今話の名セリフ:「本当の気持ちを言わないと駄目です!」
「ひろがるスカイ!プリキュア」第13話「届けて! はじめてのおくりもの」の感想です。
~ オープニング前 ~
「エルちゃん!」
「頑張って!」
「歩いた!」
「プリンセス!」
「ちょっといいかしら?」
『今は駄目!』
ましろの祖母・ヨヨは、エルが歩けるようになったのを見て、ファーストシューズを買いに行かなくては、と言いました。
~ Aパート ~
よちよち歩きができるようになった子供が、無限に広がる世界へ踏み出していく、その1歩目を祝福する大切な靴。それが、ファーストシューズ。
ソラ達は、エルにプレゼントするファーストシューズを買いに、靴屋に来ました。
靴屋に着くとすぐに、ソラは、エルに似合いそうな靴を選びました。
「とっても頑丈そうだし、防御力高そうです!」
「防御力の件は、とりあえず置いとこっか?」
小さい子供の靴選びに、防御力なんて言葉、初めて聞いたぞ。それは、とりあえず置いとくよりは、放り捨てた方がいいんじゃないかな。(笑)
その後、ソラとましろは、エルに似合いそうな靴を色々と選んでいきますが、エルは、どれも気に入らない様子。
「めっ! 好き嫌いは駄目ですよ?」
「ふぅ・・・。プリンセスは悪くありません。」
「足りていないんです。お二人のセンスが。」
『ええ!?』
「エルちゃんはスカイランド王家のプリンセス。キラキラ輝く一番星。国民のアイドル。そんじょそこらのデザインで満足するはずが・・・。」
「さあ、お受け取り下さい、プリンセス! あなたのナイトが選び抜いた、とびっきりの・・・。」
「ええー!?」
おい、ナイト。あっさり拒否されてんぞ。キミ、実は、ソラましよりも靴選びのセンスないんじゃね? とびっきりだったのは、ギャグのセンスだったな!(笑)
最後の一足も気に入られず、他の店を探す事に。
「エルちゃんのお気に入りが見つかるまで、この街の靴屋さん全部を!」
「いいえ! この世界の靴屋さん全部を回りましょう!」
「話が壮大になってきたね・・・。終わる頃には、エルちゃん、大人になっちゃうよ?」
そうかもね。っていうか、出費がヤバそうな気がするのですが。(笑)
その直後・・・、
「あれは人のです!」
「別のにしよ? ね?」
「もう、プリンセス? あまり駄々をこねないで下さい・・・。」
「どえらい可愛い赤ちゃんやな!」
本編では明かされていませんでしたが、彼女の名は「宮田 緑」。
「これ気に入ったん?」
「すみません!」
「これ、あげるわ!」
「え? でも・・・。」
「遠慮せんでええんよ! まだお会計済ませる前やしな!」
「ありがとうございます!」
「こない気に入ってもらえて、靴も喜んでるわ! 逆に、おおきに!」
「ヒーローです! ヒーロー発見です!」
「靴の気持ちまで考える優しさ! それが、ヒーロー!」
「なんでやねん!」
ツバサ君。キミ、やっぱり、ギャグセンス、バリバリだろ。この調子で、今作随一のギャグキャラ目指そうぜ?(笑)
「あの! 本当にいいんですか?」
「これって、誰かにプレゼントする靴、ですよね? その子が、がっかりしたりしませんか?」
「これで良かったんや・・・。」
「え?」
そして、店を出る緑。その直後、彼女の事が気になったソラは店を出て、辺りを見回しますが、緑の姿はありませんでした。
その夕方・・・、
「断るべきでした・・・。」
「え?」
「きっと何か事情があったんです・・・。なのに、私・・・。未熟!」
「今度どこかでまた会えたら、その時改めてお礼を言おう?」
「いいえ! 今すぐあの人を探しに行って、靴を返しましょう!」
その直後、ヨヨの部屋から物音が。部屋に入ってみると・・・、
スカイランドへのトンネルが完成したそうです。ヨヨは、スカイランドの国王、王妃にも連絡をとりました。
「安全のため、少しばかりミラーパッドを調整する必要があります。」
