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拾い読み★≪箱根往路・速報≫

2013年01月02日 19時24分42秒 | スポーツあれこれ
山で東洋大を逆転した服部、往路V呼んだ日体大の勝利への執着
元駒大OB・神屋氏が語る往路解説




 第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日、東京・大手町の読売新聞東京本社新社屋(建設中)前から箱根・芦ノ湖までの5区間、108.0キロで行われ、予選会から本戦出場を果たした日本体育大学が5時間40分15秒で26年ぶりの往路優勝を果たした。
 スポーツナビでは駒大OBで箱根駅伝に4年連続(1999~2002年)出場し、武蔵野学院大学陸上競技部監督の神屋伸行氏に往路のレース総括と復路の展望をうかがった。

■強い向かい風をものともしなかった5区・服部
 戦前では東洋大と駒大の評価が高かったと思いますが、日本体育大も1区と2区である程度流れに乗れれば上位にくるのではないかと思っていました。日本体育大は見事に1区から良い流れをつかみ、自信のある服部(翔大)くんでひっくり返す、計算通りのレース運びができたのではないでしょうか。
 逆転優勝を演じた服部くんですが、どの大学も今日の強い向かい風に苦しんでいる中、服部くんはピッチ走法で重心が低く、さらに粘り腰のある走り方をしていたので、“良い風”が吹いたと思います。また、東洋大の5区・定方(俊樹)くんとの経験の差も大きかったと思います。そういう意味では、東洋大は4区までに、酒井(俊幸)監督の言っていた2分のリードが保てず、さらに(山を)上りきるまで粘りたかったところを服部くんに引き離されてしまったのが大きな差につながったと思います。
 日本体育大は前回シード落ちしましたが、もともとは3位、4位争いができる力のあるチームです。そこに今季、3年の服部くんを主将にし、ストイックさ、まじめさ、アスリート感覚を徹底的に身につけてきて、勝利への執着が見られました。
 これまでは少し負けるとあきらめてしまう走りが見られたチームだったのですが、3区の山中(秀仁)くんなど離されても追いつく粘り強さ、1秒の大切さ、責任の重さを垣間見ました。こうした選手の精神的な成長が勝ちにつながったと思います。

■東洋大は3位も順調な往路、駒大は窪田で負けたインパクト大
 東洋大に関しては、6区に市川(孝徳)くんもいるし、復路の層も厚いので順調に来た往路だったのではないでしょうか。東洋大は日本体育大の実力と比べると、大きく変わらないので、6区の出足次第だと思います。6区の市川くんで追いつき、7区で『ヨーイ・ドン』にできればおもしろいと思います。8区には実績のある大津(顕杜)くんもいますし、全日本大学駅伝で駒大・窪田(忍)くんに負けましたが、1年生の服部(勇馬)くんもいますので(補欠でエントリー、当日の区間変更で出場が可能)、市川くんでどれだけ差をつめられるかが鍵になると思います。
 早大は、1区、2区でもう少し前にいて3区の大迫(傑)くんでトップに立てれば、往路優勝も見えたと思います。やや1区で離れすぎましたね。ただ、実力を示し、2位で終えたのでまだ総合優勝のチャンスは残したと思います。
 一方、駒大はスピード勝負に持ち込みたかったのだろうというオーダー配置だったのですが、スピードを生かしきれないレース展開になってしまいました。非常に強烈な向かい風でしたので、スタミナがありピッチ走法のチームが割と安定したレースを展開し、スピードを生かそうというチームが出遅れや棄権につながったように思います。
 特に2区の窪田くんで東洋大・設楽啓太くんの前に行けなかったのは大きかったと思います。エースは絶対に勝たなければいけません。全日本大学駅伝も結果的に窪田くんで勝ちました。その窪田くんで負けたというインパクトは、その後のチームに大きな影響を与えたと思います。

■復路、日体大優位は変わらず…シード権争いは混戦模様
 明日に関しては、逆転があるとすれば、復路にエース格の選手を残しているチームだと思います。復路が今日の逆で追い風になれば、追う側も優位に運べるかもしれませんが、万が一、風が巻いて横風になれば、今日みたいな粘り合いのレースになってしまいますね。なので、前半に優位な日本体育大が有利になります。
 青山学院大は5分以内であれば、出岐(雄大)くんのコンディション次第ですが、チャンスはあったと思います。出岐くんの区間配置によるかもしれませんが、出岐くんと小椋(裕介)くんでは逆転するのはちょっと厳しい状況だと思います。
 シード権争いでは今日、集団でタイム差が出ない展開だったので、流れに取り残されてしまうと、シード権争いに加われないと思います。ただ、タイム差を見ると、5位から13位くらいまでがチャンスだと思いますし、ちょっとした油断であっという間にシード圏外に弾かれたり、上位に上がったりするでしょう。力のあった城西大、中大が途中棄権ということで、下位に沈んだチームのシード権は難しそうですね。タイム差がないので大集団での競り合いが最後まで進むのではないでしょうか。
(スポーツナビ)



