鍼灸庵の独り言

西宮市で小さな鍼灸院を営むおじさんのつぶやきです。

年越しそば

2012-12-31 17:39:13 | 日記
 今日は大晦日。年に一度だけの年越しそばの日です。

 このあたりで年越しそばと言えば、だしの入った暖かい天ぷらそばが多いですが、東京方面では盛りソバが多いようですね。というか、お江戸では蕎麦と言えば盛りソバが当たり前のようで、落語の世界でも蕎麦は盛り、うどんは鍋焼きと相場が決まっていて、だしの入った暖かい蕎麦は、「時ソバ」などに出てくる屋台の二八蕎麦ぐらいなもんです。
 
 お江戸の豪商『奈良屋茂左衛門』という人は、『紀伊国屋文左衛門』と並ぶ材木商で、巨万の富を誇る商人だったそうですが、ある夜、吉原の蕎麦屋を全部買い切った上で、花魁と二人で蕎麦ふたつをゆっくり食べたという伝説があります。これなんかも、どう考えても盛りソバでなければ場の情景が納まらない雰囲気ですね。
 
 お芝居の世界でも、忠臣蔵の赤穂浪士の吉良邸討ち入りの前に、浪士揃って盛りソバを食べる場面を見たことがありますが、雪の降る寒い夜なのに、赤穂の浪人なら暖かい蕎麦を食べたらいいのに・・ などとお芝居とは全然関係の無いことを思ったものです。

 もっとも、お江戸は濃口醤油の文化で、今でも東京でだしの入った暖かい麺類を食べると、そのだしの色の濃さ、味の濃さにびっくりすることがままあります。あれでは、蕎麦と言えば盛り、となるのもうなずけますね。。 

 よく生粋の東京人という人が、蕎麦の粋な食べ方という蘊蓄を語っているのを見かけますが、蕎麦つゆにちょっとつけて、あとはズズズと喉越しに蕎麦の香りを味わうなんていうのも、蕎麦だけを食べる江戸の食文化の現れでしょう。 

 対する大阪は、かつおと昆布と薄口醤油の文化。麺と、だしの微妙で絶妙な色合い、味わいを楽しみます。(ちょっと大げさやけど・・)

 冬の夜に鍋焼きうどんをとって、うどんや具には手をつけずに、だしを啜りながら熱燗をやるのが本当の通人というのを聞いたことがありますが、これをやるならやっぱり大阪でしょう。あの何とも微妙なだしの味わいを舌に残しながら、熱いのをキュッと流しこむのは本当にいいものです。

 さてさて、あと何時間かで年越しです。盛りソバ派の人も、だしの入った暖かい天ぷらソバ派の人も、それぞれに蕎麦の味を噛みしめながら、良いお年をお迎えくださいませ!(^^)!

 
 

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雨の歳の瀬

2012-12-30 19:03:12 | 日記
 年の瀬も押しつまって何かとせわしない気分なのに、生憎の雨。

 気は急くし、雨だしで、ちょっと出かける間に2件も交通事故を見かけました。こんな時に事故なんて、歳の瀬の予定は大狂いだし、迎える正月も気分が悪いだろうし、最悪です。

 この寒い雨の中、合羽を着て事故処理をする警察官も大変。メジャーで距離を測ったり、飛び散った破片の状況を確認したり、ある意味災難ですね。お巡りさんたちのイライラした雰囲気がよくわかります。

 年末だ年始だと言っても、冷静に考えれば特別なものでもなく、カレンダーとともに毎年やってくる何日間かに過ぎない訳ですが、そう思ってはいても年末はやっぱり忙しなく、年始は清々しく迎えたいもの。

 歳の瀬の雨は、それでなくても忙しい気分をさらにイライラさせてくれます。

 まあ、長い人生雨もあれば雪もあるわい。。 とニッコリ笑って、事故などないようイライラせずに落ち着いて用事を済ませましょう(^^)

  
 明日は大みそか。お天気はわかりませんが、静かな年末でありますように!!
 