「どれくらいかかるのです?」
「ええ・・・。」
「明日の夕方には・・・。」
「おお! 頼みましたぞ!」
「プリンセス、待っていますよ!」
「さて、みんな聞いてちょうだい。」
「アンダーグ帝国は、これからもきっと、エルちゃんを狙ってくるでしょう。戦いの場所は、このソラシド市から、スカイランドに移る・・・。」
「でも・・・、ましろさんは、スカイランドでは暮らせない・・・。ソラシド市で学校に通わなくちゃいけない・・・。」
「勉強もしなくちゃいけない・・・。それに・・・。」
「ラ、ランボーグがエルちゃんを襲ってきたら、私、トンネルを使って、すぐスカイランドに助けに行くよ?」
「そうね。そうしてあげて。でも、ひとつ屋根の下、みんなで暮らすのは、明日でお終い・・・。寂しいけれど・・・。」
その夜、あげはを呼んで、一緒に夕食をいただきました。
「そっか・・・。帰っちゃうんだ・・・。」
「エルちゃんをお家に帰してあげる。そのために頑張ってきたんですから!」
「それはそうだけどさ・・・。ましろん、明日どうするの?」
「ましろん?」
「え? 明日? 一緒にエルちゃんを送り届けて、ちょっと観光してから帰ってくるよ・・・。ちょうど学校お休みだから・・・。」
しばらくして・・・、
「ぐがー・・・。」
「怪獣みたいですね・・・。」
「あげはちゃん、学校忙しいし、毎日車で通うの大変だし、最後に顔出してくれて、ありがとだよ!」
「最後・・・。」
「ぐがー! ぐがー! ぐがー!」
「もうこれじゃ眠れないよ・・・。」
「ちょっと外の空気を吸いに出ませんか?」
「初めて来た時には、魔法の世界かと・・・。」
「フフッ、そんな事言ってたね!」
「でも、今はなんだか、ここがもう1つのふるさとみたいに思えます・・・。そんなに長い間暮らした訳じゃないのに・・・。」
「ご、ごめんなさい! また、すぐに遊びに来ますから!」
「うんうん!」
「え、えっと、明日! 靴を譲ってくれた人を探しに行きませんか? トンネルが開くまで時間がありますし!」
「そうしよう! そうしよう!」
「泣いたっていいのに、いい子達過ぎるよ・・・。」
~ Bパート ~
その翌朝・・・、
「今日は、お家で遊びませんか? 天気予報で言ってましたよ? 雨が降るかもって・・・。」
「絵本! 絵本を読みましょう! それとも、お人形遊びが・・・。」
「アハハハ・・・。ズルいですよ、ソラさん、ましろさん・・・。ボクに損な役回り押し付けて・・・。」
ちょっと待てよ。年上の美少女中学生2人に仕事頼まれて、損な役回りだとか、聞き捨てならねーな? 私だったら、「喜んで!」と即答するほどおいしい場面なのに、この小僧は・・・。(笑)
ま、今の状況を得と考えたいなら、頭を使うんだな。報酬として、ソラましに膝枕1時間してもらう事を要求すればいいんだよ。あ、もちろん、1人あたり1時間ね? 「知恵」というのは、こういう時に使うものなのだよ、ツバサ君。(変態な方向に使うのは、どうなんだ(笑))
その頃、ソラとましろは、街中の靴屋を訪れて、緑を探しました。ですが、なかなか見つかりません。
しばらくして、ショッピングモール内の靴売り場に。すると・・・、
「悪いけど、急用が入ってしもて・・・。うん・・・。うん、ごめんやで・・・。あっちに着いたら電話ちょうだい。ほな、達者でな!」
「はぁ・・・。」
「あの!」
「うん?」
「そら、ご苦労さんやったなあ・・・。でも、お金払ったのは、そっちやし、それに、あの赤ちゃん、この靴、えらい気に入ってたやんか? そっちこそ大丈夫なん?」
「大丈夫、ではないです・・・。正直なところ・・・。」
「でも、これで良かったって言ってたのを聞いて、なんだか気になって・・・。」
「心の声が漏れてもうたかー! おばちゃん、恥ずかしわー!」
「あんな? この靴、孫に買うてやろと思とってんけど・・・。」
