パラドックス大全とニューカムのパラドックス
続ニューカムのパラドックス
「あなたの前に小さいつづらと大きいつづらがある。
小さいつづらには百万円が、大きいつづらにはミッピーの絵皿一万円分が入っている。
あなたはどちらか片方を取ってもいいし、両方取っても構わない。
ただし、こういう注意を受ける。
一週間前、90%の確率であたる未来予測を行うコンピュータが、あなたがどう行動するか予測を行った。
その未来予測で、あなたがつづらを両方取るという結果が出たときにはその強欲を戒めるため、小さいつづらからはすでに百万円が抜かれている。
あなたは、両方のつづらを取るべきか、一方のつづらだけ取っておくべきか?」
このニューカムのパラドックスについて思いついたことを少々。
因果関係を重視する立場ならば、選択の時点で小さいつづらに百万円が入っているかどうかはもう決定されている事実であり、両方開けようと片方開けようと、その時点では入っているかどうかに影響を与えることは出来ないということになります。
従って、合理的には両方開けるのが正しいといえます。
しかし、もしコンピュータが未来予測を行う前にこの選択をすることがわかっていたら、「両方のつづらを取った時には罰金として1000万円支払う」といった契約を結んでおけば、選択の場では小さいつづらだけを開けるのが合理的になります。
この場合、選択の場で合理的に行動するならば、契約を結んだ場合の方が結ばない場合よりももらえる金額の期待値は高くなります。
契約するかどうかの決定をコンピュータが未来予測を行う前にすれば因果関係の問題もありません。
従って、この契約を結ぶことは合理的でしょう。
しかし、それならば、こんな契約を結ばずに、素直に小さいつづらだけを開けても同じことではないか、という疑問がでてきます。
何故この契約が必要になるのか、説明するのはなかなか難しそうです。
続ニューカムのパラドックス
「あなたの前に小さいつづらと大きいつづらがある。
小さいつづらには百万円が、大きいつづらにはミッピーの絵皿一万円分が入っている。
あなたはどちらか片方を取ってもいいし、両方取っても構わない。
ただし、こういう注意を受ける。
一週間前、90%の確率であたる未来予測を行うコンピュータが、あなたがどう行動するか予測を行った。
その未来予測で、あなたがつづらを両方取るという結果が出たときにはその強欲を戒めるため、小さいつづらからはすでに百万円が抜かれている。
あなたは、両方のつづらを取るべきか、一方のつづらだけ取っておくべきか?」
このニューカムのパラドックスについて思いついたことを少々。
因果関係を重視する立場ならば、選択の時点で小さいつづらに百万円が入っているかどうかはもう決定されている事実であり、両方開けようと片方開けようと、その時点では入っているかどうかに影響を与えることは出来ないということになります。
従って、合理的には両方開けるのが正しいといえます。
しかし、もしコンピュータが未来予測を行う前にこの選択をすることがわかっていたら、「両方のつづらを取った時には罰金として1000万円支払う」といった契約を結んでおけば、選択の場では小さいつづらだけを開けるのが合理的になります。
この場合、選択の場で合理的に行動するならば、契約を結んだ場合の方が結ばない場合よりももらえる金額の期待値は高くなります。
契約するかどうかの決定をコンピュータが未来予測を行う前にすれば因果関係の問題もありません。
従って、この契約を結ぶことは合理的でしょう。
しかし、それならば、こんな契約を結ばずに、素直に小さいつづらだけを開けても同じことではないか、という疑問がでてきます。
何故この契約が必要になるのか、説明するのはなかなか難しそうです。