日和山めぐり ~郷土「室積」を見つめる~

南紀の旅を終えて

南紀の旅は9日間で終えました。

日和山のある港を中心に雑感(※印)を綴ってみます。

1日目 20日(日)

 【早朝自宅出発〜三朝温泉昼前着、立ち寄り湯】

※早朝3時半から4時前に室積出発、広島市内をスムーズに通り抜け、10時半前後に三朝温泉に到着。途中蒜山にある道の駅を通過。

ちょうど朝市の時間で安価な野菜類が豊富。

次回からここで旅の食材を入手するのがいいみたいです。

【午後三朝温泉発〜伊賀方面の道の駅に夕方着】

※カーナビ任せで運転ということで京都市内で夕方ラッシュにかかりました。

時々休憩をはさみながらなんとか8時過ぎに津市の道の駅に無事到着。

室積から16時間あまりの運転時間でしたが、意外と疲れませんでした。

思うにマニュアル車の軽トラの方が普段乗ってるアコードハイブリッドよりも運転は楽です。

高速道路ではなく一般道走行だからでしょうか。

街並みや山間部の風景を楽しみながらのんびり走るのが、たいくつせずねむくならず功を奏しているようです。

2日目 21日(月)

【伊勢神宮(外宮・内宮)参拝〜夫婦岩〜鳥羽方面】

※外宮から内宮へ、朝9時半なのに内宮付近の人の多さにビックリ。

午後から大雨警報のため内宮はあきらめ夫婦岩から鳥羽駅前ビジターセンターへ。

雨が落ちる前に今回メインの鳥羽港日和山(方角石)展望台に登ることができ幸運。

その後大雨になり、予定を変更して鳥羽市立海の博物館へ。

館長さんともじっくりとお話ができ、船人に信仰の厚い青峰山正福寺を知り得たことは大きな収穫。

3 日目 22日(火)

【青峰山正福寺】

※いのちの灯明が設置された青峰山正福寺、境内伽藍には金堂あり、聖天堂あり、大師堂あり、弁天堂あり、如意輪堂あり、鐘楼堂あり、薬医門あり、絵馬堂あり、大門あり、大燈籠あり、庭園風のお寺で風情があり見ごたえがありました。 

 【的矢港日和山】

※ 志摩歴史民俗資料館で小的矢日和山(方角石)と大的矢日和山(方角石)についての情報入手。

的矢湾にある二つの日和山の場所を懇切丁寧に教えていただきました。

現地に出向くと、地域の人が日和山を大切にされていることがよくわかりました。

横山展望台からの英虞湾眺望は最高でしたが、的矢湾日和山からの眺望もまた格別。

【安乗港日和山】

※安乗埼灯台と安乗神社のスポットは、観光マップには「セラピーリゾート」と記述。

まさに「癒しの場」にふさわしい所でした。

近くにある大王崎灯台からの太平洋の眺めもまた格別でした。

二つの灯台見物を通して、南紀の海は千石船にとっては航海の難所であることを実感することができました。

【三カ所港日和山】

※日和山よりも軽トラキャンパーづくりの人に出くわしたことが幸運でした。

4日目 23日(水)

【八代神社(方角石)、神島灯台など神島島内を散策】

※神島は、三島由紀夫の作品「潮騒」のモデル、映画の舞台となった島(歌島)ということを初めて知りました。

鳥羽から神島、知多半島へたどる千石船の航路がよくわかりました。

前方が愛知方面

【礫浦日和山】

※美しい自然環境に囲まれた、釣り人でにぎわっている町、礫浦。

室積のゆくすえを彷彿させる所でした。

解体もされず放置された空き家の目立つ静かな街並み。

老境を迎え静かに人生を閉じようとしている街並みといったら失礼かもしれませんが、日和山下にあるお寺さんの話ではすでに限界集落を迎えているとのこと。

町の衰退は避けることのできない事実のようです。

人が住む場所が集約化され、昔繁栄した港町も静かに消えゆく所はここだけではありません。

礫浦は、この場所を終の棲家としながらも豊かな人生を過ごしたいといった思い・願いが痛切に感じられた所でした。。

 

5日目 24日(木)

【須賀利日和山】

※瓦屋根の古い民家約200戸、海から山へびっしり張り付く風景は壮観でした。

昔ながらの漁村の姿が残っています。

私の車を見て「何屋さんやっているの?」群がってくる元気な高齢者たち。

「和賀心(毎日をお正月のような気持ちで過ごすこと)」といったらいいのでしょうか。

豊かな老後を過ごす姿を垣間見たような気分になりました。

みなさん須賀利に日和山あることはご存知でした。

前方右手が須賀利日和山

【引本港日和山・渡利港日和山】

近年町花であるササユリの保護・育成・増殖事業が開始されました。

このおかげで山道が整備され、二つの日和山にも登ることができました。

地元では日和山に対する認知度は低いようです。

【九木港日和山】

南紀にある日和山はどこも見ごたえががありましたが、中でも久木が一番魅力的な所でした。

久木も室積と類似した街並み・自然環境で、昭和時代には観光地としてにぎわっていました。

そうした場所にはなぜか必ずといっていいほど野口雨情の歌碑があります。

日和山めぐりは、野口雨情の歌碑めぐりともいえます。

6日目 26日(金)

【新宮港日和山】

※徳島港日和山は、以前は高校のグランドにあり現在はイオンの駐車場になっていました。

新宮港日和山は、以前は日和山荘という建物があり現在は大型スーパーになっています。

日和山の名残はありません。

歴史は伝えなければ風化し消滅してしまいますが、町並みの急激な移り変わりに対して日和山があったことなどどうでもいいことかもしれません。 

7日目 27日(土)

【大島港日和山】

※水門神社と神護山蓮生寺が並ぶようにあり、大島は落ち着きのある港でした。

くしもと大橋は角島大橋と似ているなと思いました。

この橋のおかげで、限界集落からまぬがれたのではないでしょうか。

【周参見港日和山】

 ※週に一度土曜日しか開館しないすさみ町立歴史民族資料館。

王子神社に奉納されていた絵馬も資料館で展示されています。

ちょうど土曜日にめぐり合わせてラッキーでした。

館長さんも地元の歴史に造詣の深い方で、二つの日和山の場所も懇切丁寧に教えてもらうことができました。

8日目 28日(日)

【田辺天神崎日和山】

※天神崎はナショナルトラスト運動発祥の地です。

これは、自然環境を経済的な理由での無理な開発による環境破壊から守るため、市民活動によって買い取ったり、自治体に買い上げと保全を求めたりする活動です。

自然の景勝地が大切にされることから、日和山山頂まで自然観察道の整備もなされていました。

 

 

 今回南紀の日和山めぐりを終えて一番思ったことは、

「10年後20年後はどうなっているのだろうか!」

ということです。

特に礫浦、須賀利、久木のゆくすえが気になります。

10年後、20年後に再度訪問してみたいです。

その時には私は72才、82才になりますが、それまで私が元気で軽トラの運転ができればと願っています。

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