「子供てな、ホンマに可愛いなあ・・・。未来しかない・・・。そんな子が、こないだ1人で歩けるようになって・・・。」
「それじゃあ、この靴は・・・。」
「そう、ファーストシューズっちゅうやつ? でもなあ、仕事の都合で外国に引っ越してしまう事になってなあ・・・。」
「空港まで見送りに行って、そこで渡そうと思ってたんや・・・。」
「でも、こんなん渡したら、おばちゃん絶対泣いてまう・・・。そしたら、おばちゃんの息子も、みんな、しんどい気持ちになるやろ?」
「そんなん、だーれも得せえへん? 別れは涙で汚さん方がええ。ニコニコ笑って明るくお別れした方がええ!」
「そんで、外国でバリバリ仕事してもろて、家族で楽しく暮らしてくれた方がええねん!」
「そんなの駄目だよ!」
「そんなの駄目です!」
「きゅ、急にどないしたん?」
「本当の気持ちを言わないと駄目です!」
「嫌だって、寂しいって、ずっと一緒に暮らしたいって!」
「泣いたっていい・・・。」
「駄々をこねたって・・・。」
「そしたら・・・、きっと・・・。」
「きっと、その後は本当に笑ってお別れできる・・・。そう思います・・・。」
「かもしれへんな・・・。でも、もう遅いねん・・・。」
「じきテイクオフや・・・。せやから、その靴、やっぱり、お嬢ちゃん家の赤ちゃんにあげといて・・・。」
〈ホンマ、ありがとう・・・。〉
ソラとましろはプリキュアに変身しました。そして・・・、
「だ、誰!?」
「通りすがりのヒーローガールです!」
「時間がありません! 行きましょう!」
「・・・って、どこに?」
『空港に!』
「ア、アンタら・・・。」
「お願い・・・。」
その後、スカイとプリズムは、緑を抱えながら、ビルを飛び越え、空港へ急ぎました。そして、空港へ到着。
「行って下さい。」
「亮太!」
「お義母さん?」
「どうしたん? さっき電話で、急用が入ったって・・・。」
「これ、プレゼント。ファーストシューズ。」
あの後、ソラとましろは、同じ靴を見つけたようです。エルは、お気に入りの靴を履けて、すごくご機嫌。
そして、ソラ、ましろ、ツバサ、エルは、スカイランドへ。
今回は、これで終了です。
今回のエンディングは、「魔法つかいプリキュア!」の主人公プリキュア「キュアミラクル」が登場。
「今日は私! キュアホイップだよ! みんなと一緒に、キュアップ・ラパパ!」
口癖「ワクワクもんだぁ!」は出ませんでしたが、でも、久々に元気な声が聞けたのは良かったですね。
変身シーンにリコの姿がありますが、そういえば、1人だけではプリキュアに変身できないタイプでしたね。ここしばらくは、そういうタイプのプリキュアは出現していませんが、そういうのが出てくると良いドラマが生まれそうですので、数年以内に出てくれると嬉しいな、と思っています。
次回:「スカイランドへ! 憧れのあの人との再会」
スカイランドに戻ったソラは、過去に自分の窮地を救い、ヒーローになるきっかけを与えた、憧れの人と再会しました。
その人は、王国を守る護衛隊の隊長。ソラは見習い隊員となりましたが、隊員の中には、ソラの実力を疑う者もいて・・・。
【まとめ】
今回は、歩く事ができるようになったエルにファーストシューズをプレゼントする話。
ですので、何のとりとめもない日常回だろうな、今回は。・・・と思っていたのが、すごく人情味あふれる感動話だったのは意外でした。
いやー、ホント、侮れないな! プリキュアシリーズ! 誰だよ。ソラましベッドシーン視聴に向けて全裸待機しようなんて言っていた馬鹿野郎は。(お前だよ(笑))
自分が孫のために買いたかったファーストシューズを譲ってくれた女性・緑に会って、靴を返そうだなんて、相変わらずソラは行動力が強過ぎますよね。それも、スカイランドに帰る時間が迫っていたとなると、尚更です。
