tomoyaの過給日記

通勤快速Vマウントロードスターをいじることで頭がいっぱいなブログです。

フルモニ ファームウェア Ver1.04 更新しました

2013-08-05 19:42:41 | フルモニ

フルモニのファームウェアを更新しました。

https://github.com/tomoya723/FULLMONI-Firmware

主な変更箇所は以下です。

フルモニファームウェア Ver1.04

●チャート画面に目標空燃比をプロット(※対応フルコンのみ)
●チャート画面に表示項目を任意に選べるバーゲージを追加
●チャート画面でマスターワーニング発報した場合、定常表示へ自動遷移
●ラベル項目に「MAF」「TARGET」「Baro-P」「S-1」~「S-9」「V-1」~「V-9」「T-1」~「T-9」を追加
●単位項目に「g」「m」「s」「d」を追加


今回の修正でEEPROM領域が大きく変わりましたので、
以下の手順でフルモニの初期化を行ってください。

①ファームウェアv1.04に書き換える。

②書き換え後の初回起動時に、フルモニタイトル表示中(3秒間)に画面をすばやく5回タップする。

③以下のようなEEPROM初期化画面が表示されるので「SAVE」ボタンをタップする。

④以下のようなメッセージが表示されたら、フルモニの電源を入れなおす。

⑤フルモニ起動後、設定画面に移動し各フルコン向け設定とプロファイル一括設定を行う。

これで初期化~設定が完了です。


新たに追加されたチャート画面でのバーゲージは、
これまでのチャート同様にリアルタイムの表示と、数秒さかのぼって値を参照できるものです。

また、今回の変更で表示する項目を任意に設定できるようになりました。
設定するにはこの部分を長押しします。

メインの数値設定と同様に表示項目の設定画面が開きます。

各フルコン毎のプロファイルを設定したあとのデフォルトは、
RPMとTPSが選択されています。

また、バーゲージの表示レンジとグリッド数を変更する画面を用意しました。
この部分を長押しします。


この画面で、バーゲージ毎にゲイン・バイアス・グリッド数の設定を行うことが出来ます。

バーゲージの横ピクセル数は200です。
例えばRPMを最大8000回転まで表示したい場合は、

 200 ÷ 8000 = 0.025

となりますので、Gainにこの値を入力します。
Biasはオフセット分の入力です。
表示値がマイナス方向にも変化する場合その分をオフセットさせます。

Gridはバーゲージを区切る罫線の数量を指定します。
指定した分の罫線が等間隔に表示されます。

 


TODA CA18DET用鍛造ピストンとWPC+DLC加工

2013-07-15 05:03:33 | エンジン

今回使用するピストンはTODA製CA18DET用の鍛造ピストンです。

ピストントップはフラット。
BP純正ピストンよりも1.0mm下がるので
BPエンジンでターボな仕様に最適です。

しかしこれオークションで未使用の不良在庫を格安で買ったんですが、
現行品と見た目が違いますね。

違いが気になったのでTODAさんに電話で質問したところ、
現物を送って、見てくれるとの事でお願いしましたところ、
(TODAレーシングさんありがあとうございます)
どうやら14年前の製品との事。

変わっている点はピストンリング寸法の違いとスカート処理の追加。

諸先輩方のお話をツイッターで聞いたところ、
当時物はブローバイが多かったらしいです。

どうしてピストンリングが仕様変更で薄くなっているのか調べたところ、
ブローバイが増える要素として、ピストンリングのフラクションが生む
フラッタリング現象によるものと想像しました。
しかし、現物のリングを薄くすることは出来ないので、
フラッタリングを少しでも予防すべく追加加工を依頼しました。

WPC+DLC加工です。
リングサイドのフリクションが低下しますので、
この効果でフラッタリングを防止できたらいいなぁ。。。

 


燃焼室拡大

2013-06-30 20:57:19 | エンジン

ブロックをひっくり返してけがいた外形に沿って、
燃焼室を拡大します。


超鋼バーでがーりがり

バルブシートを打ち込む際の切削で出来るマスクエリアを消すように、
均等に均していきました。

 

