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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【5/11~5/12】

2025年05月13日 03時19分07秒 | マリーンズ2025
≪5/11≫


 ロッテの藤原恭大は10日の西武戦、3安打の固め打ちで打率を.301とした。

 『1番・センター』で先発出場した藤原は、0-0の初回の第1打席、先発・今井達也が投じた初球のストレートをセンター前に運ぶと、一死後、佐藤都志也の打席中に二塁盗塁を決め、今季初盗塁をマーク。

 0-4の6回一死走者なしの第3打席は、2ボール2ストライクと追い込まれながらも、今井が投じた5球目の153キロストレートを再びセンター前に弾き返し、5月最初の複数安打を達成。

 0-7の9回無死走者なしの第4打席には、田村伊知郎が1ボール2ストライクから投じた4球目のストレートをセンター前に、3本目となる安打。4月27日の日本ハム戦以来の猛打賞となった。

 藤原はプロ6年目の昨季、試合前の練習でルーティンを確立し、好不調の波を小さくし、規定打席に到達しなかったが、打率.290をマーク。

 今季も開幕から1ヶ月が経過したが、「調子は悪いけど、なんとか頑張っているという感じですね」と好不調の波が小さくなっている。

 4月13日の取材で藤原は「打ち方であったり、メカニック、引き出しは確実に良くなっているので、去年もある程度数字を残せたので、波は少なくなっているなというのは確実にありますね」と“引き出し”が増えたことが好不調の波が小さくなった要因のひとつに挙げていたが、“引き出し”を増やしたことでの打席内でどんなメリットが出てきたのか5月5日の試合前練習後の取材で訊くと、「悪いなりにヒット、四球が出ているので良いのかなと思います」と自己分析。

 藤原が話すように、今季はスタメン出場してノーヒットだったがゲームが9試合あるが、そのうち5試合で四球を選び出塁している。打って塁に出るだけでなく、四球で出塁するのが今季の藤原の特徴のひとつといえる。

 また、2ストライクと追い込まれてからノーステップ打法で打つスタイルを昨季から行っているが、今季は0ボール2ストライクからの打率が.500(6打数3安打)、1ボール2ストライクの打率が.444(18打数8安打)と追い込まれてから打者が圧倒的に不利になるがきっちり数字を残す。

 3安打した4月27日の日本ハム戦は、0-0の初回一死一塁の第1打席、金村尚真が2ボール2ストライクから投じたストレートを右中間に適時三塁打、4-2の5二死二塁の第3打席、金村が1ボール2ストライクから投じた外角のストレートを軽く合わせた形のセンター前に適時打、5-2の7回一死一塁の第4打席、柳川大晟が1ボール2ストライクから投じた5球目のカットボールをライト前に安打と、いずれも2ストライクと追い込まれてから放った安打。

 一昨年までのように強引に引っ張った右中間への安打ではなく、本人も「いいと思います」と振り返ったコンパクトなスイングで打ったのも良かった。

 打線が苦しい中で、藤原は外野のレギュラーポジションを掴もうと存在感を示す。「やれることをやって、内容にこだわって。そのあと結果がついてくると思うので、自分のバッティングをしていけたらなと思います」。シーズン通して好不調の波を小さく過ごすことができた時、藤原が目標に掲げる規定打席到達が見えてくる。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪5/12≫


 吉井理人監督率いるロッテが窮地に立たされている。

 先週末に行われた西武との3連戦で、まさかの3試合連続完封負けを喫するなど、直近10試合で1勝9敗の泥沼状態。借金の数は今季最多の「8」まで膨れ上がった。

 開幕前はソフトバンクや日本ハムとの優勝争いも期待されていただけに、SNSなどでは吉井監督に対する不満が充満。投打ともに精彩を欠く状況が続けば、“常勝軍団”化を目標に掲げた『Vision2025』が大失敗に終わる可能性も出てくるだろう。

 そんなロッテの低迷の一因となっているのが、守護神を務める益田直也の不振だ。

 通算250セーブにあと「7」まで迫って迎えた今季だったが、開幕から不安定な投球が続き、防御率は6点台に低迷。逆転サヨナラ負けを許した今月2日のソフトバンク戦を最後に二軍での調整を強いられている。

 ロッテ一筋で今季が14年目の益田もすでに35歳。ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっているが、チームとしても新たな守護神を育てる時期に来ているのかもしれない。

 ちなみに、35歳以上の現役選手は外国人選手を含めて12球団全体で45人いるが、そのうち実に8人がロッテに所属している(5月12日現在)。これは6人で並ぶ楽天と中日を抑えて両リーグ最多の数字である。

