が動くことが、必ずしも素敵な絵を描けることとイコールではありません。
 予想外の線や面が織り成す空間が、心を動かすことも少なくありません。

 按摩やマッサージといった徒手の手技は、絵画と似たようなところがあります。
 手や指が、思い通りに動くなら、それに越したことはありません。でも実は予想外の、一種のイレギュラーな動きの中に、氣をすっと廻す力があるようにも思えます。

 でもこれが鍼だと、そうも言ってられません。刺すワケですから(接触鍼はその限りではないけれど)。もう手も指も、バリバリに思い通りに動かないと困ります?

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