Bar PSYCHO

酒と映画とガンダムをこよなく愛す
オールドタイプの店主の独り言・・・

蝉しぐれ【ネタバレ注意】

2005-10-23 23:54:56 | 映画 & TV
実は、友人たちと前々から映画を見に行こうと、どこかへ置きっ放しの約束がありまして・・・

昨日、友人4人と「蝉しぐれ」を見てきました。

地元出身の藤沢周平氏の作品です。

時は江戸時代・・・
下級武士の父を持つ牧文四郎(市川染五郎)と幼馴染のふく(木村佳乃)の決して結ばれることのない純愛の物語。

牧文四郎は類稀なる剣の素質を持ちながら、父が藩の御家騒動に巻き込まれたため、不遇にも反逆者の子という汚名を着せられてしまう。

その父が処刑され、その骸を大八車に乗せ家路へと向かう。
最後の坂道で力尽き、1人では登りきれそうにないところへ、隣人のふくが駆けつける。
涙を流しながら大八車を後ろから押す姿は、物語前半でありながら、ここがクライマックスではないかと思うぐらい感動的でした。
そして、唯一2人の思いがひとつになった時間でもあったのです。

その後の2人は、陰と陽・・・牧文四郎は相変わらず下級武士の暮らし。
ふくは殿の妾となり、お子まで産んでしまう。

しかし、殿の側室であるふくの子は、否が応でも御家騒動の火種。

運命は2人を再び引き合わせる・・・
決して報われないと理解しつつも、純たる思いで、命がけで、ふくとお子を守るため、牧文四郎は戦う。

事件も一段落し、数年後・・・
牧文四郎とふくは再び会う

そこでふくは、文四郎への思いを打ち明ける。
文四郎もまた、自分の思いを打ち明ける。

「文四郎さんのお子が私の子で、
 私の子どもが文四郎さんのお子であるような
 道はなかったのでしょうか」

「それができなかったこと、
 それがし、生涯の悔いとしております」

決して結ばれてはならない、2人の思い・・・
そして、2人はそれぞれの居場所へ戻っていく。

映画のテンポは決して良いとは思わなかったが、それぞれの思いが心に響いてくる・・・そんな映画でした。

それにしても、緒形拳は流石!演技力にホレボレです♪



PS:
某旅行会社では、「蝉しぐれ」ツアーとして、山形県庄内地方へのパック旅行を企画してるのだとか・・・
すばらしい企画であることを信じてますw
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