■アンリとエトーのトレード実現か
アンリの一件は劇的な結末を迎えようとしている。バルセロナがエトーとのトレードを申し出たというのだ。フランスの『レキップ』紙の報道によれば、バルセロナとアーセナルの両クラブは、ようやくアンリのバルセロナ移籍に向けた交渉をスタートさせたらしい。
“ガナーズ”(アーセナルの愛称)はもはや、それほどアンリの引き留めに固執してはいないが、エースストライカー放出の代償としてかなりの金額を要求している。アンリの移籍交渉のベースとなる金額は3000万ユーロ(約48億9000万円)前後。新スタジアムの建設に多額の出費(4億1500万ユーロ/約676億4500万円)を強いられたアーセナルは、これである程度の現金収入を得ることができる。
しかし、ここから2つの展開が考えられるようだ。30歳の選手の移籍金としてはかなり高いこの金額をバルセロナが支払うか、あるいはアーセナルにサミュエル・エトーとのトレードを提案するか、である。ライカールト監督はもはやカメルーン人FWエトーを重要な選手だとは考えていない。両選手の評価額はおおむね同程度で、差額なしでのトレードが実現する可能性もある。
この状況で最も損をするのは、来シーズンに向けてこの2人のFWのどちらかを補強することを最大の目標としていたミラン。アンリをめぐる騒動は夏の終わりまで続くことになりそうだ。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20070615-00000012-spnavi-socc.html