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高級な黄色いダイヤモンド――塩数の子

2011-11-28 13:56:38 | グルメ
 おせち料理の定番――数の子。お正月だけに食べられる高級なもの――という印象が強いですよね。ですが、大昔は殿様も庶民も食べられる、日本人にとって数の子は身近な魚の卵だったんです。しかも、昔は世界の中でも日本しか数の子を食べていなかったって知ってましたか?



数の子の歴史は――室町時代から!?
 日本における数の子の歴史は古く、最も古い文献では室町時代の殿様に数の子が献上されたという記録が残っています。また、江戸時代には徳川幕府の8代目将軍である徳川吉宗が、おせち料理に数の子を入れることを推奨したという文献が残っています。数の子と言えば北海道が有名ですが、この文献の存在を考えると、かつては本州でもニシンを獲ることは比較的容易で、また数の子は殿様などの裕福な層だけではなく、貧しいとされた庶民でも食べられる、普通に普及していた食材だったようです。因みに、この頃の数の子の大半は塩漬けではなく、干した数の子が一般的だったといわれています。
 このように、日本では古くから親しまれている数の子ですが、日本以外でニシンの取れるアジア諸国、ロシア、北米、欧州では、数の子が食べられることは一般的ではありませんでした。そのため、日本でニシンが不漁となり、数の子を諸外国から輸入するようになるまで、諸外国でニシンを水揚げしても、数の子はニシンの食べられない(食べても美味しくない)部位として廃棄されていたそうです。
 因みに、北海道では昭和の初期頃まではニシン漁が盛んだったそうです。しかし、乱獲か気候の変化によって海流が変わったことが原因で、ニシンの漁獲量が激減したといわれています。このニシンの不漁は、やっと最近になってやや回復傾向にあるようです。今まではほとんど海外の産の数の子で塩数の子やその他の味で漬けた数の子が流通していましたが、今は少量ではありますが、なんとか純日本産の数の子が出回っているようです。…ですが、蟹市さんの数の子は日本産ではなくオランダ産です。


美味しい数の子の食べ方は――
 かの美食家魯山人曰く――「数の子は干したものを、水でもどしたものを食べるのが一番美味い。塩漬けなど、他の味を数の子に染みこませてはならない」だそうです。
 しかし、一般的に流通しているのは塩数の子。これはあれでしょうか?単に業者が干す作業を面倒に感じて「塩数の子の方が美味しいよ!」って言っているだけのことなのでしょうか?それとも、魯山人の舌が肥えすぎて凡人にはわからない「旨さ」を干し数の子に見出しただけのことなのでしょうか?正直、干した数の子は生まれてこの方、食べたことがないのでなんとも言えません。が、個人的には塩数の子よりも、別の味付けの方が好きですけどね。松前漬けとか。
 しかし、私のような凡人でも、魯山人と同じように数の子の魅力と思う部分があります。それは数の子特有のあの食感と、ボリボリ、プチプチという音です!この点に関してだけは、激しく同意です。これは数の子にしかない魅力ですからね!

補足・塩数の子の利点
 何度も言うようですが、私は味付きの数の子が好きです。ただ、それは数の子をそのままの状態でボリボリ食べることを前提としているからです。また、我が家は薄味好きが多く、塩数の子を買うと超薄味の数の子が食卓に上がるのです。塩辛い物好きの私にとっては「こんちくしょう!」とちゃぶ台を叩きたくなるため、塩数の子があまり好きではありません。
 しかし、塩数の子の塩加減を自分の好みで調整できるというのは利点です。そのままの状態で食べるためにも使えれば、料理に使うためにも使えるので、数の子に余計な味を与えていない塩数の子は、使用用途の広い食材と言えます。


数の子の難点は――コレステロールではないです
 魚卵である数の子は、食べるときにコレステロールが気になりますよね。ですが、食べる前からコレステロールが正常ではない人以外は、仮に毎日数の子を食べたとしても体に異変が起きるということはほとんどありません。…といっても、毎日大量に食べていてはどうなるかは保障しませんが。
 そもそも、コレステロールの7割が体内で生成されており、食事などから取り込まれるコレステロールはそれほど多くはないのです。なので、数の子を大量に食べたからといって、いきなり高コレステロール値になるようなことは考えにくいです。それに、数の子には健康や美容に効果があるといわれているDHAとEPAが含まれているので、食べることがプラスになることもあります。
 しかし、何度も言うようですが、これはあくまでコレステロール値が正常な人に限った話です。すでにコレステロール値が怪しいことになっている方は、食べすぎは控えた方がいいですよ。



汐数の子
http://www.kani1.net/cate-sachi/gyoran-kazunoko.html
その粒の多さから、子宝に恵まれ、子孫が繁栄する縁起物として日本で古くから親しまれてきた数の子。蟹市の塩数の子は、きめ細かい卵がぎゅっと詰まった数の子を厳選して、その数の子を丁寧に塩漬けにしています。一度食べ始めたらとまらない、塩数の子を蟹市ではたっぷり提供しております!

筆者おすすめ!数の子の黄金松前漬け!
http://www.kani1.net/cate-sachi/gyoran-matumae.html
塩数の子をご紹介しましたが、何度も言うようですが、私は断然、黄金松前漬け派です。北海道の海鮮代表であるスルメイカと昆布の旨みが数の子に染みて――そのままでも、ご飯のお供でも、お酒のつまみでも!塩数の子でご飯は食べにくいけれど、松前漬けならご飯がすすみますよ!

魚卵好きはよっといで!蟹市は魚卵もパラダイス!
http://www.kani1.net/cate-sachi/gyoran.html
蟹市は、カニがメインですが、魚卵も豊富に取り扱っています。どれもこれもご飯と相性抜群の魚卵ばかりです!塩数の子以外は!魚卵はコレステロールの異常のない方は食べ過ぎても過敏になる必要はありません。逆にDHAなどの成分が摂取できるので健康的ですよ!

角度を変えて――ボタンエビの卵を堪能!
http://www.kani1.net/cate-sachi/gyokai-botanebi.html
卵つながりということで、子持ちボタンエビです。なかには卵を抱いていないボタンエビも混じってしまうことがあるようですが、ほとんどが子持ちのメスばかりです!そして当然、ボタンエビ自体の品質は蟹市ですから折り紙つき!新鮮なボタンエビの卵も楽しんでみてはいかがですか?



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