
「キラキラ☆プリキュアアラモード」第26話「夏だ! 海だ! キラパティ漂流記!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、いちか達は、海へ遊びに向かっていました。特に、シエルは、皆と遊ぶのをすごく楽しみにしています。

その頃、ある島で・・・、
「帰りたい・・・。」

「ノワール様ー!」

~ Aパート ~
海水浴場に着いたいちかは、キラキラパティスリーをオープン。さらに、キラキラルポットを作って、あるものを作っていました。
それは、浮き輪。

まるで水上コテージのようだと盛り上がります。
「よーし・・・、遊ぶぞ!」
『おー!』

ゆかりの水着が過激に見えて、とてもJKとは思えねぇ・・・。これ、私のような老けたお兄さんどもを釣る気、バリバリだろ。(笑)
そして、海を堪能するいちか達。



水着を着ても海に出ないとか、ゆかりが水着を着た意味とは何だったのか。私のような老けたお兄さんどもに、あらぬ妄想をさせるため?(笑)
そして、ペコリン。お前、どんだけ、ゆかりになでられまくってんだよ。もはや、ゆかりになでられる事がペコリンの使命のように思えてきました。(笑)
ゆかりがいちか達に目をやると・・・、
「あら。みんな疲れて寝ちゃったのね。」

ゆかりも、いちか達に合わせて、お昼寝。
そんな中、キラキラパティスリーは、波に揺られ、沖から離れていきました。
いちか達が目を覚ますと・・・、

「一体ここは・・・、どこー!?」

辺りを見回したところ、人は誰もいません。ここは、無人島?
とはいえ、浮き輪があります。これを使えば帰れますが・・・、
「・・・って、破れてるー!?」

「でも大丈夫! シエルがパルフェに変身すれば、空を飛んで助けを・・・、」

「お腹空いちゃったキラ・・・。」

前々話のトラブルを踏まえて、携帯食の1つや2つは持っておこうぜ? 相変わらず、どこか抜けてるなあ。
しかし、それでいいと思う自分もいます。腹の虫が鳴って恥じらうシエルが、めちゃくちゃ可愛いですし。シエルが空腹になっても、私の心が満腹になるとか、面白い現象もあるものですね。(笑)
それならば、もう一度キラキラルポットで浮き輪を作ればいいという話になりますが、ポットにキラキラルがまったくありません。さっき浮き輪を作った時に、全部キラキラルを使ってしまったようです。
ですが、スイーツを作れば、キラキラルは溜まると言います。それならば、新しいスイーツを作ろうと提案しますが・・・、

「そんな・・・。スイーツの材料が何もない・・・。」

「スイーツができなければ、キラキラルは溜まらないです・・・。」
「キラキラルがなければ、私達は帰れない・・・。」

おいおい、スタッフ様。話を面白くしたいからって、浮き輪に穴を開けたり、スイーツの材料を全部没収したらアカンよ? そんな最低な行為は、会社の名前に大傷を付けまっせ?(この記事同様、もちろん、冗談で言ってますので、東映とかに通告はしないで下さいね?(笑))
そこで、キラリンは・・・、
「自然の中には美味しい食材があふれてる! この島を探せば、きっと何かあるはずキラ!」

いちか達は、良いアイディアだと感じ、食材を探しに島を回りました。
しかし、なかなか見つかりません。しかも、その途中・・・、


「へ、ヘ・・・、ヘビー!?」

しかし、よく見ると、これはヘビでありません。あきらが確認したところ、ツタでした。
その後、いちか達は、人の足跡を見つけます。

それも、まだ新しいもの。という事は、この島には誰かいる可能性が?
いちか達は、足跡に沿って進みます。
しかし、足跡は、断崖で止まっていました。

ですが、よく見ると、崖にも足跡が。

もしかして、この崖を上ったのか? キラリンが確認しにいきました。
そして、キラリンは崖上に到着。すると・・・、

人がいるのを発見。ですが、近付いてみると、ビブリーでした。
どうしてビブリーがここにいるのか? ビブリーはその問いには答えず、ノワールフィリングでイルを巨大化させようとします。

