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コラム記事 【9/13】

2021年09月14日 01時00分07秒 | マリーンズ2021

≪9/13≫

首位・ロッテ、上位対決に4勝1敗1分 貯金は今季最多の「12」

先週1週間を4勝1敗1分

 ロッテは先週、オリックス、楽天との上位対決が続く1週間となったが、4勝1敗1分で勝ち越し、8日の試合後には首位に再浮上した。

 ロッテは9月4日からの日本ハムとの3連戦に2勝1分と勝ち越し、5日の試合後には球団51年ぶりとなる9月単独首位に浮上と、最高の状態でオリックスとの“首位攻防戦”を迎えた。

 敵地・ほっと神戸での“首位攻防”の初戦、11勝を挙げる宮城大弥から打線は初回に4番・マーティンの2点適時二塁打で幸先よく2点を先制すると、2回にも中村奨吾の犠飛で2回までに3点を奪う展開。先発・美馬学も6回を1失点にまとめ、“勝ちパターン”の7回を担当する国吉佑樹にバトンをつないだ。国吉が1イニングを無失点に抑えたが、8回に登板した佐々木千隼が2点を失い同点に追いつかれる。3-3の9回は田中靖洋がマウンドにあがるも、大下誠一郎に適時打を浴びサヨナラ負け。オリックスと入れ替わり2位に後退した。

 7日の試合前まで4月23日のソフトバンク戦、2-1の9回に逆転を許し敗戦して以降、6回終了時点でリードしている試合は28連勝中(28勝0敗4分)だったが、この試合に敗れその連勝もストップ。3回以降チャンスを作りながらあと1本出なかったとはいえ、序盤に宮城から得点し、先発がゲームを作り、リリーフ陣につなぐ理想的な試合運びだっただけに、この負けはチームにとって痛い負けのように思えた。

 ここでズルズルいかないのが今年のマリーンズ。翌8日の第2戦は4回に先制を許すも、6回にマーティンの適時打で同点に追いつき、1-1の8回にマーティンの3ランで勝ち越し。このリードを8回・佐々木、9回・益田直也の継投で逃げ切り、首位に再浮上。3戦目も1-2の9回に荻野貴司の値千金の同点本塁打が飛び出し引き分け。

 本拠地・ZOZOマリンに戻って10日からの楽天との3連戦では、2-2の9回二死走者なしからレアードが第22号ソロでサヨナラ勝ち、2戦目は小島和哉がプロ初完投勝利、3戦目は先発・河村説人が初回に失点し、打線も初回に満塁の好機を活かせず無得点、2回も一死一塁から加藤がバント失敗と嫌な流れだったものの、3回に中村、レアードの一発で逆転すると、その後得点を挙げ終わってみれば9-2の圧勝。楽天との3連戦に3連勝し、2位・オリックスが西武に敗れたため、ゲーム差を「2」に広げた。投打がガッチリと噛み合った1週間だった。

▼先週1週間の成績
7日vsオリックス(●3-4x)
8日vsオリックス(○4-1)
9日vsオリックス(△2-2)
10日vs楽天(○3x-2)
11日vs楽天(○4-1)
12日vs楽天(○9-2)


先発投手が試合を作る

 先週はこれまで課題にしていた先発の頑張りが大きかった。12日の楽天戦に先発した河村以外は、5人全員がQS(6回3自責点以内)を達成し、河村もQSとはならなかったものの、5回・70球・5安打・1失点で勝利投手になった。

 長いイニングを投げたことに加え、素晴らしかったのは6人で与えた四死球は41イニングでわずかに5つ。楽天との3連戦では、初戦に先発した佐々木朗希が8回0与四死球、2戦目の小島が9回0与四死球、3戦目の河村が5回0与四死球と、1つも四死球を与えなかった。佐々木朗希、小島は立ち上がりからストライク先行の投球で球数も少なく、佐々木朗希が8回を投げ99球、小島も9回を投げ109球だった。

 先発陣が長いイニングを投げるとなれば、そのぶんリリーフ陣の負担も減る。その前の週は守護神・益田とセットアッパーの国吉が3連投し、東妻勇輔も1週間に4試合に登板するなど、リリーフ陣の疲労が心配だった。先週は益田が3連投したものの、国吉と佐々木が2登板、そのほかのリリーフ陣も2登板と、リリーフ陣を休ませることができた。楽天戦の3戦目は攻撃の手を緩めず、7回以降も得点を重ねたことで、佐々木、益田を使わず勝利したのも大きい。

▼先週の先発投手
【オリックス】
7日 美馬 学 6回 安6 振4 四死4 自責1
8日 二木康太 7回 安3 振5 四死0 自責1
9日 石川 歩 6回 安7 振1 四死1 自責2

