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終わりなき旅の途中

地球上で見聞きしたこと

最後の戦場になるのか 

2008-05-29 01:02:35 | movie freak
ひと月遅れの誕生日プレゼントに映画のチケットを二組もらった。映画好きにはなかなか嬉しい品だ。封筒を開けると目に飛び込んで来たのはハリソンくんの新作”インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国”の券。PPの大好物でもあるので、早い段階で見に行くことが自分の中で決まってたからタイムリーナイスリー。ん?その裏にもう一組の券が... わくわくしながら覗き込むとそれは


”ランボー 最後の戦場”!!


いくら映画好きのボクも劇場で見た事はなかったよ、うん。こらすごい。齢50を超えたアクション俳優が、どれほどのがんばりを見せるのか気になるところ。そしてどんな無茶なシーンが飛び出すか期待せずにはいられない。という訳で仕事を早めに切り上げてTOHOシネマズ梅田へGo! 

(プチネタバレあり)
今回は今をときめくミャンマーが舞台。地味~に始まり、タイでひっそりと暮らしてたランボーが、戦闘地域へ入るというボランティアメンバーに船を出して欲しいと頼まれる。散々「Go Home!!」と邪険に断ったと思ったら急展開、結局内紛地域へと団体を案内することになる。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは想像を絶する非道な仕打ちの連続であった...

今回のランボーはとにかくエグイ!プライベート・ライアン以来の衝撃の戦闘シーンの連続!兵器の殺傷能力の進歩を描きたいのか?人間が無残にちぎれ飛ぶのでスプラッタだめな人は画面見てられないかも。あれでR指定がないの??そして展開急すぎ!神業の編集か?!その後会場で噴出すほどの驚愕のラスト!!あ~書きたいけど言えない!

別のサブタイトルが頭をよぎった。「故郷への帰還」だ。
ランボー 最後の戦場 - goo 映画

落ち込むより今できること

2008-02-27 01:11:30 | movie freak
作品:潜水服は蝶の夢を見る
原題:Le scaphandre et le papillon
英題:The Diving Bell and the Butterfly
[監]ジュリアン・シュナーベル 
[原]ジャン=ドミニク・ボビー 
[撮]ヤヌス・カミンスキー 
[出]マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ マリ=ジョゼ・クローズ 
[制作データ] 2007仏.米/アスミック・エース  [上映時間] 112分

ELLE編集長と言う華やかなステイタスを持った順風満帆の人生から、脳梗塞による閉じ込め症候群(脳は正常ながら全身麻痺で動けない状態)に陥ったジャン=ドーは唯一動かせる左目のまばたきだけで自分の半生を綴った。

最初は自暴自棄になったジャン=ドーも、次第に自分にはまだ出来る事があると思うようになる。潜水服を着て身動きが取れない自分も、記憶と想像力を駆使して蝶のように飛び回れると。まばたき一回はYes、二回ならNo。アルファベットを読み上げてもらいまばたきで合図した言葉を書き出してもらうという気の遠くなるような作業を繰り返し、彼はコミュニケーションの手段を得る。話し手聞き手両者の辛抱強さがあって初めて成立する話法だ。

20万回のまばたきで美しい言葉に満ちた自伝を出版した十日後に、彼はこの世を去る。

「自分の人間性にしがみつけば生き延びることが出来る。」
彼を励ました印象的な言葉だ。


足が悪くてお出かけできなくなったお父さんを訪ねて髭を剃ってあげるシーン。粋な会話と親子の絆の描写が好き。他にも目に優しい風景にあふれていて、見終わったらリラックスできてた自分がいた。

細かいことは気にスンナ。滑ったってとにかく笑え♪

2008-01-14 15:43:54 | movie freak
俺たちフィギュアスケーター - goo 映画
原題:BLADES OF GLORY
[監]ウィル・スペック ジョシュ・ゴードン 
[製]ベン・スティラーほか 
[出]ウィル・フェレル ジョン・ヘダー ウィル・アーネット エイミー・ポーラー 
[制作データ] 2007米/ギャガ  [上映時間] 93分

何かで予告編を見た時から、そのバカバカしさでかなり気になる作品ではあった。女人禁制”トロカデロデ・モンテカルロ・バレエ団のニオイ”みたいなもんがした。(そこまで達人じゃないが)