しかし、何も起きず。
「ノワールフィリング!」

やっぱり、何も起きません。
ビブリーは、こうなったのは、プリキュア達のせいだと叫びます。
23話の戦いに敗れて吹き飛ばされたビブリーは、ノワールに合わせる顔がないと、旅に出ましたが、ボートが流され、イルの力もなく、この島に取り残されました。

「1人は嫌・・・。ノワール様、あたしを1人にしないで・・・。」

キラリンが近くにいる事に嫌気を感じたビブリーは、場を離れます。
「ビブリー・・・。」

~ Bパート ~
少しして、キラリンは、いちかから声をかけられました。面白いものを見つけたとか。
その後、いちかとキラリンは洞窟にやって来ました。いちかの言う「面白いもの」はこの奥にあるようです。
それは・・・、

ここにある氷は、不純物のない綺麗なもの。これならば、スイーツが作れると、いちかは希望を見出します。
そのスイーツは、かき氷。しかし、キラリンは、ピンときません。

キラキラパティスリーにて調理開始。


出来上がったのは「ペンギンかきごおり」。
直後、キラリンは、このかき氷を一口いただきます。すると・・・、
「何キラ・・・!? これは・・・!?」

「美味しいキラ!」

そして、キラリンは、シエルの姿に。
「フラッペと違う天然の味・・・。自然な甘さが口の中で溶けて、この島の自然を味わってるみたいで、すごく素敵!」

直後、シエルは、ビブリーの事を思い出し、さっきの足跡はビブリーのものだったと明かします。
「ここへ来て帰れなくなったらしいの・・・。ノワールのところへ帰りたいって、泣いてた・・・。」
「そうだったんだ・・・。」

「今も1人ぼっちで、寂しいだろうな・・・。」

「ねえ、ビブリーにもかき氷作っていい? 」

「ビブリーは、スイーツの中のキラキラルを、悪い事に使ってきたんじゃ。それを分かっとるジャバか?」

「でも・・・、ビブリー、とても寂しい目をしていたわ・・・。元気になってほしい・・・。だから、私・・・!」
「シエル・・・。」

「そうか・・・。そこまで想うのなら、その気持ちに従ってみるのもいいジャバ!」

「それじゃ・・・。」
「持って行ってあげようよ、シエル!」
「みんな、ありがとう!」

一方、ビブリーは相変わらず1人ぼっちでした。
「ノワール様・・・。あたしは1人ぼっち・・・。誰もあたしを愛してくれない・・・。」

「いやだよ・・・。いやだよ・・・。」

「美しい・・・。闇の中の孤独なる叫び・・・。」

「あなたは・・・?」
「私の名はノワール。君に、私の愛を与えよう・・・。」


「孤独を満たす闇の力を・・・、お前に授けよう・・・。」

「ノワールさま・・・。」
「愛しているよ・・・。君だけを・・・。」

「あたしを1りにしないで・・・。」
「1人じゃないぞ。」

「あなたは・・・?」
「オレはイル。」
「イル・・・。イル・・・。」

「イル・・・、答えてよ・・・。あたしを1人にしないで、イル・・・。」

その直後、シエルが、ビブリーの元にやって来ました。
「アンタ、何しに来たのよ!?」

「私・・・、ビブリーにこれを食べてもらおうと・・・。」

「何よ、それ? アンタ、あたしをバカにしてるのね!?」
「違うわ! これは、一生懸命みんなで作ったかき氷なの!」


「一生懸命!? みんなで!? ふざけるんじゃないわよ!」

「あたしがこんなに苦しんでるのに、みんなで楽しくチャラチャラキャッキャしちゃって!」

ビブリーの怒りに応えてか、かき氷に込められたキラキラルがイルに吸い込まれました。
「許さない・・・。楽しそうなヤツ、幸せなヤツ、愛されてるヤツ・・・。みんな・・・、みんな・・・!」


「動け! 動け! 動け!」

そして、ノワールフィリングで、イルを巨大化させました。

早速、ビブリーはイルに攻撃を指示。シエルは、イルの攻撃を何とか回避します。
しかし、イルの様子がどこかおかしいようで?