普通なら、もう会う事もないだろう、と思って、探すのを断念するのに、妥協しなかったのは、本当にすごいところ。前話でカバトンを助けた時といい、何かに困ってたり悩んでいる人にとことん付き合うのが、ソラの信条なんでしょうね。改めて、ソラのヒーロー魂の強さを感じました。
緑と再会し、事情を知ってからも、それで終わりにせずに、出国間近の息子夫婦と孫に会わせようとしたのも、すごいところ。あれも、普通なら、もう時間がないんじゃ仕方ないと諦めるところなんですけどね。
そして、本当に会えたのも、素晴らしいところ。まあ、あれは、プリキュアの人智を超えた身体能力があってこそ成しえた業ですけど、たとえプリキュアになれずとも、息子夫婦と孫に会えるかどうかは考えずに、緑を抱えて必死に空港まで走ったでしょう、きっと。ここからも、ソラのヒーロー魂を感じました。
息子夫婦と孫との感動的な対面と孫へのプレゼントを見ていたソラとましろが、同じタイミングで涙をこぼし、手を繋ぎにいったのも、本当に良いですよね。
2人が一緒にいた時間は、そんなに長くはなかったけど、それでも、すごく充実していた事がうかがえますね。できる事ならば、ここで離れ離れにならず、まだまだ一緒にいたい気持ちも。
出会いに偶然はない。人と人が巡り合う事。それは、いつだって必然。運命。物語の始まり。過去にヨヨが言っていた言葉を思い出しました。
ソラとましろが一緒に暮らすのは終わりだと言われていましたが、本当にそうなるのでしょうか? うーん・・・。
ソラにとっては、帰るべきところに帰れるのですが、アンダーグ帝国との戦いは今後激しくなりそうですし、「ふたりはプリキュア」の心強さを考えると、同じ世界にいた方が良い気がしますね。
それに、ソラは、ソラシド市の学校で多くの友達を作って楽しい時間を過ごしているとなると、これからも、ましろと一緒に過ごすのが良いのかも。そうなってくれる事を信じて、次回以降のストーリーも楽しんで見ていきたいと思います。
さて、次回はスカイランドが舞台。
エルが両親と再会したり、ソラが憧れの人と再会したりと、良いドラマが待ってそうですね。新たな敵の出現も楽しみです。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ひろがるスカイ!プリキュア」第13話「届けて! はじめてのおくりもの」の感想です。
~ オープニング前 ~
「エルちゃん!」
「頑張って!」
「歩いた!」
「プリンセス!」
「ちょっといいかしら?」
『今は駄目!』
ましろの祖母・ヨヨは、エルが歩けるようになったのを見て、ファーストシューズを買いに行かなくては、と言いました。
~ Aパート ~
よちよち歩きができるようになった子供が、無限に広がる世界へ踏み出していく、その1歩目を祝福する大切な靴。それが、ファーストシューズ。
ソラ達は、エルにプレゼントするファーストシューズを買いに、靴屋に来ました。
靴屋に着くとすぐに、ソラは、エルに似合いそうな靴を選びました。
「とっても頑丈そうだし、防御力高そうです!」
「防御力の件は、とりあえず置いとこっか?」
小さい子供の靴選びに、防御力なんて言葉、初めて聞いたぞ。それは、とりあえず置いとくよりは、放り捨てた方がいいんじゃないかな。(笑)
その後、ソラとましろは、エルに似合いそうな靴を色々と選んでいきますが、エルは、どれも気に入らない様子。
「めっ! 好き嫌いは駄目ですよ?」
「ふぅ・・・。プリンセスは悪くありません。」
「足りていないんです。お二人のセンスが。」
『ええ!?』
「エルちゃんはスカイランド王家のプリンセス。キラキラ輝く一番星。国民のアイドル。そんじょそこらのデザインで満足するはずが・・・。」
「さあ、お受け取り下さい、プリンセス! あなたのナイトが選び抜いた、とびっきりの・・・。」
「ええー!?」
おい、ナイト。あっさり拒否されてんぞ。キミ、実は、ソラましよりも靴選びのセンスないんじゃね? とびっきりだったのは、ギャグのセンスだったな!(笑)