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早大 逆転Vに手応え「1区考えれば2位は御の字」
 肝心の1区で17位と出遅れた早大。2区平が12位まで押し上げ、この日の朝にエントリー変更で3区起用が決まった大迫に望みを託した。
 強風の中で10人抜きを果たし、一時2位までいったが、さすがにオーバーペースだったようで、3位に後退して4区の佐々木にリレー。5区の山本は日体大・服部とともに東洋大をとらえ、首位に立ったが、並走したのち差をつけられた。
 「脚がけいれんしてた」と山本。それでも2位で往路をまとめた。渡辺監督は「1区の順位を考えれば、2位は御の字」とホッとした様子。「チャンスはある。攻めていく」と復路で逆転、総合優勝に照準を合わせた。


東洋大 往路5連覇ならず 酒井監督4区悔やむ「あと30秒」
 東洋大は最大で2分40秒あったリードを生かすことができず、往路5連覇の夢は消え3位に沈んだ。
 酒井監督は、区間11位だった4区淀川の走りをポイントに挙げ「あと30秒は離したかった」と悔しげ。“山の神”柏原を継いだ5区の定方にも「もう少し上れると思ったが…」と、日体大・服部、早大・山本が好走したとはいえ、残念そうだった。
 日体大とは2分39秒差。復路にも実力のある選手がいるだけに、逆転はまだ可能な数字だ。


明大監督、64年ぶり優勝に意欲
明大は3位になった前回の往路経験者4人を2区以降に起用し、トップと4分22秒差の4位につけた。2区の大六野は区間12位と不調だったが、3区以降は堅実に走った。
 西監督は「ちょっと開いたが、逆転も不可能なタイムではない。やれるだけのことはやる」と話し、64年ぶりの総合優勝に意欲をのぞかせた。


法大・関口「忍者走り」で順位上げる
3年ぶり出場の法大の成田監督は「出来過ぎ」と往路5位に笑いが止まらなかった。
 5区で関口が区間2位と好走し、13位から順位を押し上げた。福田赳夫、中曽根康弘両元首相を輩出した群馬・高崎高出身。レース前は「シェークスピアの本を読んでいた」という異色のランナーだ。
 地面をするように足を運ぶ変則的な走法を本人は「忍者走り」と表現する。「上体がぶれないフォームは自分のこだわり。思った以上の結果を出せた」と喜びに浸った。


青学大、アンカー出岐で勝負
青学大は序盤の出遅れが響いて往路6位。原監督はアンカーにエースの出岐を起用すると明言し「トップと3分以内で来れば逆転も可能」と全幅の信頼を寄せた。
 昨年は過去最高の5位に入り、今季は出雲駅伝を初制覇して勢いづく。主将としてチームをまとめてきた出岐も今季最高の仕上がりという。復路に向け「青学らしく、楽しく、明るく、元気よく、表現力豊かに走ってほしい」と願った。


往路9位の駒大 早くも白旗「せめて5位ぐらいに入りたい」
 往路9位と出遅れた駒大の大八木監督は「(区間19位の)4区のブレーキがすべて。流れに乗れなかった」と悔しさをにじませた。トップ、日体大との6分57秒差に「開きすぎ。せめて5位ぐらいに入りたい」と5大会ぶりの優勝へ早くも白旗を揚げた。
 ライバルを圧倒するスピードが影を潜めた。全日本大学駅伝でアンカーを務め、チームを逆転優勝へ導いたエース窪田も2区で区間7位と不発だった。大八木監督は「6区がポイント。4位の明大、5位の法大の背中を追い掛けたい」と復路での巻き返しを期した。


ケニア選手は12人抜き
エース級が集う2区はケニア出身の2人がともに12人抜きし、走力の違いを見せつけた。13位でスタートした日大のベンジャミンは中継点手前で東洋大を抜いて1秒差のトップでたすきをつなぎ、区間賞を獲得。「最後まで諦めなかった。頑張った」と満足そうだった。
 山梨学院大の1年生、オムワンバも16位から4位に浮上し、存在感を示した。