イルは、ビブリーに攻撃してきました。
「イル・・・。どうして・・・? あたしが無理矢理、あんなスイーツのキラキラルを入れたから・・・?」

ビブリーにイルの攻撃が飛んできますが・・・、
「危なーい!」

シエルがビブリーをかばいました。直後、ホイップ達がやって来て、シエルは変身します。
変身バンクのラストは6人一緒のバージョンに。

「何よ、これ・・・。プリキュアがあたしを守ってる・・・?」

「もう・・・、もう・・・、もういい・・・!」

「ノワール様は来ない・・・。イルはもう・・・。誰もあたしの傍にいてくれない・・・。どうせ・・・、どうせ、あたしは1人なのよ・・・。」
「ビブリー・・・。」


パルフェがビブリーに目が行った間に、イルの攻撃が飛んできますが、ホイップ達がガード。
しかし、間髪入れず、イルは攻撃。パルフェはビブリーをかばいます。
「は、離しなさいよ・・・。」
「ノン! 絶対離さない!」


しかし、その後のイルの攻撃で、離れてしまい、ビブリーは海に落ちようとしていました。
ですが・・・、

「アンタ、どうして・・・。」
「だって・・・、みんなで作ったかき氷、一緒に食べたいもん・・・。」

「あたしは、アンタの敵・・・。」
「1人ぼっちじゃないよ・・・。」


「諦めないで・・・。ビブリーも・・・。ウィ・・・。」


一方、ホイップ達は、イルの動きを抑えていました。パルフェはミラクルレインボーを放ちます。
イルは元に戻り、ペンギンかきごおりに込められたキラキラルは元に戻りました。とはいえ、イルはしゃべらぬままですが。
「イル・・・。イル、どうしちゃったのよ・・・。」