しかし、ボアずれをきっちりあわせこもうとすると無理がありますね。
バルブがボアの中心から外れ、バルブのに周辺の切削量がまったく違ってしまいます。
ズレを無くすのか。燃焼室をバランスよく仕上げるのか。難しいところです。

 

 


燃焼室の容量が少ない。。。面研量を確認

2013-06-26 08:50:19 | エンジン
13721693174880.jpg
燃焼室容量を計測した結果なんだか容量が少ない。。。

ヘッドの面研は某所に依頼したものの、
先方の事務的な不手際が続き、個人的に不信感が募っていた矢先。
もしや面研量を間違っているのではないかと疑念が沸いてきた。。。

事前にヘッド高を計っておけばよかった~、とつぶやいたら
昨夜のミーティングにブンタ君が予備のVEヘッドを持ってきてくれた!
見た感じは面研してなさそうには見えたので、これをオリジナルとして。
2つのヘッド高を比較。

ブンタヘッド134.2mm
トモヤヘッド132.8mm
差分1.4mm = 面研量

私の指定依頼量(1.2mm)と異なる値が出たよ。。。
こないだの容量計測から逆算すると、
もっと多く削れているかもなんておもってたけど(;´∀`)

でもまぁ、ほんとに面研量が違っていたかはこの際関係無し!
圧縮比を落とすべく頑張って燃焼室を削るのみ!!!(笑)


追記
ツイッターでやまがたさんに教えて頂いたところ、
BP-ZE エンジンヘッド高は
133.9±0.1mm!!
との事で元から、0.2mmくらいは
ズレてる可能性あるそうです(笑)
それと昨日ミーティング会場で計った際の誤差もあったようなので、
どうやら面研量は合ってそうですね!

ご協力頂いた皆様ありがとうございました。
すっきりしましたヽ(=´▽`=)ノ


バルブすり合せ+シートカット

2013-06-23 23:55:46 | エンジン

今朝はコンフェデレーションズカップ、日本-メキシコ戦を見ながら
バルブのすり合せを始めました。

朝4時からのキックオフでしたから、今日は起きてる時間が長く眠いですw

あたり幅は後で調整するので、難しいことは考えずベタあたり。


こんな感じで当たりが付きます。

吸気側の当たりが付いたところで、
必殺スペシャルツール登場

GENさんから長期にわたりお貸し頂いている
 Neway シートカッター です!(ありがとうございます!)

今回のVEヘッドは使用距離が少なく、シートの状態がいいので、
軽くすり合せして、60度カッターで当たり幅を詰めるプランでいきます。

マジックで塗った青色の2本の筋の間が追加した60度カットです。
右側の青い筋がSTDの45度当たりで、外側に追い込む形で
あたり幅を約1.1mmに調整しました。

同様に排気側は1.2mm程度に調整しましたが、
8箇所中2箇所が1.1mm位と細当たりの箇所がありました。
今回排気側は、ファミリアGT-R用のナトリウム封入中空排気バルブを投入
している関係で、このようなバラつきも想定内ではあります。
45度カットから調整しなおす必要がありますね。
追々、調整しときましょう。。。

 

次に、バルブのシーリング効果を確認するため燃焼室に水を張ります。

時間の都合で20分までしか確認できませんでしたが、
全ポート、水のお漏らしはありませんでした~!!

