■PSG、ナンシー戦もドローで8位に
土曜日に行われたリーグアン第30節、パリ・サンジェルマン(PSG)はナンシーと敵地マルセル・ピコで対戦した。決して満足のいく試合内容ではなかったが、後半32分のコートジボワール代表カルーのゴールで何とか1-1の引き分けに持ち込んだ。これでここ8試合で2敗6分けのPSG。順位も8位と沈み込んでいる。
試合は後半30分を過ぎて、ようやくPSGが盛り返した。カルーが相手DF3人の執拗(しつよう)なマークを受けながらも、右足のインステップでシュートを放ち、GKブラシリャーノの足の間を抜いてゴールを決めた。何とか同点に追いついたが、試合終了時に焦燥感と悔しさがPSGには残った。ここ8試合勝利から遠ざかり、順位も地盤沈下している。
チームは困難な状況にあるが、試合を終えたカルーの感想はポジティブだ。「恐らくこの試合がこれからの快進撃の始まりだ。流れは相手にあったのに得点できた。どっぷりと水に浸かっていた頭を、高らかに上げることができた。これこそ、サポーターや経営陣が待ち望んでいたことなんだ」と試合後のインタビューに答えた。
この試合は開始早々からナンシーのペースだった。ナンシーの猛烈なプレッシャーを受けて、PSGは相手ゴールにさえ近づけない状態だった。前半18分、パウレタの放ったCKだけが唯一の例外だった。前節に物議を醸したマルセイユ戦で、そのプライドを大いに傷つけられたPSGだが、ナンシー戦で生まれ変わることができるか、それが試合の焦点だった。
前半24分、CKからベレンゲが強烈なシュートを放つ。GKアロンゾが何とか両拳ではじいたボールをそのままブリゾンが押し込んでゴール。ナンシーが先制点を挙げ、PSGの悪夢が始まる。
後半開始後もPSGはなかなかリズムに乗れない。後半2分、ナンシーはゼルカのPKで追加点のチャンスを得たが、枠を外してしまう。もともとパウロ・セーザルのミスが原因のPKであり、PSGの今のもろさが招いたピンチだった。だがこれを機にPSGは積極的なプレーに出る。
後半5分、ランドランが右サイドいっぱいのところからパウレタにセンタリング。パウレタはシュートを2度放ちゴールを狙うが、相手ディフェンスのふんばりで得点にはならなかった。後半21分にはPSGにCKのチャンス。だれもがダイレクトゴールを想定していたが、ドラソーはループ気味のボールを前に出てきたパウレタに放り込む。しかし得点にはつながらなかった。
プレーがどこかぎくしゃくし、それが得点に結びつかなかったPSGだが、それでも後半32分にカルーの好プレーで同点に追いつくことができた。最後は一方的なPSGの展開となったが得点をあげることはできず、この試合で悲願の1勝をかなえることはできなかった。
昨年末にフルニエが解任され、後任となったギー・ラコンブ監督だが、いまだに歯車がかみ合わない。今季も残り8節を残すのみとなり、PSGはまだまだ霧深い中での航海となる。
PSGは順位を下げて8位に、ナンシーは変わらず10位のまま。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20060312-00000008-spnavi-spo.html
土曜日に行われたリーグアン第30節、パリ・サンジェルマン(PSG)はナンシーと敵地マルセル・ピコで対戦した。決して満足のいく試合内容ではなかったが、後半32分のコートジボワール代表カルーのゴールで何とか1-1の引き分けに持ち込んだ。これでここ8試合で2敗6分けのPSG。順位も8位と沈み込んでいる。
試合は後半30分を過ぎて、ようやくPSGが盛り返した。カルーが相手DF3人の執拗(しつよう)なマークを受けながらも、右足のインステップでシュートを放ち、GKブラシリャーノの足の間を抜いてゴールを決めた。何とか同点に追いついたが、試合終了時に焦燥感と悔しさがPSGには残った。ここ8試合勝利から遠ざかり、順位も地盤沈下している。
チームは困難な状況にあるが、試合を終えたカルーの感想はポジティブだ。「恐らくこの試合がこれからの快進撃の始まりだ。流れは相手にあったのに得点できた。どっぷりと水に浸かっていた頭を、高らかに上げることができた。これこそ、サポーターや経営陣が待ち望んでいたことなんだ」と試合後のインタビューに答えた。
この試合は開始早々からナンシーのペースだった。ナンシーの猛烈なプレッシャーを受けて、PSGは相手ゴールにさえ近づけない状態だった。前半18分、パウレタの放ったCKだけが唯一の例外だった。前節に物議を醸したマルセイユ戦で、そのプライドを大いに傷つけられたPSGだが、ナンシー戦で生まれ変わることができるか、それが試合の焦点だった。
前半24分、CKからベレンゲが強烈なシュートを放つ。GKアロンゾが何とか両拳ではじいたボールをそのままブリゾンが押し込んでゴール。ナンシーが先制点を挙げ、PSGの悪夢が始まる。
後半開始後もPSGはなかなかリズムに乗れない。後半2分、ナンシーはゼルカのPKで追加点のチャンスを得たが、枠を外してしまう。もともとパウロ・セーザルのミスが原因のPKであり、PSGの今のもろさが招いたピンチだった。だがこれを機にPSGは積極的なプレーに出る。
後半5分、ランドランが右サイドいっぱいのところからパウレタにセンタリング。パウレタはシュートを2度放ちゴールを狙うが、相手ディフェンスのふんばりで得点にはならなかった。後半21分にはPSGにCKのチャンス。だれもがダイレクトゴールを想定していたが、ドラソーはループ気味のボールを前に出てきたパウレタに放り込む。しかし得点にはつながらなかった。
プレーがどこかぎくしゃくし、それが得点に結びつかなかったPSGだが、それでも後半32分にカルーの好プレーで同点に追いつくことができた。最後は一方的なPSGの展開となったが得点をあげることはできず、この試合で悲願の1勝をかなえることはできなかった。
昨年末にフルニエが解任され、後任となったギー・ラコンブ監督だが、いまだに歯車がかみ合わない。今季も残り8節を残すのみとなり、PSGはまだまだ霧深い中での航海となる。
PSGは順位を下げて8位に、ナンシーは変わらず10位のまま。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20060312-00000008-spnavi-spo.html