「ビブリー! あの・・・、ちょっと溶けちゃったけど、食べてみて・・・。」


「あなたに食べてほしいの・・・。」




「あ・・・。ビブリー?」
「ありがとう・・・、とでも言うと思った? バッカみたい!」



取り残されたシエルは、暗い表情。しかし・・・、

「ペガサス・・・。」

キラキラルポットにキラキラルが溜まりました。帰りは気球を使います。

「どうしたの、シエル?」
「ビブリーに・・・、かき氷食べてもらえなかったわ・・・。」

「でも、今度会った時はきっと・・・。」
「そうだね。いつかきっと食べてくれるよ!」


今回は、これで終了です。
次回:「アツ~いライブバトル! あおいVSミサキ!」
あおいのバンドが野外フェスに出演する事になりました。ミサキも出場するようですが、同じ時間に別々のステージで歌う事に。
人気バンドとお客さんを奪い合うと知って、不安な気持ちを抑えながら、ステージに立つあおいでしたが、ミサキとの差を見せつけられ、落ち込んでしまいます。
フェス終了後、あおいは、いちか達とグミを作るものの、それも上手くできず、思わず涙を流して、その場から立ち去ります。そんなあおいに、エリシオが現れ・・・。
【まとめ】
海に遊びに来たいちか達は、休憩中、無人島に漂流され、ビブリーと遭遇し、1人ぼっちで寂しいビブリーのために「ペンギンかきごおり」を作るも、食べてもらえませんでした。
シエルの成長が見られた良回でした。ビブリーのために作ったスイーツは食べてもらえなかったものの、シエルのウイークポイント「他人に寄り添う事」が、だいぶ改善されたように感じました。
劇中には示されていませんでしたが、シエルがビブリーの事を放っておけなかったのは、ピカリオの件があったからでしょう。
パリで修業していた頃は、スイーツ作りの腕を磨く事に集中し過ぎて、弟の事は構ってあげられませんでした。その結果、ピカリオを1人で追い詰めさせてしまい、ジュリオを生ませてしまいました。
だからこそ、1人で寂しがっている人を放っておけなかったのでしょうね。ピカリオにはできなかった、誰かの苦しみを理解して、気持ちを受け止めて、キラキラにして返す力、つまり、他人に寄り添う事は、ビブリーに対してはできていたと思え、最高のパティシエにまた一歩近付けたんじゃないかと思います。
その一方で、ビブリーについては、悪者に至った経緯が明かされました。親すら傍にいない1人ぼっちの環境の中でノワールに付け込まれ、今話では、誰からも愛されていない事に泣くシーンが多かったと思うと、同情を誘うところはあったでしょう。
しかし、ビブリーがイルに対してやっていた事は、ノワールがビブリーに対してやっていた事と大して変わらないんですよね。ノワールはビブリーに、「愛」という言葉をちらつかせて、キラキラル集めの道具としているように、ビブリーも、イルを、ノワールに愛されるための道具としか見ていないところがあるでしょう。
イルは、ビブリーの「友達」的な存在で、孤独を埋めるには十分な効果があったと思います。だけど、ノワールに認められたいがために、どんなにイルがボロボロになっても戦わせようとしたのは、酷い仕打ちをしたように感じられ、攻撃されてしまったのも致し方ないでしょうね。
ビブリーは、ノワールの愛に対して盲目的であって、他の「愛」は認めていないのでしょう。友達への「愛」も。そして、自分を愛する事も。
「愛」は、プラスの要素を感じさせる一方、時と場合によっては、凶器にもなりかねない言葉だと、改めて感じました。
ビブリーは、シエルに救われながらも、シエルの差し出したスイーツを口にする事はなく、ノワール以外の「愛」は認めていないように見えますが、決してそうとは言い切れないでしょう。
ビブリーがスイーツを食べる事はありませんでしたが、イルに、スイーツに込められたキラキラルを与え、攻撃する事なく去っていったのは、どこか「思いやり」のように感じました。自分よりも苦しんでいる「友達」を幸せにしてあげたいという想いが。
それに、去った後の表情を見ても、素直になれなかった悔いのように見えました。ノワール以外の「愛」は認めない、というのは、本心ではなく、虚勢のように思いますね。
ビブリーがプリキュアからの「愛」を受け入れる日は、そう遠くはないでしょう。実現するとすれば、来月でしょうか。
その時までに、いちか達はどう成長していくのか、そして、その時にはどんな感動を与えてくれるのか、楽しみにしたいと思います。
~ オープニング前 ~
ある日、いちか達は、海へ遊びに向かっていました。特に、シエルは、皆と遊ぶのをすごく楽しみにしています。

その頃、ある島で・・・、
「帰りたい・・・。」


「ノワール様ー!」


~ Aパート ~
海水浴場に着いたいちかは、キラキラパティスリーをオープン。さらに、キラキラルポットを作って、あるものを作っていました。
それは、浮き輪。

まるで水上コテージのようだと盛り上がります。
「よーし・・・、遊ぶぞ!」
『おー!』


ゆかりの水着が過激に見えて、とてもJKとは思えねぇ・・・。これ、私のような老けたお兄さんどもを釣る気、バリバリだろ。(笑)
そして、海を堪能するいちか達。





水着を着ても海に出ないとか、ゆかりが水着を着た意味とは何だったのか。私のような老けたお兄さんどもに、あらぬ妄想をさせるため?(笑)
そして、ペコリン。お前、どんだけ、ゆかりになでられまくってんだよ。もはや、ゆかりになでられる事がペコリンの使命のように思えてきました。(笑)
ゆかりがいちか達に目をやると・・・、
「あら。みんな疲れて寝ちゃったのね。」


ゆかりも、いちか達に合わせて、お昼寝。
そんな中、キラキラパティスリーは、波に揺られ、沖から離れていきました。
いちか達が目を覚ますと・・・、


「一体ここは・・・、どこー!?」


辺りを見回したところ、人は誰もいません。ここは、無人島?
とはいえ、浮き輪があります。これを使えば帰れますが・・・、
「・・・って、破れてるー!?」

「でも大丈夫! シエルがパルフェに変身すれば、空を飛んで助けを・・・、」

「お腹空いちゃったキラ・・・。」

前々話のトラブルを踏まえて、携帯食の1つや2つは持っておこうぜ? 相変わらず、どこか抜けてるなあ。
しかし、それでいいと思う自分もいます。腹の虫が鳴って恥じらうシエルが、めちゃくちゃ可愛いですし。シエルが空腹になっても、私の心が満腹になるとか、面白い現象もあるものですね。(笑)
それならば、もう一度キラキラルポットで浮き輪を作ればいいという話になりますが、ポットにキラキラルがまったくありません。さっき浮き輪を作った時に、全部キラキラルを使ってしまったようです。
ですが、スイーツを作れば、キラキラルは溜まると言います。それならば、新しいスイーツを作ろうと提案しますが・・・、