 今季は田中晴也や寺地隆成、藤原恭大らの活躍で、どちらかというと若手主体のイメージもあるロッテだが、実際はベテランも多く、世代交代に迫られている状況だ。ただ、巻き返しには、益田だけでなく、野手最年長の荻野貴司や投手最年長の美馬学らの貢献も今後必要になってくるだろう。

 そんなロッテの対極にいるのが、セ・リーグの首位を走る阪神だ。

 阪神のチーム最年長は西勇輝で34歳。つまり、35歳以上の選手が支配下に一人もいない。これは12球団でも阪神だけである。

 決してベテランが多いことが“悪”というわけではないが、ロッテと阪神の現状を比べると、若手中心の方が勢いに乗りやすい側面は間違いなくあるだろう。もしロッテがこのまま低迷すれば、より若手中心の起用にシフトしていくことが求められそうだ。

 一方の阪神も、混セが続けば、ベテラン不在がマイナス要因になってくる可能性も考えられる。2年前のように阪神が優勝するときは決まって独走することが多く、昨季のような混戦の年は詰めが甘くなるのが特徴でもある。シーズン後半に向けて、西のほか、33歳の梅野隆太郎、岩崎優、岩貞祐太あたりの奮起が求められる時期も来るだろう。

 選手の年齢構成において、対照的なロッテと阪神。それぞれの今後の戦い方にも要注目だ。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

(ベースボールキング)

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≪5/12≫


 「3年前より進化したゲレーロを見てほしいですし、楽しんでほしい。僕の速い球速を楽しみにしていてください」。

 3年ぶりにロッテに復帰したタイロン・ゲレーロは開幕前の取材でこのように話していたが、今季はここまで11試合・11回を投げ、1勝1敗4ホールド1セーブ、11奪三振、3与四球、防御率2.45と言葉通り、“進化”した姿を見せている。

 復帰後初登板となった3月29日のソフトバンク戦、4-4の9回に登板すると、先頭の正木智也を2ボール2ストライクから5球目の外角157キロのストレートで見逃し三振、続く今宮健太を147キロのスライダーで見逃し三振、ダウンズに四球を与えたが、リチャードを空振り三振に仕留め、直後の10回表に岡大海が決勝の適時打を放ち、復帰後初登板で来日初勝利を手にした。

 今季のゲレーロは3月30日のソフトバンク戦が5-4の8回、4月3日のオリックス戦が2-2の8回、4月5日の楽天戦では1-0の9回と、勝ち試合を中心に投げている。セーブシチュエーションの9回の登板はこの1試合のみだが、勝ち試合の8回と9回の違いについて訊くと、「そこまで違いはないんですけど、9回の方が責任感がありますし、この試合を勝たなきゃいけないという気持ちがあります。ただ、マウンドに立ったら自分のできる限りのことをして、チームの勝ちに貢献できるように投げることだけを考えて投げている。自分のベストを尽くしたいと思います」と明かした。

 圧巻だったのは4月5日の楽天戦。1-0の9回にマウンドに上がると、15球全てストレート、160キロ超えも6球のパワーピッチングで無失点に抑え、試合を締めた。

 「真っ直ぐも良い状態でこれていますし、このままこの状態、調子を続けてシーズン終わりまでしっかり、真っ直ぐの良い状態を保っています」。

 その後も4月25日の日本ハム戦、2-1の8回に登板し、9球中8球がストレートのピッチングで危なげなく3人で片付けると、4月27日の日本ハム戦は5-3の8回に登板して160球超えは1球もなかったが、9球全てストレートで1回を無失点に抑えた。

 復帰後初めてビハインドでの登板となった5月5日の楽天戦は、1-2の9回に登板し、14球中13球がストレートで1回を無失点。

 開幕してからストレート中心の投球が続いているが、前回プレーした22年時に投げなかったカットボールに近い軌道の速いスライダーを投げるようになり、「スライダーも速く投げられていますし、ここまで問題なくいい感じで投げられています」と手応え。3年前日本にいる時に覚えるも、試合ではほぼ投げていなかったスプリットも持ち球としてある。

 失点する試合もあるが、制球力が3年前に比べて上がり、安定感も増したような印象だ。「日本に来たのはチームの勝ちに貢献するために来たので、どんな場面でもチームから託された機会、しっかり自分の仕事をして勝ちに貢献していきたいと思っています」。チーム状況が苦しく、5月に入ってからの登板は2試合しかないが、チームの勝利を呼び込むような投球で、1つでも多く勝利に貢献してほしい。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)


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