公開されるや、アメリカで2週連続1位の大ヒットとなったコメディらしい。野生的で自己愛が強いマイケルズ役のウィル・フェレルは、アメリカでは絶大な人気を誇るコメディ俳優。一方、貴公子風でなよっとした感じのマッケルロイ役のジョン・ヘダーは、あの傑作『バス男』の主人公だ。この二人が男子ペアを組んでスケート演技を見せるのだから、笑うなと言う方が無理。特訓して取得する大技も、あまりのバカバカしさ。深くは無いが時事ネタも盛り込まれていてチープなりに笑い所満載に仕上がっている。サーシャ・コーエン、ナンシー・ケリガンらフィギュア界の有名選手も本人役で多数出演。洒落のわかる人達だったのね。

しかし劇場であれだけドッカン声を上げて観客が笑うのを聞いたのは久しぶりだ。吉本新喜劇を見に行ったらあんな感じだろうか。ま、アメリカンジョーク・アレルギーな人には不向きだけど、正真正銘バカ映画。製作にベン・スティラー(メリーに首ったけ他)の名前が出てただけで、あ~なるほど、と納得だ。

国際スケート大会のマスコットがとばっちりでひどい目に合う場面とか、演技の瞬間良く知ったあの曲が流れた時とか、ストーカーの口から飛び出す黒い台詞とか、何度も噴出したわ~。誰かのレビューで「安っぽいCG」とか書かれてたけど、それで良いのだ。この映画にそんな高度なもん要求せんでよし。
なんしか良い初笑いになった。ポスターちょっと欲しいかもw
オフィシャル・サイト
http://oretachi.gyao.jp/

カンフー無しでも楽しめた

2007-10-18 21:50:42 | movie freak
ローグ アサシン - goo 映画  [原題]WAR
[監]フィリップ・G・アトウェル 
[出]ジェーソン・ステイサム ジェット・リー 石橋凌  ジョン・ローン デボン青木 ルイス・ガスマン 
[制作データ] 2007米/アスミック・エース=東映
[上映時間] 103分・PG-12

上映作品も時間も調べず劇場に向かったら、レイトで見られる映画は3本。しかも他2本はアメリカ万歳テロとの戦争映画とお涙頂戴邦画。消去法で見るものは決まった。

前評判は「ジェット・リーの良さが出てない作品」だった。なるほど銃主体のバイオレンスアクションでスナイパー的なシーンが多い。生身対決はほんの数カット。ジェット・リーを見たいなら物足りない。しかし入り組んだストーリーはB級映画としてはなかなかだ。ほ~そう来たか!w(゜o゜)wと思わず唸った。

出演者はこの辺が気になるラインナップ↓
ジェット・リー 石橋凌  ジョン・ローン デヴォン青木
中国武術で頂点を究めた男、Musicianとしても尊敬を集める男、かつてラストエンペラーだった男、スーパーモデルで最近は個性的な役ばかりを演じてきた女。 主演は… どうでも良いや 
デヴォンが日本語上手だったのに驚いた!対してジェイソンの日本語は相当面白かった。そう”キルビル”のオーレン石井の「胸にイチモツ…」と並ぶほど。

格闘シーンでは妙に醒めた目で「君らも頑張ってるけどリーが本気だしたら一瞬で寝かされてるね」「そこ対等なわけ無いやん」と突っ込まずにはいられない。彼の動きは年齢を全く感じさせないシャープな切れ味、抜群のバランスと柔軟性を見せつけた。ハイキックの美しさだけでご飯何杯も行けそうよ(笑)

しかしこの映画で主人公含めたFBI捜査官たちが、殺さなくて良い人を殺しすぎ☆「あの~、007ばりに殺しのライセンス持ってはるんです?」と問いたくなる。米国の銃社会を象徴するかのような意味の無い銃殺シーンに、どうしてマイケル・ムーアが「ボウリング・フォー・コロンバイン」を作りたくなったのかわかったような気がする。

美しきモノトーン世界

2007-08-03 07:13:41 | movie freak
鑑賞作品:ルネッサンス  原題:RENAISSANCE
[監][脚]クリスチャン・ボルクマン 
[総]ジェイク・エバーツ 
[声]ダニエル・クレイグ キャサリン・マコーマック ジョナサン・プライス  イアン・ホルム 
[制作データ] 2006仏.英.ルクセンブルグ/ハピネット=トルネード・フィルム
[上映時間] 106分