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仕事納め

2012-12-29 17:58:36 | 日記
 開業後初めて迎える歳の瀬。。明日・明後日は予約が入っていないので、年内の予約は今日で終了です。

 今日、最後の患者さんの治療が終わって後片付けをしている時に、誰にとか、何にとか全く関係なく、「今年は本当にありがとうございました。」という言葉が心の底から湧いてきました。

 2月の国家試験、5月の開業と順調に歩み、こうやって幸せな気分で歳の瀬を迎えられる。本当にありがたいです。

 ここまで順調に運んでこれたのも、鍼灸庵を支えてくれる皆さまのおかげと、心から感謝しています(^_^)

 もちろん、常に順調に運ぶ訳ではなく、これから逆風にさらされることもあるでしょう。でも、どんなときでも、その時に起きているのが人生にとって最良のことと信じて、支えてくれる皆さんに精一杯の恩返しができるよう、がんばっていきます!!

 この満ち足りた気持ち、しみじみと噛みしめたいです。。

 そうそう、昨日の街かどクイズの答は、商船三井ビルディングです。神戸大丸から真っすぐ南へ、国道2号線の北側にあります。国道を挟んで南側は水上警察署とメリケン波止場。

 大正11年に。旧大阪商船神戸支店として建築された近代建築ですが、当時の港情緒を今に伝える魅力的な建物です。

 場所もわかり易く、港神戸の雰囲気を満喫できるエリアでもあるので、是非一度散策してみてください。。




 

 
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年末恒例

2012-12-28 21:52:39 | 日記
 うふっ
 年末恒例なんてことはありませんが、今年最後の街かどクイズです





 さて、この建物はなんでしょう??

ヒント
① 神戸の港風情が最も味わえる辺りです。
② 北へ上がれば某百貨店、南には某警察署があります。
③ この形、何となく船の舳先に見えませんか?

 いつも、さっぱりわからんという苦情が多い街角クイズですが、今回は「あっ」と思われる方も多いのでは・・

 ちなみに、私はこの辺りの風情が大好きで、専門学校時代は、学校帰りに時々散歩したものです。



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苦労人

2012-12-27 20:01:00 | 日記
 今朝の新聞に、安部内閣の閣僚プロフィールが紹介されていました。特に興味も無く、さっと斜めに読み飛ばすつもりが、ふと「官房 安全保障強化」という何だかよくわからない職名に目が留まりました。

 一体これは何なのかな? と思いながらよく読むと、「内閣官房長官・安全保障強化担当大臣」であることが判明。略称では何のことだかわからないけれど、正式名称にすると重要ポストな感じがします。

 この内閣官房長官に就任した菅義偉氏、プロフィールを読むと高校卒業後に集団就職で上京し、国会銀秘書や横浜市議を勤めた後、国会議員になったそうです。

 ただイメージだけで見るのもどうかとは思いますが、こういう経歴には無条件に反応してしまう弱点があって、集団就職という言葉を聞くだけで、健気にがんばった人生を想像してしまいます。

 今では集団就職という言葉も死語になってしまった感がありますが、昔は都市部での働き手として地方から単身上京し、世間の荒波に揉まれながら安い給料で一生懸命頑張っている人たちの代名詞だったものです。

 菅氏も、きっといろいろな辛酸を舐めながら、苦労を重ねて来たのでしょう。ただの勝手な想像に過ぎませんが、決して恵まれた環境ではなかったと思います。

 こういう人が国会議員としてがんばってくれたら、日本はもっと良くなるだろう・・ なんて、情緒的に納得してしまいます。

 ご本人の人となりも何も知らずに、客観的でも冷静でもない思い込みかもしれませんが、苦労を重ねてがんばってきた人には、必ずそれだけの懐があると思います。

 もちろん、閣僚になるような人は、みんな人並み以上に努力もし、苦労もしてきた人だとは思いますが、菅氏のプロフィールには一種の安心感を感じてしまいますね。

 
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人の運

2012-12-26 19:09:41 | 日記
 自民党の安部総裁が、総理大臣に就任とか。一度降板した総理大臣が、時間をおいて再登板するなど、現在の憲法下では稀有の例です。