中大、29大会ぶりシード落ち
強風の厳しい状況下、5区の選手が低体温と脱水症状に見舞われた2校が途中棄権した。最多14度の優勝を誇る中大は野脇が21・7キロ付近でリタイアし、29大会ぶりにシード権を失った。
 2区でも新庄翔が脱水症状でふらふらになり、浦田監督は「悔しい結果になってしまった。復路は記録も順位もつかないが意地を見せたい」と厳しい表情だった。
 2009年にも途中棄権した城西大は浜本が18・3キロ付近でレースを中止し、救急車で運ばれた。櫛部監督は「呼び掛けに応じなくなったので止めた。復路の選手は現実を受け止めて再スタートしてほしい」と話した。
 両校のチーム成績は「記録なし」となり、6区以降の個人成績は参考記録となる。


2校以上棄権は5年ぶり 中大87回出場で初の悪夢
 城西大と中大が往路の最終5区で無念の途中棄権となった。
 2校以上の途中棄権が出るのは、08年の84回大会で神奈川大、大東文化大、東海大が経験して以来5年ぶり2度目。城西大は09年の85回大会にも棄権しており、2年連続のシード権獲得の夢がついえた。
 84年連続87回目出場の中大はこれが初の棄権。28年連続シードの記録も断たれたが、90回大会は予選会からの挑戦になり、84年続いている連続出場記録も黄色信号となった。
(以上 共同)


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【箱根駅伝】日体大逆転 26年ぶり10度目往路V 早大2位 東洋V5逃す
 第89回東京箱根間往復大学駅伝競走は2日、往路5区間108キロで20の大学・チームが競い、予選会から出場の日体大が5区の山登りで逆転。5時間40分15秒で、1987年(昭62)以来、26年ぶり10度目の往路優勝を飾った。
 予選会出場校としては、73回大会の神奈川大以来、16年ぶりの優勝。
 1区17位と出遅れた早大は大迫(3年)が3区追い上げ、日体大と2分36秒差の2位。優勝候補の東洋大は最終区で逆転され3位となり、往路5連覇を逃した。トップとの差は2分39秒。
 1区7位でスタートした日体大はこの日の朝にエントリー変更した3区山中が4位に、4区木村が2位に押し上げる快走をみせ、3年生の主将服部が1分49分差を逆転。早大とのつばぜり合いも制した。
 4位に明大、5位は4区12位から関口(2年)が頑張り、5位に入った。
 優勝候補の一角、出雲駅伝優勝の青山学院大は6位、全日本大学駅伝を制した駒大は9位に沈んだ。

 【往路順位】1位日体大 2位早大 3位東洋大 4位明大、5位法大 6位青山学院大 7位帝京大 8位順大 9位駒大 10位学連選抜 11位山梨学院大 12位大東大 13位中央学院大 14位国学院大 15位日大 16位上武大 17位東京農大 18位神奈川大 途中棄権=城西大、中大


日体大 悔し泣きから1年 別府監督「優勝の味、忘れてました」
 26年ぶりに往路を制した日体大の別府健至監督は「私が大学2年生の時以来、優勝の味を忘れてました」と今にも泣き出しそうな表情で優勝をかみしめた。
 昨年は19位に沈み、63年途絶えることのなかったタスキリレーも繰り上げスタートで途絶え、学生の前で悔し涙を流した指揮官。猛練習で選会をトップで通過した。
 巻き返しにかけて臨んだ今大会でも見事に結果を出した。「私も選手も含めて変わらなければならないと本気で思った1年だった。その結果」とチームでつかんだ勝利に胸を張り、「まだ半分を過ぎたにすぎない。往路と同じく復路も積極的かつ慎重にいきたい」と明日の総合優勝に向け気を引き締めた。


城西大 中大 山登りで無念の棄権
 第89回箱根駅伝で10年連続10回目出場の城西大が2日、往路5区の18・3キロ地点で棄権した。
 5区の走者浜本(4年)が蛇行して走っていたところ倒れて、医務車に収容されたという。
 前回6位の城西大はこれで来年のシード権を失い、復路には参加できるが、記録なしとなり、順位はつかない。
 中大も5区21・7キロ付近、ゴールまでわずか1・7キロを残して、野脇(4年)が無念の棄権。28年続いたシード権を失い、来年は予選会から本大会を目指す。