「そんな・・・。スイーツの材料が何もない・・・。」

「スイーツができなければ、キラキラルは溜まらないです・・・。」
「キラキラルがなければ、私達は帰れない・・・。」

おいおい、スタッフ様。話を面白くしたいからって、浮き輪に穴を開けたり、スイーツの材料を全部没収したらアカンよ? そんな最低な行為は、会社の名前に大傷を付けまっせ?(この記事同様、もちろん、冗談で言ってますので、東映とかに通告はしないで下さいね?(笑))
そこで、キラリンは・・・、
「自然の中には美味しい食材があふれてる! この島を探せば、きっと何かあるはずキラ!」


いちか達は、良いアイディアだと感じ、食材を探しに島を回りました。
しかし、なかなか見つかりません。しかも、その途中・・・、



「へ、ヘ・・・、ヘビー!?」


しかし、よく見ると、これはヘビでありません。あきらが確認したところ、ツタでした。
その後、いちか達は、人の足跡を見つけます。

それも、まだ新しいもの。という事は、この島には誰かいる可能性が?
いちか達は、足跡に沿って進みます。
しかし、足跡は、断崖で止まっていました。

ですが、よく見ると、崖にも足跡が。

もしかして、この崖を上ったのか? キラリンが確認しにいきました。
そして、キラリンは崖上に到着。すると・・・、

人がいるのを発見。ですが、近付いてみると、ビブリーでした。
どうしてビブリーがここにいるのか? ビブリーはその問いには答えず、ノワールフィリングでイルを巨大化させようとします。


しかし、何も起きず。
「ノワールフィリング!」


やっぱり、何も起きません。
ビブリーは、こうなったのは、プリキュア達のせいだと叫びます。
23話の戦いに敗れて吹き飛ばされたビブリーは、ノワールに合わせる顔がないと、旅に出ましたが、ボートが流され、イルの力もなく、この島に取り残されました。

「1人は嫌・・・。ノワール様、あたしを1人にしないで・・・。」


キラリンが近くにいる事に嫌気を感じたビブリーは、場を離れます。
「ビブリー・・・。」


~ Bパート ~
少しして、キラリンは、いちかから声をかけられました。面白いものを見つけたとか。
その後、いちかとキラリンは洞窟にやって来ました。いちかの言う「面白いもの」はこの奥にあるようです。
それは・・・、

ここにある氷は、不純物のない綺麗なもの。これならば、スイーツが作れると、いちかは希望を見出します。
そのスイーツは、かき氷。しかし、キラリンは、ピンときません。

キラキラパティスリーにて調理開始。




出来上がったのは「ペンギンかきごおり」。
直後、キラリンは、このかき氷を一口いただきます。すると・・・、
「何キラ・・・!? これは・・・!?」


「美味しいキラ!」

そして、キラリンは、シエルの姿に。
「フラッペと違う天然の味・・・。自然な甘さが口の中で溶けて、この島の自然を味わってるみたいで、すごく素敵!」

直後、シエルは、ビブリーの事を思い出し、さっきの足跡はビブリーのものだったと明かします。
「ここへ来て帰れなくなったらしいの・・・。ノワールのところへ帰りたいって、泣いてた・・・。」
「そうだったんだ・・・。」