 普通なら、病気を理由に1年で政権を投げ出し、その後の政権交代への道筋をつけたという人物が、政権与党の総裁に返り咲くなどあり得ない話。民主党の失敗がなかったら、あるいは谷垣さんの不人気がなかったら、さらに潰瘍性大腸炎の特効薬が開発されなかったら、とても2度の総理大臣を務めることなどなかったでしょう。

 自分の力では何ともできないような、多くの「たら」に恵まれた、実に運のいい人だと思います。そう言えば、父親の安部晋太郎氏は長い間「次の首相候補」と言われながら、時の権力争いや病気に足を引っ張られて、結局は総理大臣になることなく志半ばで亡くなった、ある意味悲運の人でした。

 その息子は、世代交代という風に乗って総理大臣にまで登り詰め、さらに多くの幸運に恵まれて2度も総理大臣を務めるなんて、人の運とは本当にわからないものです。
 
 よく、成功するのは自分の努力と実力、運など何も関係ないと言う人がいますが、私はそうは思いません。どんな家に生まれるか、どんな環境で育つか、その時の社会情勢はどうなのか、自分の力ではどうすることもできない要因は、間違いなく存在します。

 もちろん、一生懸命努力することは成功につながる大きな要因ではありますが、一生懸命努力すれば、あるいは実力があれば、必ず成功に結びつくというものではないのです。

 やはり、人生には運の良し悪しがつきもの。その人の持って生まれた星とも言えるものだろうと思います。

 人との出会いも、自分の力ではどうすることもできない不思議な必然です。例え出会いをチャンスにするだけの実力があったとしても、出会いという必然がなければどうすることもできない訳です。

 でも、己の人生を成功と見るかどうかは、その人次第。何が成功で何が失敗なのか、自分自身の気持ひとつで決まるものです。今、自分の身に起きていることが自分にとって最良の運であると信じれば、必ず運を味方にすることができる・・ そう思います。

 
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やってみたいこと

2012-12-25 21:07:02 | 日記
 機会があったらやってみたいこと・・ いろいろあります。でも、今のところは殆ど何も実行できていません。実際にやってのけたのは、役所を早期退職して鍼灸師になったことぐらいです。

 最近では、江戸の街を歩くというのが一番やってみたいこと。もちろん、本当に江戸の街を歩くのは不可能ですが、例えば「鬼平犯科帳」ゆかりの場所を訪ねて本所深川あたりを歩いてみるとか、吉原あたりを着流しの下駄ばきで歩いて江戸の風情の名残りを感じるとか、してみたいですね。

 その後は、弥次喜多珍道中の真似をして東海道をあちこち巡りながら、大阪まで歩き旅というのも結構オツなものでげすな。

 するってえと、差し詰めひと月ほどお暇をいただかなくちゃなんねえってえ寸法で、こちとらおまんまの食い上げでいっ!
 
 でな訳で、せいぜいが2日ほどかけて江戸の下町情緒を味わうぐらいが関の山、来年の桜が咲く頃に上野のお山の花見を兼ねて、ちょっくらお江戸に参上つかまつろうかと思う次第。

 なんて、急に江戸っ子になった気分で妄想するのも楽しいもの。

 昔から、あれもしてみたい、これもしてみようと思いながら、結局はこんな風に妄想を楽しむだけで実行せずに終ってしまうのが残念です。

 でもまあ人生これで終わりという訳でもなし、妄想を楽しみながら、いつか実のなる日が来るのをのんびりと待つのも、なかなかオツなものござんすよ。。(笑) 

