7-6:住まいの下を考える
今回は「住まいの下を考える」ということで、地盤のことを少しだけ・・・
最近では、地盤調査を行うことが当たり前になっているのです。日本の住宅にとっては地震との戦いは続くのです。
そんなことも影響してか今やベタ基礎は標準仕様で、必要とあらば、その下には地盤改良(表層改良)や杭基礎、鋼管杭などのより頑丈なものまで施工します。
なんといっても住宅において一般的な方法は、地盤改良(表層改良)ではないでしょうか?その施工方法は地面をワザワザ掘り起こして、セメントの粉みたいなものを土とカクハン、填圧を繰り返し閉め固めていきます。元々、田んぼだったり、畑だったり、既存の建物の基礎をユンボで掘り返した土地、高いヨウ壁の上下等の一度掘り返した場所の閉め固めにはよく使います。道路脇や線路沿いで振動を抑える効果は絶大です。
欠点も少しあり、水が吸い込まなくなります(セメントだからなんとなく・・・)。???何処が悪い?雨水が地中に帰りにくいので表面でビショビショになるのです。特に建物の空きの少ない敷地では、いつも湿気が多く、基礎外部や地表面にコケやカビが生える原因となり易いのです。
次に、長~い杭なんかを施工したときには、素人目には高層住宅でも建てれそうな妄想もない事はないのですが・・・残念!(涙)垂直荷重を安定地盤にツタエル役目をしているだけなのです(笑)。地震でゆすられるような地盤の緩みには、地盤沈下を食い止めることが出来るのです。表層付近の砂地には非常に効果がありそうですが、基本的に知って欲しいことは縦方向のものなんだ!ということ。
案外、地盤の事は業者さん任せで「地震のために、いるなら仕方が無い」なんて簡単にやり過ごし勝ちですが、こんなこと少し知ってると何かの役に立たない?と思ったのですが・・・(難)