「今も1人ぼっちで、寂しいだろうな・・・。」

「ねえ、ビブリーにもかき氷作っていい? 」

「ビブリーは、スイーツの中のキラキラルを、悪い事に使ってきたんじゃ。それを分かっとるジャバか?」

「でも・・・、ビブリー、とても寂しい目をしていたわ・・・。元気になってほしい・・・。だから、私・・・!」
「シエル・・・。」


「そうか・・・。そこまで想うのなら、その気持ちに従ってみるのもいいジャバ!」

「それじゃ・・・。」
「持って行ってあげようよ、シエル!」
「みんな、ありがとう!」


一方、ビブリーは相変わらず1人ぼっちでした。
「ノワール様・・・。あたしは1人ぼっち・・・。誰もあたしを愛してくれない・・・。」


「いやだよ・・・。いやだよ・・・。」

「美しい・・・。闇の中の孤独なる叫び・・・。」

「あなたは・・・?」
「私の名はノワール。君に、私の愛を与えよう・・・。」



「孤独を満たす闇の力を・・・、お前に授けよう・・・。」


「ノワールさま・・・。」
「愛しているよ・・・。君だけを・・・。」

「あたしを1りにしないで・・・。」
「1人じゃないぞ。」

「あなたは・・・?」
「オレはイル。」
「イル・・・。イル・・・。」

「イル・・・、答えてよ・・・。あたしを1人にしないで、イル・・・。」


その直後、シエルが、ビブリーの元にやって来ました。
「アンタ、何しに来たのよ!?」

「私・・・、ビブリーにこれを食べてもらおうと・・・。」

「何よ、それ? アンタ、あたしをバカにしてるのね!?」
「違うわ! これは、一生懸命みんなで作ったかき氷なの!」


「一生懸命!? みんなで!? ふざけるんじゃないわよ!」

「あたしがこんなに苦しんでるのに、みんなで楽しくチャラチャラキャッキャしちゃって!」

ビブリーの怒りに応えてか、かき氷に込められたキラキラルがイルに吸い込まれました。
「許さない・・・。楽しそうなヤツ、幸せなヤツ、愛されてるヤツ・・・。みんな・・・、みんな・・・!」



「動け! 動け! 動け!」


そして、ノワールフィリングで、イルを巨大化させました。

早速、ビブリーはイルに攻撃を指示。シエルは、イルの攻撃を何とか回避します。
しかし、イルの様子がどこかおかしいようで?


イルは、ビブリーに攻撃してきました。
「イル・・・。どうして・・・? あたしが無理矢理、あんなスイーツのキラキラルを入れたから・・・?」

ビブリーにイルの攻撃が飛んできますが・・・、
「危なーい!」


シエルがビブリーをかばいました。直後、ホイップ達がやって来て、シエルは変身します。
変身バンクのラストは6人一緒のバージョンに。

「何よ、これ・・・。プリキュアがあたしを守ってる・・・?」

「もう・・・、もう・・・、もういい・・・!」


「ノワール様は来ない・・・。イルはもう・・・。誰もあたしの傍にいてくれない・・・。どうせ・・・、どうせ、あたしは1人なのよ・・・。」
「ビブリー・・・。」



パルフェがビブリーに目が行った間に、イルの攻撃が飛んできますが、ホイップ達がガード。
しかし、間髪入れず、イルは攻撃。パルフェはビブリーをかばいます。
「は、離しなさいよ・・・。」
「ノン! 絶対離さない!」


しかし、その後のイルの攻撃で、離れてしまい、ビブリーは海に落ちようとしていました。
ですが・・・、


「アンタ、どうして・・・。」
「だって・・・、みんなで作ったかき氷、一緒に食べたいもん・・・。」


「あたしは、アンタの敵・・・。」
「1人ぼっちじゃないよ・・・。」



「諦めないで・・・。ビブリーも・・・。ウィ・・・。」



一方、ホイップ達は、イルの動きを抑えていました。パルフェはミラクルレインボーを放ちます。
イルは元に戻り、ペンギンかきごおりに込められたキラキラルは元に戻りました。とはいえ、イルはしゃべらぬままですが。
「イル・・・。イル、どうしちゃったのよ・・・。」