 

あと、最後に各燃焼室容量を改めて計測しておきます。

#1 : 44.4cc
#2 : 44.8cc
#3 : 44.6cc
#4 : 44.9cc

まだ燃焼室は削り始めてないので、バラつきはいいのですが、
ちょっと想定よりも容量が少ないです。。。

面研量が指定どおりだったのだろうか・・・。

 

今日はこの辺で。

 


燃焼室とシリンダボアのズレを確認します

2013-06-22 18:56:59 | エンジン

いつも気になるネタを提供してくれる関西のGENさん。

こちらの記事。BPエンジンの燃焼室-シリンダボアのズレを確認しています。
いやぁ問題意識がすばらし~~ですよね~

早速うちでも確認しみました。

1番と2番は中心はあまりずれてないので、
83→84mmにボアアップ分を素直に拡大するだけですが、
3番ととくには4番はかなり燃焼室がずれています。
でもプラグホールはなぜか中心をとらえているので、
燃焼室の型だけずれてるんでしょうね。。。残念(>_<;)

 

で、これを参考にボア拡大分とバルブマスクエリアの拡大を行っていきます。

 


面研あがってきたヘッドで燃焼室容量を確認

2013-06-22 18:34:14 | エンジン

今週ヘッドが面研からあがってきました。

バイト目がほとんど見えないけど、研磨仕上げなのかな?
もちっとよく聞いて来ればよかったw

余談
BP-VEヘッド、かなり出来がいいように思います。
燃焼室の型は曲がってなく、シートとポートのつながりもまぁまぁイイですし、
面研後の巣の出現もまったく無いです。

 

今回は新たに樹脂製ビューレットを仕入れてみました。

サンプラテック製
ビューレット(呼称:50ml、全長(mm):785、目盛(ml):0.2) / SAN1242

コチラで買いました。

これまではスポイト+メスシリンダで計ってたときは、
エンジンオイルを灯油で希釈したものをつかってましたが、
今回のビューレットでは結構シャバシャバに希釈しないとなかなか落ちてこないようです・・・。

で、めんどくさくなって水で計りましたw
まだシートすり合わせしないんですけど、
直前にオイル+灯油で計ったので、適度に機密がよかった為か、
ポートには水は漏れてきませんでした。ラッキー

いやぁ、ビューレット。。。正確でラクチンです!
あと、水は始末が簡単でイイですね。。。

VEヘッド1.2mm面研の容量計測結果は 45cc でした。

これから圧縮比を見ながら燃焼室削っていきます。

 


NEWエンジン作成なう

2013-06-22 18:03:12 | エンジン

ぼちぼちフルモニのプレ量産が落ち着いたところで、
去年末にボーリング出したっきりすっかり放置中の新エンジン製作を再開しました。

さてどこから話せばいいものかw


新エンジンの仕様(仮)はこんな感じです。

BP-VET

排気量   :1883cc
圧縮比   :9.0

●腰下
ブロック  :BP-ZE(NA8Cシリーズ2)
       :オーバーサイズボーリング(Φ84.0mm)
       :上面修正面研(成り行き取り代0.1mm)
ピストン  :TODA鍛造ピストン CA18DET用(Φ84.0mm)
コンロッド :ファミリアGT-Rハイパワーターボ用
 同メタル :ファミリアGT-Rケルメットメタル
クランク  :STD
 同メタル :STD新品
オイルパン :タービンオイルリターン追加
       :マルハモータース オイルパン・バッフルプレート

●腰上
ヘッド   :BP-VE(吸気側可変バルタイミング機構付き)
       :1.2mm面研
       :シートカット
       :ポート拡大研磨
       :燃焼室研磨
吸気バルブ :BP-VE STD
排気バルブ :ファミリアGT-R中空ナトリウム封入
バルブシム :STDアウター
 スプリング :BP-VE STD
カム     :吸排気STD

コンセプトは「可変バルタイ・ハイコンプ・ターボ」

BP-ZEをベースにターボによる高出力化に対応すべく諸々投入と、
VEヘッドを使ってMoTeCで可変バルタイ制御でトルク稼ぎます。


現在の進捗

●腰下
 オーバーサイズボーリング完了
 外装塗装+清掃完了
 ピストンリング合口調整中

●ヘッド
 1.2mm面研完了
 ポート研磨60%
 燃焼室整形まだ
 バルブすり合わせ+あたり幅調整まだ

ってところです。まだまだ終わんないっすね(^^;;;;;)

 


