東岩瀬 に並ぶ海商の屋敷、森家と馬場家
北前船交易で財を成した船主は多く、各地に豪商と言われる存在がありましたが、
東岩瀬の馬場家は、明治期に「北陸の北前五大船主」の一人に数えられています。
馬場家の他には、浜中八三郎(石川・塩屋)大家七平(石川・瀬越)
広海二三郎(石川・瀬越)右近権左右衛門(福井・河野)の名が挙げられます。
このうち、住居が残っているのは、馬場家を含め大家家と右近家で、どれも豪邸です。
馬場家の前にある北前船のブロンズ像
森家は一般公開されています。
名物館長の案内が来館者を楽しませてくれます。
森家は「岩瀬五大家」といわれた北前船主のひとつ
名を残している岩瀬の船主は、森家以外には馬場、米田、佐藤、梶、宮城など
岩瀬大火の5年後に建てられた現在の邸宅は、床柱の北山杉は京都、
通り庭のたたき床にある一枚岩は小豆島、梁の黒松と屋根材の栗の木は能登という
ように、材料は北前船で全国から集められました
京都の北山杉の床柱
小豆島から一枚岩を運んだというたたき床
特に見事なのが、土蔵に施された極彩色の豪華な鏝絵
森家の隠し金庫
室積は風待港として利用されたようです。
富山を中心に世界が回っている地図です。
明治11年(1878)創業の「第四十七銀行」の役員に森正太郎が名を連ねています。
後にこの銀行は昭和14年「十二銀行」に買収され、現在の「北陸銀行」に継続されています。