2054年のパリ。世界的規模で成長を続ける医療関連の複合企業、アヴァロン社の女性研究員イローナが、誘拐された。事件を担当するカラス警部は、誘拐直前に彼女と会っていた姉ビスレーンに接触。捜査を進めるうち、イローナがアヴァロンの無料クリニックを利用していた事を知る。クリニックに向かったカラスは、元アヴァロン社の主任研究員だったムラー博士から、イローナが子供を襲う早老症治療を研究していたと聞かされる。
モノクロームの鮮烈なビジュアルで、アヌシー国際アニメーション映画祭2006長編部門グランプリを受賞した全編英語のフレンチ・アニメーション。物語は近未来のパリを舞台にしたハードボイルド・SFアクションで、斬新かつ往年のフィルム・ノワールを想起させるクールな映像とあいなり、スタイリッシュな作品に仕上がっている。声優は007シリーズ最新作でニュー・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグなど。サイバーな進化を遂げた近未来パリの風景も大きな見どころ。

コントラストの高い白黒だけで表現されたsolidな映像美。ワンシーンごとがグラフィックアート、さすがフランス人の感性と唸らせられた。サイトもカッコイイので是非見て欲しい。
http://www.renaissance-movie.net/
ストーリーはそれほどテーマ深くまで届かなかったものの大人アニメとしてまずまず楽しめるものに仕上がっていた。個人的にクラブシーンが実際そこにいるような臨場感で描かれていて気に入っている。フランスが本気でこの手のジャンルを作り出したら、かなりの名作が産まれるのも、そう遠くないだろう。

けっこう好きかも狙撃モノ

2007-05-22 01:26:47 | movie freak
ザ・シューター/極大射程 - goo 映画
試写会場:厚生年金会館 
[監]アントワーン・フークア 
[原]スティーブン・ハンター 
[出]マーク・ウォールバーグ マイケル・ペーニャ ダニー・グローバー ケイト・マーラ 
[制作データ] 2007米/UIP  [上映時間] 125分

元海兵隊の名狙撃手、スワガー。軍を退いて山奥で愛犬と暮らしていた彼の元を、退役したジョンソン大佐らが訪ねてきた。彼は大統領暗殺の動きがあるから、その阻止を手伝ってほしいという。スワガーは大統領の遊説先を狙撃手としての経験を活かして調査し、唯一と思われる狙撃ポイントを発見。演説当日も大佐らとともに、現場の見張りについた。すると銃声が鳴り響いた…撃たれていたのはなぜかスワガー自身だった。

お金かかってる軍事物。キャスティングからもけっこう地味目かと思いきや、内容はとっぱなから結構ハラハラ、景気良くドンパチする。頭脳で窮地を次々切り抜ける主人公は文句なしにカッコイイ。多少都合が良すぎてもそこは映画 一見ヘナチョコの新人捜査官マイケル・ペーニャ/Michael Penaが、途中から男に目覚め、勇気ある行動を実行する姿も見どころ。
国家側の陰謀に立ち向かうってのが、アメリカ万歳じゃなくて以外だった。そろそろ国民が、仕掛けた戦争に嫌気がさしてる証拠なのか。そこは社会派?「トレーニング デイ」のアントワーン・フークア/Antoine Fuqua監督だからなのか。
邦題の「極大射程」が中国映画っぽくてどうなんだろうと思ったけど、小説の題名をそのままつけたのね しかし殺しすぎ!ってくらいやっちゃうよ。

鼠と猫の二人勝ち

2007-05-18 01:10:19 | movie freak
ゲゲゲの鬼太郎 - goo 映画

[監]本木克英  [原]水木しげる  [脚]羽原大介 
[出]ウエンツ瑛士 井上真央 田中麗奈  大泉洋  間寛平  室井滋  利重剛  橋本さとし  YOU  小雪  中村獅童  谷啓  西田敏行 
[声]田の中勇 
[制作データ] 2007松竹  [上映時間] 103分

ゲゲゲの森で、鬼太郎は父親の目玉おやじ、猫娘、子なき爺、砂かけ婆ら仲間たちに囲まれ、のんびりと暮らしていた。そんなある日、人間の少年から助けを求める手紙を受け取った鬼太郎は、人間界へと赴く。一方、妖怪界でも大事件が起こる。ねずみ男が偶然迷い込んだ地下世界で見つけた、光り輝く不思議な石。宝石とカン違いし、人間に売り飛ばしてしまったそれは、悪しき妖怪の幾千年もの怨念が宿った<妖怪石>だった…。