東洋大 「ぶっ倒れそう」だった設楽弟 3区区間賞はは51年ぶり
 東洋大3区の設楽悠(3年)は双子の兄で2区を走った設楽啓(3年)からタスキを受け取ると、すぐさまトップを奪い返し独走した。
 「ぶっ倒れそうになるぐらいの風の強さにびっくりした」と振り返りながらも、1時間4分36秒で東洋大では51年ぶり3区区間賞、設楽自身は昨年の7区に続いて2年連続となる区間賞の快走を見せた。
 早大の大迫(3年)が激走で9人抜きの3位まで順位を押し上げたが、焦ることなく冷静な走り。「沿道の方々の応援で区間賞を撮ることができた」と感謝し、後続の4区淀川(2年)には「箱根駅伝は初めてなので楽しんで走ってほしい」とエールを送った。


日大 12人抜きベンジャミン「諦めずに最後まで頑張った」
 エースが集う2区で12人抜きの快挙を見せ、日大をトップに押し上げたベンジャミン(4年)は、仲間のために走った。
 「タスキをもらった時、前にたくさん選手がいたが、諦めずに最後まで頑張った」と1時間8分48秒の快走を自らの健闘をたたえた。
 ケニア出身。「仲間に恵まれた4年間だった」と振り返り、「トップになって良かった」とチームへの恩返しを喜んだ。後続のランナーたちへは「チームは最後までトップを守ってほしい」とエールを送った。


東洋大 田口 理想の1区首位「弱い東洋になっては先輩たちも悔しいはず」
 1区をトップ通過した東洋大・田口は「駒大との差をつけたかったのでホッとした」と優勝候補のライバルに25秒差をつけての区間賞に安どの表情を浮かべた。
 スパートをかけたのが15~16キロ付近。「15キロが目安だった」と理想のレース展開をし、「最後の残り3キロで差がつけられてよかった」と同じ2年生で高校時代からライバルだった、明大・文元、法大・西池を振り切ったことを誇った。
 連覇がかかる大会。“山の神”柏原(富士通)が卒業した後だけに、チームとしてプレッシャーがかかるが、「弱い東洋になっては先輩たちも悔しいはず」との思いで、大学としては30年ぶりに1区首位という最高の滑り出しとなった。
(以上 スポニチ)


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[5区]日体大、26年ぶり10度目往路優勝!…箱根駅伝
◆第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=報知新聞社後援)(2日、小田原中継所―芦ノ湖=23・4キロ) 108・0キロで行われ、日体大が5時間40分15秒で26年ぶり10回目の往路制覇を果たした。日体大は、2位でタスキを受けた5区の服部翔大主将(3年)が14キロ過ぎにトップの東洋大を逆転。追いすがる早大・山本修平(2年)を17キロ手前で突き放し、勝利を引き寄せた。予選会参加チームの往路制覇は97年の神奈川大以来16年ぶり。往路5連覇を目指した東洋大は3位。全日本王者の駒大は9位と大きく出遅れた。
 風速5メートルをこえる強風の中、1分49秒差の2位でたすきを受けた服部が序盤から快走。14・5キロで先頭グループを形成すると、16・9キロでペースを挙げ、追いすがる早大を振り切った。最後は右腕で力強くガッツポーズを作り、栄光のゴールを駆け抜けた。
 城西大・浜本と中大・野脇が途中棄権した。
 日体大・別府健至監督「私が大学2年以来の優勝で嬉しい。前回19位で変わらなければいけないと思った。学生、選手が本気でこの1年間やった成果。復路も往路と同じように積極的なレースをしたい」


[4区]東洋大、1位キープで5区へ…箱根駅伝
 2位・駒大に2分41秒をつける快走で先頭でたすきを受けた東洋大・淀川がそのままトップをキープし、2位の日体大に1分49秒の差をつけ5区の定方にたすきを渡した。
 区間賞は15位から7位に順位をあげた順大・田中の57分16秒。


[3区]設楽悠、東洋大51年ぶり3区区間賞!…箱根駅伝
 1秒差の2位で兄の設楽啓からたすきを受けた東洋大・設楽悠が1時間4分36秒で、同大51年ぶりの区間賞を獲得した。2位は駒大、3位は早大。
 東洋大・設楽悠太「2年連続で区間賞を取れてうれしい。海岸線で倒れそうになる位、風が強くてビックリした。(区間賞は)沿道の声援のおかげです」