【楽天】
10日 佐々木朗希 8回 安2 振9 四死0 自責2
11日 小島 和哉 9回 安4 振8 四死0 自責1
12日 河村 説人 5回 安5 振3 四死0 自責1

繋がる打線

 打線も7・8月の月間MVPに輝く活躍を見せた藤原恭大が9日に一軍登録を抹消されるも、その穴を全員でカバーした。

 9日のオリックス戦では同日に昇格したばかりの小窪哲也が『2番・一塁』で出場し、0-2の7回に移籍後初安打となる第1号ソロを放てば、『2番・一塁』で出場した11日の楽天戦では初回に先頭の荻野の三塁打を打った直後の初球をレフトへ先制の犠飛。2番で出場した2試合は、いずれも打点を挙げた。

 楽天との3連戦では、レアードが打ちまくった。初戦にサヨナラ本塁打を含む2本塁打3打点、34歳の誕生日となった11日の2戦目も7回に適時二塁打、3戦目は同点の3回に打った瞬間にそれとわかる勝ち越しの2ラン、さらに貴重な2点適時打を放つなど、この3連戦は打率.636(11-7)、3本塁打、7打点の大活躍だった。

 上位打線だけでなく、8番を打つ藤岡裕大も好調で、1日の西武戦から10試合連続安打中。12日の楽天戦ではセンターオーバーの適時二塁打を放ち、下位打線から上位打線につなぐだけでなく、好機で1本出ると大量得点になりやすい。“8番”藤岡は、打線において非常に重要な役目だ。

単独首位も油断は禁物

 1カ月前に後半戦が始まったときには、貯金が3つで、首位・オリックスに2.5ゲーム差で追う3位だった。後半戦の1カ月で15勝6敗1分、貯金を12に増やし、単独首位に立った。

 7月以降は3連敗が1度もなく、打線はリーグトップの得点力を誇り、投手陣も勝利の方程式が確立され、ここへ来て先発陣も安定してきた。チーム力は間違いなく上がっている。

 残りは35試合。首位だからといって安心もできない。昨年はソフトバンクと優勝争いを演じながら、最後は急失速した例もある。さらに47年間勝率1位でのリーグ優勝はなく、シーズン最終盤に優勝へ向けて、重圧を感じることがあるかもしれない。

 とにかく今は首位、優勝マジックといった先のことを話すよりも、目の前の試合に勝利して貯金を増やしていくことが大切。白星を積み重ねた先に、優勝マジック点灯、その先のリーグ優勝も見えてくる。今の状況を楽しみながらも、冷静でいたい。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪9/13≫

 

4番起用から打率0割台へ ロッテ福田光輝が長いトンネルで学んだこと

首位ロッテは、2軍もイースタン・リーグで貯金21(11日現在)と優勝へひた走る。福田光輝内野手(23)は、今季はまだ1軍出場がないが、2軍ではチーム2位の打席数を任され、打率は2割6分前後。開幕当初は4番を任されるも、不調でどん底を味わい、再び調子を戻してきた。シーズン終盤、1軍での貢献も目標にしながらバットを振る今の思いを、オンラインインタビューで聞いた。【取材・構成=金子真仁】

 ◇   ◇    

開幕間際まで1軍に食らいつき、開幕を2軍で迎え、9月になった。

「プロ2年目に入って、まだ1軍に行けてないので、そこは悔しいというか何とも言えない気持ちもありますけど、2軍でしっかり守備とか打撃とか全部レベルアップして、常にやってやろうという気持ちは持っています」

力強い眼光は健在だ。大阪桐蔭から法大をへて、19年ドラフト5位で入団。右投げ左打ち。エリートコースを3番打者や1番打者として歩んだ。だから2軍開幕戦、いきなりの「4番三塁」には驚いた。

「(起用方針は)全然知らなかったですけど、4番なんか人生でもあまり打ったことがないので、なるべく気にしないようにしようとは思ってました」

DeNAとの開幕戦は犠飛1本での貢献だったが、そこから安打が増える。最初の17試合のうち7試合でマルチ安打し、打率は3割1分8厘。三振は77打席で9度のみ。強く大きく果敢に振った1年目からの、変化を見せ始めていた。

「キャンプとか自主トレで体を作って、そこでためていた力が4月とか5月にバーッと出た感じなのかなって思います」

「開幕から17試合」と期間を半端に絞って書いたが、実はこの時期、チームは破竹の14連勝。4番福田光輝の好調ぶりと、チームの好調さは、完全にリンクしていた。

だからこそ、記憶に残る打席がある。4月21日楽天戦の第1打席。

「その日も4番を打たせてもらってて。初回1死満塁で自分、ゲッツー打ってしまって。試合も負けて連勝ストップになったんですけど、連勝が続いてて、自分が調子良かったのもあって、いつも通りにいったんですけど…。その結果から少しずつ、チームはたぶん関係ないですけど、チームも自分も段々そこから落ちていったというか」

