『弱いロボット』
岡田美智男 著
株式会社 医学書院 発行
2012年9月1日 第1版第1刷
シリーズ ケアをひらく
。。。
[本文より]
「あ、そうか。手足もなく、目の前のモノが取れないのなら、
誰かに取ってもらえばいいのか」
あらためて考えてみると、こんな捨て鉢ともいえる発想で作られたロボットは
世の中にまだないのではないか。
ポイントとなるのは「一人では動こうにも動けない」という、
自分の身体に備わる「不完全さ」を悟りつつ
他者に委ねる姿勢を持てるかどうかである。
つまり、他者へのまなざしを持てるかということだろう。
( ブックカバーのところの言葉を、引用しましたーm(_ _)m )
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A Look at the Sociable Trash Box | Nippon.com
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図書館で、タイトルに惹かれて、なんとなく読み始めたら、
発達障害のこととかもでてきて、「シリーズ ケアをひらく」 って、書いてあって、
前よんだことのある『べてるの家の「非」援助論』っていう本も、 このシリーズだったって、わかって、
なんだか自分につながりがある感じがして、出会えてうれしかったです。
。。。
あえて、弱いこと、たすけてもらうことで、
相手のチカラを、引き出すっていう、 支援って、 いいなぁ。
って、思いました。
楽そうで、いいなぁ。。。ていう気持ちも、あるなぁ。。。
いや、自分でやったほうが、楽かもな場合もあるかぁ。。。
ほんと、 相手への、まなざしがないと、 できないことかもしれないなぁ。。
。。。
じぶんはいつも、利用者さんのほうが何でもできて、 たよりなくて、 へこむけど、
そういえば、仲間の人が、 じぶんを助けることで利用者さんが成長していけるから、
役に立っているんだよ、 。。。ていう感じのことを、言ってくれたなぁ。。
でも、だったら、支援者側じゃなくっても、利用者さん同士の関係の中でも、それはできそうだよなぁ。。。
お金もらってて、 いいのかなぁ。。。
たすけてもらって、出来るようになってもらうよりも、
教えて、出来るようになってもらう、支援方法のほうが、なんか、 かっこいいなぁ。。。
あえて、 たすけてもらえてたら、 かっこいいのなぁ。。。
あ、 かっこいいって、関係ないかぁ。。。支援になってるかどうかが、問題なんだよなぁ。。。
ていうか、支援って、なんなんなんだ〜
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でも、
そういう、いぬとか、ゆるキャラとか、
笑ってゆるしてもらえて、でも役にもたてている、
そういうポジションの役割の、何かに、
なりたいなぁ。。。
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雑談についてのはなしも、とてもうれしかったです。じぶんだけじゃないんだぁって、思えて。。。
”そもそも人は言い淀む” ”委ねなければ、しゃべれない” ”そもそも言い直すことを前提に話している” ていうことばに、救われたきもちになりました。
よく、ぜんぶ頭の中で整理してから発言しないと、、、て、言われたり思ったりしてきて、でもぜんぜんできていなくって、
それでもいいんだぁ☆ それが、ふつうなんだあ☆ って、ゆうきが湧いてきました。
でも、 じぶんのばあいは、
過剰に どもってしまって、 ぜんぜんはなしが進まないことも、特にきんちょうすると、多いので、 しかも仕事のときにあるので、 周りがやっぱり困るようなのでm(_ _;)m、 それでもいい、。。。ていうわけにはいかないのかもしれないなぁ。。。TOT
おしゃべりしないで集中することも、大事だけど、
おしゃべりできる能力のほうが、じぶんは、うらやましぃなぁ。。。って、よくおもいます。
ただしゃべらず集中することが仕事的に大事な場合もあるけど、機械にとってかわられそうだしなぁ。。って、思ってしまいます。
でも、
どっちも必要で、どっちも行き過ぎたら困る、だけかもなぁ。。。
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歩くとき、地面に支えられて、歩けている。。。
っていうことにも、気づかせてもらえて、おもしろかったです!
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弱さ が チカラ になりうる
っていう希望が、 うれしい。
って、思いました。
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内容紹介
「とりあえずの一歩」を支えるために。 ゴミは見つけるけれど拾えない、雑談はするけれど何を言っているかわからない――そんな不思議な「引き算のロボット」を作り続けるロボット学者がいる。彼の眼には、挨拶をしたり、おしゃべりをしたり、歩いたりの「なにげない行為」に潜む“奇跡"が見える。他力本願なロボットを通して、日常生活動作を規定している「賭けと受け」の関係を明るみに出し、ケアをすることの意味を深いところで肯定してくれる異色作!