[2区]日大・ベンジャミン、区間賞12人抜きで1位浮上…箱根駅伝
 13位でスタートした日大・ベンジャミンが12人抜きで先頭に立ち、1時間8分46秒で区間賞を取った。先頭でたすきを受けた東洋大・設楽啓は1秒差の2位で3区の弟・設楽悠につないだ。
 日大・ベンジャミン「頑張った。きつくてもあきらめずに走りました。トップで良かったです」


[1区]東洋大、田口が30年ぶりの1区区間賞…箱根駅伝
 午前8時にスタートした。昨年10月の出雲駅伝は青学大、同11月の全日本大学駅伝は駒大がそれぞれ制覇。どちらも2位に終わった東洋大は、史上初の往路5連覇と総合連覇を狙う。
 東洋大・田口が1時間3分32秒で同大では1区、30年ぶりの区間賞を獲得。笑顔で2区の設楽啓にたすきをつないだ。2位明大、3位法大までの差は15秒。4位に駒大。
 東洋大・田口雅也「駒大との差を広げたかったので区間賞を取れて嬉しい。最後の3キロは後ろと差をつけられる走りが出来てよかった」
(以上 報知)


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日体大往路V、山で東洋大逆転
 65年連続65回目出場の日体大が、最終5区の山登りで東洋大を逆転し、26年ぶり10度目の往路優勝を果たした。
 3区までにトップの東洋大に2分47秒差をつけられたが、4区の木村勇貴(2年=西京)が健闘して58秒詰め、1分49秒差で山登りの5区服部翔大(3年=埼玉栄)へタスキリレー。服部は徐々に先頭を走る東洋大・定方俊樹(3年=川棚)との差を詰め、14・4キロの小涌園前のカーブを曲がりきったところで併走していた早大・山本修平(2年=時習館)とともについにとらえた。そして東洋大を引き離した後の16・8キロ地点で一気にスパート。早大・山本を振り切り単独トップに立ち、最後は2位早大に2分35秒の差をつける区間賞の走りでゴールした。
 日体大は前回大会は往路11位、復路19位で総合19位と沈んだが、予選会を首位で通過し、その後の全日本大学駅伝でも4位に入るなど上り調子で今大会を迎えていた。別府健至監督は「優勝の味を忘れていた。本気で1年戦った結果でうれしい。復路は往路と同じように積極的かつ慎重にレースを進めたい」と話した。


ディーン元気が大迫に給水
 3区を走る早大エース大迫傑(3年=佐久長聖)を、やり投げロンドン五輪代表のディーン元気がサポートした。15キロ地点で2位を力走する大迫に、エンジのジャージー姿のディーン元気が並走して給水のボトルを手渡した。

日体大・木村が健闘 2位浮上
 4区日体大・木村勇貴(2年=西京)が58分16秒のタイムで、チームを2位に押し上げて、5区服部翔大(3年=埼玉栄)へタスキリレーした。
 4位でタスキを受けた木村は、早大・佐々木寛文(4年=佐久長聖)、駒大・湯地俊介(3年=大分東明)と2位グループを形成。7キロ付近で駒大が遅れた後は早大と競り合い、12・3キロ地点でスパートをかけて早大を振り切った。トップ東洋大との差も58秒詰め、3位早大とは18秒差に広げる健闘だった。


早大・大迫10人抜きで3位浮上
 3区早大・大迫傑(3年=佐久長聖)が1時間4分44秒のタイムで、区間賞の東洋大・設楽悠太(3年=武蔵越生)には8秒及ばなかったが、10人抜きを見せて3位まで順位を上げた。
 12位でタスキを受けた大迫は12・8キロ地点で3位集団に追いつき、13・4キロ地点では2位日体大・山中秀仁(1年=興国)を吸収。いったんは2位グループの先頭に立ち10人抜きを達成。平塚中継所手前で駒大・中村匠吾(2年=上野工)にスパートされたが、日体大・山中には競り勝って3位でタスキをリレーした。


ベンジャミン12人抜き1位浮上
 エース区間の2区で日大ベンジャミン(4年=ガル)が1時間8分46秒のタイムで12人抜きの快走を見せ、トップでタスキリレーした。
 13位でタスキを受けたベンジャミンは4キロ地点で11位に浮上。8キロ地点では法大、大東大をかわし7位に浮上し、13・5キロ地点では2位グループをとらえて一気に抜き去り、戸塚中継所手前で先頭を行く東洋大・設楽啓も抜いてトップで3区の佐藤佑輔(4年=富里)にタスキを渡した。
 また、山梨学院大オムワンバ(1年=ナイクル)はベンジャミンに次ぐ1時間9分32秒のタイムで走り、16位から13人抜きを演じて3位に浮上。最後は日体大にかわされ4位となったが、こちらの留学生も快走を見せた。


