11-8:ゆとりの住まい
世間では、ゆとり教育が子どもの行く末をずいぶんと心配しているようですが・・・(笑)
そもそも「ゆとり」ってなんでしょうか?
などと何気に考え、「家」における「ゆとり」ってどんなものだろうと考えるのです。
打合せの最中、「ゆとり・ゆとり」と妙に気になる人がいる。どうやら、今よりも広い空間がどうしても必要な感じである。「ゆとりのリビング」「ゆとりの大収納」「ゆとりの駐車場」などと、大は小を兼ねる的な発想は間違いなさそうである。
もうひとつの「ゆとり」は時間に関係している。せっかく家を建てるのだから・・・ゆっくりとマッタリとのんびりと過ごしたい~♪と思うのである。ダラダラとした、くつろぎの姿を夢見る感じが手に取るようにわかります(笑)。
最初に戻ります。ゆとり教育と話がダブって見えませんか?
少人数学級に、週休2日、詰め込み学習の廃止、順位の無い徒競走・・・それなりに良い効果もあるのでしょうが・・・(汗;)
家における三つ目の「ゆとり」とは・・・
自分(家族)の、気持ちを高めたり、再生したり、向上したり、リフレッシュしたり、自分らしくいられたりする場所(空間)なのである。その為に必要なこだわりが盛り込まれるべきなのである。
だだっ広い空間に一人でいると落ち着かなかったり、なれないソファーに座っても借りてきた猫のようである。時間もありすぎると退屈な物である。
「ゆとりの住まい」とは、広さでも無く、優雅な暮らしぶりでもないのです。自分が素になり、明日の活力を生み出す為に、少しだけ頑張ったアイテムなのだと思います。
小さな茶室をシツラエル人もいれば、廊下のつきあたりの小窓かもしれません。お気に入りのイスひとつに感じる人も入るでしょう。
さてさて、皆さんは何処に「ゆとりの住まい」を感じますか?