最後の一足も気に入られず、他の店を探す事に。
「エルちゃんのお気に入りが見つかるまで、この街の靴屋さん全部を!」
「いいえ! この世界の靴屋さん全部を回りましょう!」
「話が壮大になってきたね・・・。終わる頃には、エルちゃん、大人になっちゃうよ?」
そうかもね。っていうか、出費がヤバそうな気がするのですが。(笑)
その直後・・・、
「あれは人のです!」
「別のにしよ? ね?」
「もう、プリンセス? あまり駄々をこねないで下さい・・・。」
「どえらい可愛い赤ちゃんやな!」
本編では明かされていませんでしたが、彼女の名は「宮田 緑」。
「これ気に入ったん?」
「すみません!」
「これ、あげるわ!」
「え? でも・・・。」
「遠慮せんでええんよ! まだお会計済ませる前やしな!」
「ありがとうございます!」
「こない気に入ってもらえて、靴も喜んでるわ! 逆に、おおきに!」
「ヒーローです! ヒーロー発見です!」
「靴の気持ちまで考える優しさ! それが、ヒーロー!」
「なんでやねん!」
ツバサ君。キミ、やっぱり、ギャグセンス、バリバリだろ。この調子で、今作随一のギャグキャラ目指そうぜ?(笑)
「あの! 本当にいいんですか?」
「これって、誰かにプレゼントする靴、ですよね? その子が、がっかりしたりしませんか?」
「これで良かったんや・・・。」
「え?」
そして、店を出る緑。その直後、彼女の事が気になったソラは店を出て、辺りを見回しますが、緑の姿はありませんでした。
その夕方・・・、
「断るべきでした・・・。」
「え?」
「きっと何か事情があったんです・・・。なのに、私・・・。未熟!」
「今度どこかでまた会えたら、その時改めてお礼を言おう?」
「いいえ! 今すぐあの人を探しに行って、靴を返しましょう!」
その直後、ヨヨの部屋から物音が。部屋に入ってみると・・・、
スカイランドへのトンネルが完成したそうです。ヨヨは、スカイランドの国王、王妃にも連絡をとりました。
「安全のため、少しばかりミラーパッドを調整する必要があります。」
「どれくらいかかるのです?」
「ええ・・・。」
「明日の夕方には・・・。」
「おお! 頼みましたぞ!」
「プリンセス、待っていますよ!」
「さて、みんな聞いてちょうだい。」
「アンダーグ帝国は、これからもきっと、エルちゃんを狙ってくるでしょう。戦いの場所は、このソラシド市から、スカイランドに移る・・・。」
「でも・・・、ましろさんは、スカイランドでは暮らせない・・・。ソラシド市で学校に通わなくちゃいけない・・・。」
「勉強もしなくちゃいけない・・・。それに・・・。」
「ラ、ランボーグがエルちゃんを襲ってきたら、私、トンネルを使って、すぐスカイランドに助けに行くよ?」
「そうね。そうしてあげて。でも、ひとつ屋根の下、みんなで暮らすのは、明日でお終い・・・。寂しいけれど・・・。」
その夜、あげはを呼んで、一緒に夕食をいただきました。
「そっか・・・。帰っちゃうんだ・・・。」
「エルちゃんをお家に帰してあげる。そのために頑張ってきたんですから!」
「それはそうだけどさ・・・。ましろん、明日どうするの?」
「ましろん?」
「え? 明日? 一緒にエルちゃんを送り届けて、ちょっと観光してから帰ってくるよ・・・。ちょうど学校お休みだから・・・。」
しばらくして・・・、
「ぐがー・・・。」
「怪獣みたいですね・・・。」
「あげはちゃん、学校忙しいし、毎日車で通うの大変だし、最後に顔出してくれて、ありがとだよ!」
「最後・・・。」
「ぐがー! ぐがー! ぐがー!」
「もうこれじゃ眠れないよ・・・。」
「ちょっと外の空気を吸いに出ませんか?」
「初めて来た時には、魔法の世界かと・・・。」
「フフッ、そんな事言ってたね!」