個人的には寛平ちゃんの子なき爺に魅かれて行った感があるが、彼の見せ場はそんなになかった。変わりにYOUのろくろ首が可愛かったし、輪入道がだーいぶ笑えた。
しかしまぁ~、なんてキレイな鬼太郎でしょう!衣装が浮くね~。芸大生(そんな人本当にいるから)じゃあるまいし、現代にありえない服装だから。キャラはアニメの鬼太郎からするとちょっと頼りなかったかな~。ウェンツも思ったより悪か無かった。
それよりネズミ男がすごいのよ、もうキャラ、アニメのままやし!しゃべり方、表情、動き、全て完璧!あれは演技か??違和感ゼロ!ほんでなっちゃんの猫娘。これがまた超美味しいアクションシーン有りでカッコイイのよ。キレイな手足も映えてハマっとった。欲を言えば可愛い子ちゃん過ぎ?!
この作品はこの二人がMVP!

自分は本当の努力をしたか?

2007-02-14 23:44:36 | movie freak
作品:幸せのちから 
原題: the PURSUIT of HAPPYNESS
[監]ガブリエレ・ムッチーノ [総]マーク・クレイマン
[製][出]ウィル・スミス 
[出]サンディ・ニュートン ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス 
[制作データ] 2006米/ソニー [上映時間] 117分 [劇場] 伊丹TOHO

81年、サンフランシスコ。5歳の息子クリストファーを何より大切に思うクリス・ガードナーは、新型医療機器を病院に売り込む日々。しかし大量に買い込んだ機器は滅多に売れず、家賃も払えない生活が続いていた。そんなある日、彼は高級車から降りた男に成功の秘訣を尋ねたことをきっかけに、証券会社の養成コースに通うことを決意する。受講者に選ばれるように、クリスは自分を信じて人事課長のトゥイッスルへ自己アピールする。
作品に登場するクリス・ガードナーは、シカゴなどに会社を構える実在の人物で、いわゆる“勝ち組”の人間。しかし一時は息子と共にホームレス生活をするほどの極貧にあえいでいた。そんなクリスの足跡を基に描かれた真実のドラマだ。単に成功を描いた物語ではなく、むしろ重きを置かれているのは、息子を想う父の愛情。息子を守ろうとする想いこそが、成功への原動力となるのだ。そんな父親をウィル・スミスが真摯な演技で表現。息子クリストファーを演じたウィル・スミスの実子、ジェイデン・スミスとの自然なやりとりが、作品にリアリティを与えている。


セールスは不調で無収入、家賃滞納、保育費滞納、嫁は耐えかねて家出、これ以上無いほどの、不幸、逆境を乗り越えて、彼は成功者になる。こんな厳しい状況の中でも息子と一緒にいることを最優先し、苦境から脱出したのだ。ボクも一人暮らしを始めた年は、パンのみみを「スズメにあげるんです」とか言ってもらってきて食いつないだこともあり、重なる部分もあったけど、比較にならない。そしてすごいのはそこから這い上がるために見せた決断と努力。自分の力で未来を切り開く勇気と希望を与えてくれる素晴らしい話だ。現状を抜け出したくてもなかなか思うように行かず、うだうだしてる人。まだ努力の余地はないか?是非見るべし!

ところで一つ気になったのが家出した奥さん役Thandie Newton/サンディ・ニュートンが、M:I-2/Mission:Impossible 2のヒロインだったこと!あの可憐な女盗賊が↓

生活やつれした母に!↓ まったく同じ人に見えなかったよ!?女優ってこえええええ!((((;゜Д゜)))ブルブル

読んでくれてる皆さん、この場で感動を少しでも分かち合えて嬉しいよ。いつもありがとう。
これからもよろしくね。  on St. Valentine's Day.