出版社からのコメント
他力本願なロボット! ? そんなコペルニクス的転回のロボットを実際に作りつづけるロボット学者が見つけた、日常のコミュニケーション関係の秘密……。ちなみにそんな他力本願なロボットはとってもかわいいです(写真アリ)。ぜひご覧ください。
内容(「BOOK」データベースより)
ひとりでできないもん―。他力本願なロボットがひらく、弱いという希望、できないという可能性。「賭けと受け」という視点から、ケアする人される人を深いところで支える異色作。
著者について
岡田美智男(おかだ・みちお) 1960年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程修了。小・中学生のころは、真空管のヒーターの灯りにワクワクしながら、半田ごて大好きのラジオ少年として過ごす。その後、電子工学を本格的に学ぼうと進学するも、偶然出会いも手伝って、音声科学、音声言語処理、認知科学、生態心理学、社会的相互行為論、社会的ロボティクスなどの分野を行きつ戻りつ、現在に至る。 主な編著者に、『口ごもるコンピュータ』『身体性とコンピュータ』(ともに共立出版)。 http://www.icd.cs.tut.ac.jp/~okada
amazonさんのこちらよりコピペしました~m(_ _)m
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World IA Day 2014 Japan – (2) 岡田 美智男 氏
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( 以下、 本文より、 引用しましたーm(_ _)m まちがってたら申し訳ありません~m(_ _;)m 。 いろんなことばが、 ほんわりやさしくて、 救われる、癒される感じがしました~。 )
第1章 言葉のもつリアリティを求めて
1 そのしゃべりで暮らしていけるの!?
う、うらやましい……
じゃんけんで音声の世界へ
意外なつまずき
そもそも人は言い淀む
おしゃべりを研究しよう!
委ねなければ、しゃべれない
2 雑談の雰囲気をコンピュータで作り出せないか
デモか死か
おしゃべりする目玉
何のためにおしゃべりをするのだろう?
「あれ、それ、これ」の豊かな世界
ボリュームをしぼってみると
アシモの衝撃
第2章 アナログへの回帰、身体への回帰
1 嵐の前の静けさ
やりつくした感じ
制約がないことの限界
自動販売機からのアリガトウ問題
2 とりあえず作ってみる
モノを作りながら考えてみよう!
ガラクタ同然の姿から
役立たずロボティクス
ブキミでかわいい「コムソウ君」
3 もっとソーシャルに!
交換研究員としてオランダへ
一人ではじっとできないのだ!
「む~」というクリーチャ
シーグラフでの技術展示でブレイク!
ピングー語はグローバル
第3章 賭けと受け
1 「静歩行」から「動歩行」へ
作り込まれた機械を越えて
ヒトはバランスを崩しながら歩く
「他に委ねなければ歩けない」という不思議
投機的な振る舞いとグラウンディング
街の看板が私たちを歩かせている
意味はあとからやってくる
2 言い直し、言い淀みはなぜ生じるのか
あのー、 こー、 ハワイへ
それは「エラー」なのか?
そもそも言い直すことを前提に話している
3 行為者の内なる視点から
当事者だけが知っている
理屈っぽい人ほどクルマの教習で苦労する
見えない自分を見る方法
4 おしゃべりの「謎」に挑む
「あのね」「なあに」
しりとりは何がすごいか
ボケとツッコミは?
口げんか、口論だって
ピングーはなぜ会話ができるのか
ケータイでの会話はなぜ煩いのか
「いらっしゃいませ、こんにちは」
5 「地面」と「他者」はどこが違うのか
応答責任があるかどうか
あなたの言葉は私を必要としているか
interview
「とりあえずの一歩」を
踏み出すために
第4章 関係へのまなざし
1 一人ではなにもできないロボット
誰か押してくれ~!
できないなら、やってもらえばいい
2 サイモンの蟻
センサーはどんな? モーターの数は?
複雑な足跡の理由
関係をデザインする時代
身を捨ててこそ
3 ロボットのデザインに対する二つのアプローチ
似ていればいるほど似ていない
「引き算」としてのデザインへ
ピングーに学ぶ「関係としての同型性」
姿は似ていなくてもいい
第5章 弱さをちからに
1 乳幼児の不思議なちから
周囲の関心を独り占め
この子はどこで生まれたの?
「なり込み」のちから
リアリティは、やりとりに宿る
2 ロボットの世話を焼く子どもたち
頼りなさに意味があるのかもしれない
「む~」を障害児の療育現場に連れて行く
「もー、 ダメって言ってるでしょ!」
受け身のアシストが言葉をひらく
もう一つの参与観察
もう一人の他者
子どもの ”ゆっくり” につきあえるか
3 おばあちゃんとの積み木遊び
「この子はえらいね……」
グズなくらいのほうがいい
モジモジは優しさの証
同志としての「む~」
4 「対峙する関係」から「並ぶ関係」へ
積み木は絵本に似ている
「緩やかな共同性」がありがたい
「並ぶ関係」は相互のなり込みを誘う
「じっとしている」というグラウンディング
メディエーターという ”足場”
第6章 なんだコイツは?
1 どこかにゴミはないかなぁ
なんだ、コイツは?
「人らしさ」を醸し出すもの
2「ゴミ箱ロボット」の誕生
知られざる「ダンボー」
「ゴミ箱ロボット」というアイディア
ゴミを拾い集める二つの方法
拾うスキルからソーシャルスキルへ
これはロボット?
「設計的な構え」から「志向的な構え」へ
3 ロボットとの社会的な距離
心は見えないけれど
並ぶ関係になると距離が縮まる
一目置かれるロボットコミュミティ
関係性をデザインする
4 学びにおける相対な関係
「発達の最近接領域」とは
共に発達する子どもとロボット
ゴミ箱ロボットの「指差し」
そんなに急がなくとも
5 ロボットー「コト」を生み出すデバイスとして
モノより思い出
「不定さ」という宝
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