「でも、今はなんだか、ここがもう1つのふるさとみたいに思えます・・・。そんなに長い間暮らした訳じゃないのに・・・。」
「ご、ごめんなさい! また、すぐに遊びに来ますから!」
「うんうん!」
「え、えっと、明日! 靴を譲ってくれた人を探しに行きませんか? トンネルが開くまで時間がありますし!」
「そうしよう! そうしよう!」
「泣いたっていいのに、いい子達過ぎるよ・・・。」
~ Bパート ~
その翌朝・・・、
「今日は、お家で遊びませんか? 天気予報で言ってましたよ? 雨が降るかもって・・・。」
「絵本! 絵本を読みましょう! それとも、お人形遊びが・・・。」
「アハハハ・・・。ズルいですよ、ソラさん、ましろさん・・・。ボクに損な役回り押し付けて・・・。」
ちょっと待てよ。年上の美少女中学生2人に仕事頼まれて、損な役回りだとか、聞き捨てならねーな? 私だったら、「喜んで!」と即答するほどおいしい場面なのに、この小僧は・・・。(笑)
ま、今の状況を得と考えたいなら、頭を使うんだな。報酬として、ソラましに膝枕1時間してもらう事を要求すればいいんだよ。あ、もちろん、1人あたり1時間ね? 「知恵」というのは、こういう時に使うものなのだよ、ツバサ君。(変態な方向に使うのは、どうなんだ(笑))
その頃、ソラとましろは、街中の靴屋を訪れて、緑を探しました。ですが、なかなか見つかりません。
しばらくして、ショッピングモール内の靴売り場に。すると・・・、
「悪いけど、急用が入ってしもて・・・。うん・・・。うん、ごめんやで・・・。あっちに着いたら電話ちょうだい。ほな、達者でな!」
「はぁ・・・。」
「あの!」
「うん?」
「そら、ご苦労さんやったなあ・・・。でも、お金払ったのは、そっちやし、それに、あの赤ちゃん、この靴、えらい気に入ってたやんか? そっちこそ大丈夫なん?」
「大丈夫、ではないです・・・。正直なところ・・・。」
「でも、これで良かったって言ってたのを聞いて、なんだか気になって・・・。」
「心の声が漏れてもうたかー! おばちゃん、恥ずかしわー!」
「あんな? この靴、孫に買うてやろと思とってんけど・・・。」
「子供てな、ホンマに可愛いなあ・・・。未来しかない・・・。そんな子が、こないだ1人で歩けるようになって・・・。」
「それじゃあ、この靴は・・・。」
「そう、ファーストシューズっちゅうやつ? でもなあ、仕事の都合で外国に引っ越してしまう事になってなあ・・・。」
「空港まで見送りに行って、そこで渡そうと思ってたんや・・・。」
「でも、こんなん渡したら、おばちゃん絶対泣いてまう・・・。そしたら、おばちゃんの息子も、みんな、しんどい気持ちになるやろ?」
「そんなん、だーれも得せえへん? 別れは涙で汚さん方がええ。ニコニコ笑って明るくお別れした方がええ!」
「そんで、外国でバリバリ仕事してもろて、家族で楽しく暮らしてくれた方がええねん!」
「そんなの駄目だよ!」
「そんなの駄目です!」
「きゅ、急にどないしたん?」
「本当の気持ちを言わないと駄目です!」
「嫌だって、寂しいって、ずっと一緒に暮らしたいって!」
「泣いたっていい・・・。」
「駄々をこねたって・・・。」
「そしたら・・・、きっと・・・。」
「きっと、その後は本当に笑ってお別れできる・・・。そう思います・・・。」
「かもしれへんな・・・。でも、もう遅いねん・・・。」
「じきテイクオフや・・・。せやから、その靴、やっぱり、お嬢ちゃん家の赤ちゃんにあげといて・・・。」
〈ホンマ、ありがとう・・・。〉
ソラとましろはプリキュアに変身しました。そして・・・、
「だ、誰!?」
「通りすがりのヒーローガールです!」
「時間がありません! 行きましょう!」
「・・・って、どこに?」
『空港に!』
「ア、アンタら・・・。」
「お願い・・・。」
その後、スカイとプリズムは、緑を抱えながら、ビルを飛び越え、空港へ急ぎました。そして、空港へ到着。