 

 

 



 
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暖かき冬

2012-12-24 18:01:05 | 日記
 今日はクリスマスイブ  
  
 恋人たちのロマンチックな夜、家族で囲むクリスマスケーキ、明るく輝くイルミネーション・・
 街に出ると、あふれるように浮かれ立つ若者たちの波。

 お約束のような平和で幸せな光景です。

 でも、現実には「クリスマスイブはこうでなくちゃ」とでも言うような、ただひと時のお祭り騒ぎとは何の関係もなく、厳しい寒さに耐えながら生活している人たちもたくさんいます。

 東北には、震災による津波で故郷を奪われ、防寒対策も不十分なプレハブの仮設住宅で、またひとつ正月を迎えなければならない人達がまだまだたくさんいます。仮設住宅は、本当に寒いんです。

 いつまで経っても進まない被災地の復興、いつになれば故郷で正月を迎えることができるのか、そんな目途さえ立たない生活の中で過ごす厳しい冬。

 それだけではなく、原子力発電所事故の影響で故郷を追われ、安定した生活の目途すら立たずに不安な毎日を過ごす中で、世間が浮かれるクリスマスイブを迎える人たちもたくさんいます。

 そして一方では、恋人や家族と、あるいは一人ゆっくりと暖かいクリスマスイブを過ごす人たち。
 
 私はクリスチャンではないけれど、できることなら、全ての人がみんな暖かいクリスマスイブを過ごせるように、そして希望に満ちたお正月を迎えることができるように、神の福音をお願いしたい気分です。

 そうそう、サンタクロースに頼んでみようかな・・(*^_^*)
 

 
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心の備え

2012-12-23 16:53:01 | 日記
 写真は半分しか撮れなかったけど、きれいな架け橋の虹が出ていました。




 
 これまで、虹を見つけるなんて珍しいぐらい、何年かに1回ぐらいしか見た記憶がないのに、今年は夏からこっち何度も虹を見かけます。

 これまでは、たまたまタイミングが合わずに見れなかっただけかも知れませんが、今年ほど何度も虹を見かけると、もしかして自然災害の前触れ?? などと思ってしまいます。

 考え過ぎだとは思いますが、あの阪神大震災の体験者としては、いろんなことをきっかけにして災害に備える気持を忘れないように心がけています。できることなら、もう二度とあんな体験はしたくないですが、こればっかりは本当にわかりません。

 きれいな虹ですが、ただ夢を重ねるきれいな情景と捉えてしまうのではなく、これをきっかけに災害への備えを改めて考えようと思っています。

 時間が経てば何ともあほな取り越し苦労と笑い話に終ってくれるのでしょうが、震災のトラウマは一生消えないようです。

 
 
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クリスマス前前前夜の神戸港中突堤

2012-12-22 23:11:49 | 日記
 今日は鳥取県からのお客さんを案内して、神戸の名所めぐり。異人館~旧居留地~南京町~神戸港中突堤~三宮と、てくてく歩きました。

 神戸港中突堤あたりからモザイクにかけての夜景を見に行ったところ、中突堤北側にできたファイブスターウェディング ノートルダム神戸とかいうビルの中庭で、噴水イベントに出くわしました。




 フランスはベルサイユ宮殿で行われる噴水イベントと同じものらしいですが、光と水のぺージェントが意外に豪華。とてもロマンチックで、一見の価値ありです(^^)

 寒風の中、結構たくさんのカップルも見に来ていましたが、クリスマスイブを楽しむにはぴったりな感じです。

 けっして回し者ではありませんが、土曜・日曜は、午後6時45分・7時45分・8時45分の3回、それぞれ15分間のイベントがあるそうです。

 写真ではあの雰囲気をお伝えできないのが残念ですが、まだクリスマスイブのプランが未定の方にはお勧めですよ!(^^)!






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