流れは恐ろしい。安打が止まり、その後4試合目でスタメンを外れ、その後は出たり出なかったり。5月末までの21試合で63打数6安打で、打率は0割9分5厘となった。

「ヒットも全然出ないし、練習でも何か変えたりって結構したんですけど、打席ではあまりいい当たりもなく…。結局、投手と勝負できてなかったので。自分の形とか、こうやって打ちたいとか、そういうのばっかり先行してしまって」

たまに長打もあったが、続かない。一塁ゴロや二塁ゴロ、凡フライが続く。強く振るタイプ。元々右方向へのゴロは多いが、2ストライク以降に引っかけてしまうことに悩みが続いた。

「ボールを追いかけすぎてて。体の疲れとかは気にしてなかったんですけど、知らない間に下半身が使えなくなって、上半身で打ってしまって打てない時期があったので」

下半身主導。安田も藤原も山口も口にする、ロッテ若手打者の1つのキーワードになりつつある。2軍首脳陣の教えを受けながら、1日1日焦らずに丹念に作り直してきた。

「本当にバッティングって難しくて、毎日考えて、何か継続してやろうとは思ってるんですけど、今日良くても明日は感覚が狂ってたりっていうのが結構あるんで。本当に1日1日しっかり切って、とにかく安打ばっかりそんなに欲しがらずに、まぁ、打ちたいですけど、まずは練習の中で自分の形を、頭を整理して、試合では投手としっかり対戦して結果を恐れずに振っていくっていうのは今、やれてはいます」

長いトンネルを経験し、多くを感じた。

「トンネルに入らない人がたぶん、1軍で3割とか打つと思うので。入らない方がいいですけど、入ったら入ったで何か考えて何か変えなきゃあかんなっていうのもありますし、正解はないんですけど、自分がしっかり1軍で成績を残せるようになるまでは、いろいろ考えて、苦しむことも多いのかなって思います。のちのち、自分の中でああいうことがあって良かったな、って思えるようにしたいです」

1軍で成績を残せるようになるまでは-。大局的に捉えながら、1日1日を大事に取り組む。

「他球団も含めて、いい打者の動画はよく見ます。最近は結果だけじゃなくて、この場面ならどういう感じで見逃したりするのかな、これって自分はできてるのかな、を比較して、みたいなのもやってます」

1年目のオープン戦でいきなり3本塁打して井口監督をうならせたハートの強さを存分に生かすべく、鍛錬を続けていく。

オンラインインタビューの翌日、9月10日の巨人戦(ロッテ浦和)、巨人戸田から2号ソロを放った。内角へ入ってくる変化球を、福田光輝らしく、弾丸ライナーで右翼の防球ネットにぶつけた。

(日刊)

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≪9/13≫

ロッテ荻野36歳シーズンで初“皆勤賞”へ「全試合1番」なら最年長タイ

初の全試合出場が36歳以降の選手とチーム全試合先発1番の年長記録上位
初の全試合出場が36歳以降の選手とチーム全試合先発1番の年長記録上位

36歳以上のシーズンに全試合出場したのは過去29人(50度)いるが、初めての全試合出場が36歳以降だったのは、09年和田(中日)まで6人しかいない。パ・リーグでは過去3人いるが、73年ビュフォード(太平洋)は来日1年目の選手(しかもMLBで66年に全試合出場している)で、83年水谷(阪急)と88年門田(南海)はDHがメインの選手。外野で出場を続ける荻野が達成すれば、パ・リーグでは非常に珍しいケースといえるだろう。また、36歳シーズンに全試合1番を務めたのは83年福本(阪急)だけで、「全試合1番」の最年長記録に並ぶ。

シーズン最多安打の年長記録上位(35歳以上)
シーズン最多安打の年長記録上位(35歳以上)

1番で出続けているだけに、今季は初タイトルも狙える。現在134安打でリーグトップを走る最多安打だ。リーグ最多安打の選手の年齢を調べると、84年谷沢(中日)の37歳が最年長で、36歳以上は谷沢も含めて4人しかいない。今年はセ・リーグで同じ85年生まれの大島(中日)もタイトルの可能性があるが、荻野が取るとパ・リーグでは07年稲葉(日本ハム)ら5人、右打者としては71年長嶋(巨人)ら4人がマークした35歳を上回る年長記録でのタイトル獲得になる。

現在安打数2位の吉田正(オリックス)は登録抹消中。「1番・荻野」がシーズン最後まで走りきれるか、残りの35試合も注目していきたい。【多田周平】

(日刊)

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