「ビブリー! あの・・・、ちょっと溶けちゃったけど、食べてみて・・・。」


「あなたに食べてほしいの・・・。」






「あ・・・。ビブリー?」
「ありがとう・・・、とでも言うと思った? バッカみたい!」






取り残されたシエルは、暗い表情。しかし・・・、

「ペガサス・・・。」

キラキラルポットにキラキラルが溜まりました。帰りは気球を使います。

「どうしたの、シエル?」
「ビブリーに・・・、かき氷食べてもらえなかったわ・・・。」


「でも、今度会った時はきっと・・・。」
「そうだね。いつかきっと食べてくれるよ!」



今回は、これで終了です。
次回:「アツ~いライブバトル! あおいVSミサキ!」
あおいのバンドが野外フェスに出演する事になりました。ミサキも出場するようですが、同じ時間に別々のステージで歌う事に。
人気バンドとお客さんを奪い合うと知って、不安な気持ちを抑えながら、ステージに立つあおいでしたが、ミサキとの差を見せつけられ、落ち込んでしまいます。
フェス終了後、あおいは、いちか達とグミを作るものの、それも上手くできず、思わず涙を流して、その場から立ち去ります。そんなあおいに、エリシオが現れ・・・。
【まとめ】
海に遊びに来たいちか達は、休憩中、無人島に漂流され、ビブリーと遭遇し、1人ぼっちで寂しいビブリーのために「ペンギンかきごおり」を作るも、食べてもらえませんでした。
シエルの成長が見られた良回でした。ビブリーのために作ったスイーツは食べてもらえなかったものの、シエルのウイークポイント「他人に寄り添う事」が、だいぶ改善されたように感じました。
劇中には示されていませんでしたが、シエルがビブリーの事を放っておけなかったのは、ピカリオの件があったからでしょう。
パリで修業していた頃は、スイーツ作りの腕を磨く事に集中し過ぎて、弟の事は構ってあげられませんでした。その結果、ピカリオを1人で追い詰めさせてしまい、ジュリオを生ませてしまいました。
だからこそ、1人で寂しがっている人を放っておけなかったのでしょうね。ピカリオにはできなかった、誰かの苦しみを理解して、気持ちを受け止めて、キラキラにして返す力、つまり、他人に寄り添う事は、ビブリーに対してはできていたと思え、最高のパティシエにまた一歩近付けたんじゃないかと思います。
その一方で、ビブリーについては、悪者に至った経緯が明かされました。親すら傍にいない1人ぼっちの環境の中でノワールに付け込まれ、今話では、誰からも愛されていない事に泣くシーンが多かったと思うと、同情を誘うところはあったでしょう。
しかし、ビブリーがイルに対してやっていた事は、ノワールがビブリーに対してやっていた事と大して変わらないんですよね。ノワールはビブリーに、「愛」という言葉をちらつかせて、キラキラル集めの道具としているように、ビブリーも、イルを、ノワールに愛されるための道具としか見ていないところがあるでしょう。
イルは、ビブリーの「友達」的な存在で、孤独を埋めるには十分な効果があったと思います。だけど、ノワールに認められたいがために、どんなにイルがボロボロになっても戦わせようとしたのは、酷い仕打ちをしたように感じられ、攻撃されてしまったのも致し方ないでしょうね。
ビブリーは、ノワールの愛に対して盲目的であって、他の「愛」は認めていないのでしょう。友達への「愛」も。そして、自分を愛する事も。
「愛」は、プラスの要素を感じさせる一方、時と場合によっては、凶器にもなりかねない言葉だと、改めて感じました。
ビブリーは、シエルに救われながらも、シエルの差し出したスイーツを口にする事はなく、ノワール以外の「愛」は認めていないように見えますが、決してそうとは言い切れないでしょう。
ビブリーがスイーツを食べる事はありませんでしたが、イルに、スイーツに込められたキラキラルを与え、攻撃する事なく去っていったのは、どこか「思いやり」のように感じました。自分よりも苦しんでいる「友達」を幸せにしてあげたいという想いが。
それに、去った後の表情を見ても、素直になれなかった悔いのように見えました。ノワール以外の「愛」は認めない、というのは、本心ではなく、虚勢のように思いますね。
ビブリーがプリキュアからの「愛」を受け入れる日は、そう遠くはないでしょう。実現するとすれば、来月でしょうか。
その時までに、いちか達はどう成長していくのか、そして、その時にはどんな感動を与えてくれるのか、楽しみにしたいと思います。