君への想いを詩にたくし

2007-01-24 23:39:25 | movie freak
作品:人生は、奇跡の詩(2005)   
原題:LA TIGRE E LA NEVE / THE TIGER AND THE SNOW
劇場:ナビオTOHO
[監][脚][出]ロベルト・ベニーニ 
[製][出]ニコレッタ・ブラスキ 
[脚]ビンチェンツォ・チェラーミ 
[音]ニコラ・ピオバーニ 
[出]ジャン・レノ  トム・ウェイツ 
制作データ] 2005伊/ムービーアイ [上映時間] 114分

「ライフ・イズ・ビューティフル」「ピノッキオ」のロベルト・ベニーニが再び監督・脚本・主演で贈る感動の愛の賛歌。一人の女性を愛し続ける詩人の男が、愛にすべてを捧げる一途な姿をユーモアを織り交ぜ感動的に綴る。共演はベニーニ夫人でもあるニコレッタ・ブラスキと「レオン」のジャン・レノ。
 2003年、イラク戦争開戦直前のローマ。2人の娘の父親でもある詩人のアッティリオは、最近出版した詩集も好評で順風満帆な日々を送っていた。そんなアッティリオは、毎晩ある女性との結婚式の夢を見ていた。彼女の名前はヴィットリア。しかし現実の世界では、アッティリオがどんなに自慢の詩で彼女への愛を語ろうが、まるで相手にしてくれないのだった。ところがある日、伝記作家である彼女は、アッティリオの友人で詩人のフアドの伝記を仕上げるためにイラクへ。その滞在中に爆撃で負傷、意識不明の重体に陥ってしまうのだった。報せを受けたアッティリオは、取る物も取りあえず、危険な戦地へと向かうのだったが…。

実はかの有名な「ライフ・イズ・ビューティフル」を見た事が無い。「ピノッキオ」はう~ん、ちょっと大人が見るには苦しかった。(ラジー賞も取ったみたい)
「奇跡の詩」はジャン・レノ映画と思って見に行った人が多かったのでは?日本での宣伝は有名俳優が一番に名を連ねるからね。でも主役はベニーニ。彼のしゃべりすぎと少々無理な展開感は否めないけど、そこはファンタジー。純粋なラブストーリーとして夢見るようなステキなラストが用意されてる。彼女のためならどんな困難も乗り越えて献身的につくす姿を見てその愛の深さに心を打たれる。彼女への愛を詩にして情熱的に語る、その言葉の美しさに酔う。そんな映画です。あんなに一人の人を一途に愛することが出来たら、愛されたら素晴らしすぎる!彼はいつもおとぎ話の語りべなんやね。

難点を言うならばナビオの9Fの劇場は階段で上がる不便さ(しんどくはないが混雑時危なそう)と、横長座席配置のためスクリーンの見にくさで鑑賞環境はあまりよろしくない。センターを取らないと、かなり画面斜め見になってまうねん。

現代に必要な古代の思想家、墨子の教え

2007-01-23 22:06:20 | movie freak
作品:墨攻 (試写@メルパルクホール)
[監][製][脚]ジェイコブ・チャン 
[原]酒見賢一 森秀樹 
[出]アンディ・ラウ  アン・ソンギ  ワン・チーウェン ファン・ビンビン ウー・チーロン 
[制作データ] 2006中.日.香.韓/キュービカル・エンタテインメント=松竹
[上映時間] 133分

戦国時代。趙と燕の国境にある粱城は、圧倒的10万の趙軍を前に降伏を決断する。そこへ墨家の革離(かくり)がたった1人で救援に駆けつけたのは、その直後だった。趙軍の指揮官・巷淹中は革離を好敵手と見なし、やがて激しい攻撃を開始する。
戦乱の世で「非攻」を掲げ、しかし弱者を守るためには戦闘のプロとなった思想集団・墨家。彼らは儒家と並ぶ勢力を誇ったが、秦の時代に忽然と消滅。今では一切が謎に包まれた存在だ。そんな彼らを題材にした小説とコミック「墨攻」。日本で生まれたこの作品は、熱烈なファンの1人だった監督の熱意により、日本、韓国、香港、中国の3カ国4地域が手を結んだビッグ・プロジェクトとして、映画化が実現。優れた分析能力と的確な判断力を持つ革離役に香港の大スターアンディ・ラウ、敵将の巷淹中役に韓国の国民的俳優アン・ソンギと、各国から豪華キャストが集結。


主人公は戦いながら空しさを感じている。暴力、戦争は何も生まないことを実感する。二人の武人の「敵ながら天晴れ」なやり取りに対して、粱王の愚かな姿が人間の醜さを赤裸々にあらわしている。
あの時代の中国には、乞われれば誰であろうと味方する、兼愛や平等の心を持った人がおったのに、今の外交のやり取りを見てると、その精神はどこに埋もれてしもたんやろう?と思わざるをえない。多くの人たちがこの映画を見て感じるところがあれば良えな。