お昼は1時がちょうど良い

在宅療養生活で見たこと、思ったこと、を伝えます。

日記 1482

2020年06月13日 | 日記
< ツレがうつになりまして >


を、先日鑑賞終了。


その前の「こんな夜更けにバナナかよ」で、オススメにあったので見ました。実話を基にした映画。


これは原作本が出版されて間もなく買って読んだ事があります。でも内容はほとんど忘れていて、今回のストリーミング再生で、そうだったのかといった話。


この病気の場合は、100人いれば100人病態が違うのが、厄介なところです。なので、一口に「うつ」といっても、原作を含めて100%参考にはなりません。部分的に参照されれば良いかなと。


随分前のことですが、県のこころのなんとかセンターに行って話を聞いた事があります。ある人は、配偶者がうつとアル中を併発しており、それは深刻な様子でした。これは端的な例かもしれませんが、今回「ツレ」さんを取り巻く状況は、処方箋を飲まなくても良い状況になった事から察するに、飽く迄も推測ですが、比較的順調に寛解していると思われます。


ここで一つ懸念を申し上げれば、うつと呼ばれる人全部がこの映画のように、ややハッピーエンドに近いものと思われてしまうのは、事実を見誤ってしまう危険があるという事でしょう。


原作を含め、この映画の意図として、重い話にしないように描かれている気がします。誰でもとっつき易いを念頭に、ストーリーが組まれているのではないでしょうか。この病は一歩間違えば、命と直結していますから油断できません。


ツレさんが漫画家の奥さんを一生食べさせていく約束をしました。ですが漫画は連載休止の憂き目に合い、ツレさんがうつを発症し会社を辞め、人生この先真っ暗。しかし、そのツレさんをネタに発表した作品がヒット。


穿った見方をすれば、結果的にツレさんの発病のお陰で、生計を立て直す事ができ、約束を果たせたという話にも思えます。言うまでも無く、漫画家さんにとっては、本当に一大事であり、人生を2倍生きたかのような試練だったでしょう。



この病を抱えた本人は勿論、その家族は奈落の底に落とされた感半端ないです。この映画を通して得たものは「悲嘆に暮れる事なく、前向きに生きていく事が寛解に繋がる」というメッセージを発している点に価値があるのだと思いました。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« MUSIC 59 | トップ | 日記 1483 【感染症経... »
最新の画像もっと見る