フルモニ ファームウェア Ver1.03 更新しました + フルモニプレ量産の感想

2013-06-16 21:10:05 | フルモニ

フルモニのファームウェアを更新しました。

https://github.com/tomoya723/FULLMONI-Firmware

主な変更箇所は以下です。

フルモニファームウェア Ver1.03

●フリーダムFC-03(空燃比) 対応 & 受信速度/内容切り替え機能追加
●MoTeC m84 対応
●MoTeC m100系をカスタムプリセットからMoTeC ADL互換電文に変更


先月あたりに数台、フルモニのプレ量産分をデリバリしてました。

依然としてファーム開発中ということもあり、
オープンな頒布では無く、お知り合い向きに手売りさせていただきました。

ご購入いただいた方々 ありがとうございました。

 

 

当初の予定通り、今回手ハンダで量産しましたが、
一定の品質を維持して、台数作るのはかなーり大変ですね。

次回の量産時には、製造で手を抜けるように、ちょっと工夫してみます。

お楽しみに。。。

 

 

 


フルモニファームウェアの書き込み

2013-05-01 23:56:22 | フルモニ

結合したプログラムファイルをフルモニに書き込みする方法を説明します。


以前こちらで紹介したアプリケーション「Renesas FDT
をインストールしてあるものとして手順を追って行きます。

まず「Flash Development Toolkit 4.08 Basic」を起動します。

 

起動すると次のような画面で、一番下の「Generic BOOT Device」を選択し、
「次へ(N)」を押します。

 

「USB Direct」が選択されているのを確認し、「次へ(N)」を押します。

 

次のようなダイヤログで「OK」を押します。

 

ここで、フルモニ側の準備を行います。
フルモニ裏面の4本のネジを外します。

 

フルモニの上カバーを明けます。
矢印に示す箇所に、フルモニをブートモードで起動するためのジャンパーがあります。

 

画像のようになにも実装されていないスルーホール3個の穴のうち、
中央と下の穴をショートさせます。


すこし乱暴な感じはしますが、接触さえしてれば十分ですので、
やさしくショートしてやってください(^^;;;)

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追記2013年6月16日

上記のピンセットショートはやはり乱暴なので、
その後ジャンパースイッチを採用しました。


(画像はまだハンダ付けしてませんが)

しかし実はこのスイッチの極性が合ってなく、基板表示と違うのが残念ですが。。。

※すでに仮頒布してしまっている方で、このスイッチをご希望の方はいってください。

--------------

このままショートした状態でフルモニの電源を入れます(電源ケーブルを刺します)

ブートモードでの起動が成功した場合、液晶には何も表示されない状態となります。
通常のタイトル画像が表示された場合はショートが不十分ですので、
ジャンパーのショートと電源の投入を再度やり直してください。

ブートモードで起動したことを確認したら、フルモニとPC間を
USBケーブルで接続します。

ここでアプリケーションに話は戻ります。

ブートモードで起動したフルモニとの接続が正しい場合、
次のようなダイヤログの表示になります。


「VID…」が選択されている状態で「OK」を押します。

さらに次のような表示で止まったら、「OK」を押します。

 

次のような表示で止まったら、「OK」を押します。

 

次の画面で「12MHz」「4」が選択されていることを確認して、
「次へ(N)」を押します。

 

次の画面で「Automatic」「Advanced」「No」が選択されていることを確認して
「完了」を押します。

 

次のような画面が表示され、フルモニと接続された旨が表示されます。

 

「User/Data Area」のずっと右側にある「>」を押し、
さらに「参照(B)」を押します。

 

ここで、プログラム&フォントデータ&タイトルデータを結合したファイルを選択します。

 

「User/Data Area」のチェックした後、
「スタート」を押し、書き込みを開始します。

 

書き込みが完了した旨が表示されます。

最後に「デバイスとの切断」と、「終了」を押しアプリを終了します。

以上でファームウェアのアップデート作業が完了です。

フルモニの電源ケーブルとUSBケーブルを抜き、
上カバーを戻し、ネジ4本を閉めこみます。