1区は東洋大・田口が区間賞
 1区は東洋大・田口雅也(2年=日章学園)が1時間3分32秒のタイムで、2位明大に14秒差、4位駒大には25秒差をつけ区間賞を獲得した。
 田口は「駒大との差を広げようと思ったので良かった。向かい風がきつかったけど(設楽)啓太さんにトップでタスキを渡そうと思って頑張った」と話した。
(以上 日刊)


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予選会からの快挙!日体大が往路優勝
 新春恒例の第89回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)は2日、往路の(東京・大手町-神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場=5区間108・0キロ)が行われ、予選会1位の日体大が5時間40分15秒で26年ぶり10度目の往路優勝。2分35秒差で早大が2位、東洋大は5区で逆転され3位に終わり、史上初の往路5連覇はならなかった。
 日体大は1区で7位、2区と3区も堅実な走りで順位をじわりと上げ4区で2位まで浮上。5区の服部は1分49秒あった東洋大との差を逆転し、栄光のゴールへと飛びこんだ。早大は1区で17位と出遅れたが、3区の大迫で3位まで浮上。5区で東洋大も抜いて、2年ぶり優勝へ3日は日体大を追う。往路5連覇を狙った東洋大は1区・田口と3区・設楽悠が区間賞を獲得したが、4区で差を詰められると、柏原の抜けた5区で逆転を許した。
 4位は4分22秒差で明大、5位法大、出雲駅伝優勝の青学大が6位。優勝候補の一角とされた駒大は6分57秒差の9位、2区のベンジャミンで一時は先頭に立った日大は往路15位に終わった。城西大と中央大は5区で途中棄権した。
 3日の復路は芦ノ湖から東京・大手町へ向けて5区間109.9キロで行われる。
(サンスポ)


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強風影響…早大チグハグな展開で2位
5区、17キロ手前。山上りで早大・山本の右足が悲鳴を上げた。「けいれんした」。3位から追い上げ、トップを並走していた日体大の背中は急激に遠のいた。2位。2分35秒の“借金”を作り、「悔しい」。人目もはばからず涙を流した。
 先行するライバルの尻尾をつかんでは、スルリと逃げられた。3区のエース大迫は12位から一時2位まで順位を上げたが、終盤ペースが落ち結局3位で4区へ。続く主将の佐々木も同じ展開だった。「何かチグハグでしたね」とは渡辺康幸監督。主力2人の失速には共通点があった。「2人とも“跳ねる”走り。風が強いと不利」と指揮官。海岸線を進む3、4区はこの日、強風に見舞われた。大迫は「正直、きつかった。風が強くて止まりそうだった」と唇をかんだ。
 流れも悪かった。1区の前田は17位。前を追った2区の平賀は周囲の選手からその集団の先頭に押し出され、風よけにされた結果、体力を削り取られた。5区間で1人も区間賞はいない。指揮官は「このレースでは勝てない」と厳しかった。
 復路は日体大の背中を追いながら、東洋大、明大など後方の足音にも気を配るレースになる。渡辺監督は「あきらめず、1区間1区間、確実に走るしかない」。地力はある。いかにミスを少なくできるか。逆転への望みはそこにある。


東洋大3位…往路重視戦術実らず
“新・山の神”柏原竜二(現富士通)なき東洋大がしかけた往路重視の戦術は実らなかった。 史上初の往路5連覇を逃し、3位にとどまった。
 前回大会まで4年連続5区で活躍した柏原の卒業は、言い換えれば山上りの経験者が残っていないことを意味する。だからこそ、今回はできる限り序盤で時間を稼ぎたかった。
 酒井俊幸監督は2区にエースの設楽兄弟の兄啓太、3区には補欠で温存していた弟悠太を送り出した。区間賞の1区田口から3区までで後続に2分41秒差のトップ。ところが、けがの今井に代わって走った4区淀川は区間11位、箱根初挑戦の5区定方が同10位と沈み、ゴールまで残り9キロで先頭の座を明け渡した。
 指揮官は「3区までは想定通りだったが…。(故障などの)トラブルがあるときはこんな結果になる」と冷静に振り返り、「復路メンバーは自信を持って準備している」と力を込める。一度は離された定方がゴール前で意地を見せたことで、2位早大に4秒差と迫り、先頭日体大とは2分39秒差。逆転総合優勝に望みをつないだ。
(以上 産経新聞)
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