「行って下さい。」
「亮太!」
「お義母さん?」
「どうしたん? さっき電話で、急用が入ったって・・・。」
「これ、プレゼント。ファーストシューズ。」
あの後、ソラとましろは、同じ靴を見つけたようです。エルは、お気に入りの靴を履けて、すごくご機嫌。
そして、ソラ、ましろ、ツバサ、エルは、スカイランドへ。
今回は、これで終了です。
今回のエンディングは、「魔法つかいプリキュア!」の主人公プリキュア「キュアミラクル」が登場。
「今日は私! キュアホイップだよ! みんなと一緒に、キュアップ・ラパパ!」
口癖「ワクワクもんだぁ!」は出ませんでしたが、でも、久々に元気な声が聞けたのは良かったですね。
変身シーンにリコの姿がありますが、そういえば、1人だけではプリキュアに変身できないタイプでしたね。ここしばらくは、そういうタイプのプリキュアは出現していませんが、そういうのが出てくると良いドラマが生まれそうですので、数年以内に出てくれると嬉しいな、と思っています。
次回:「スカイランドへ! 憧れのあの人との再会」
スカイランドに戻ったソラは、過去に自分の窮地を救い、ヒーローになるきっかけを与えた、憧れの人と再会しました。
その人は、王国を守る護衛隊の隊長。ソラは見習い隊員となりましたが、隊員の中には、ソラの実力を疑う者もいて・・・。
【まとめ】
今回は、歩く事ができるようになったエルにファーストシューズをプレゼントする話。
ですので、何のとりとめもない日常回だろうな、今回は。・・・と思っていたのが、すごく人情味あふれる感動話だったのは意外でした。
いやー、ホント、侮れないな! プリキュアシリーズ! 誰だよ。ソラましベッドシーン視聴に向けて全裸待機しようなんて言っていた馬鹿野郎は。(お前だよ(笑))
自分が孫のために買いたかったファーストシューズを譲ってくれた女性・緑に会って、靴を返そうだなんて、相変わらずソラは行動力が強過ぎますよね。それも、スカイランドに帰る時間が迫っていたとなると、尚更です。
普通なら、もう会う事もないだろう、と思って、探すのを断念するのに、妥協しなかったのは、本当にすごいところ。前話でカバトンを助けた時といい、何かに困ってたり悩んでいる人にとことん付き合うのが、ソラの信条なんでしょうね。改めて、ソラのヒーロー魂の強さを感じました。
緑と再会し、事情を知ってからも、それで終わりにせずに、出国間近の息子夫婦と孫に会わせようとしたのも、すごいところ。あれも、普通なら、もう時間がないんじゃ仕方ないと諦めるところなんですけどね。
そして、本当に会えたのも、素晴らしいところ。まあ、あれは、プリキュアの人智を超えた身体能力があってこそ成しえた業ですけど、たとえプリキュアになれずとも、息子夫婦と孫に会えるかどうかは考えずに、緑を抱えて必死に空港まで走ったでしょう、きっと。ここからも、ソラのヒーロー魂を感じました。
息子夫婦と孫との感動的な対面と孫へのプレゼントを見ていたソラとましろが、同じタイミングで涙をこぼし、手を繋ぎにいったのも、本当に良いですよね。
2人が一緒にいた時間は、そんなに長くはなかったけど、それでも、すごく充実していた事がうかがえますね。できる事ならば、ここで離れ離れにならず、まだまだ一緒にいたい気持ちも。
出会いに偶然はない。人と人が巡り合う事。それは、いつだって必然。運命。物語の始まり。過去にヨヨが言っていた言葉を思い出しました。
ソラとましろが一緒に暮らすのは終わりだと言われていましたが、本当にそうなるのでしょうか? うーん・・・。
ソラにとっては、帰るべきところに帰れるのですが、アンダーグ帝国との戦いは今後激しくなりそうですし、「ふたりはプリキュア」の心強さを考えると、同じ世界にいた方が良い気がしますね。
それに、ソラは、ソラシド市の学校で多くの友達を作って楽しい時間を過ごしているとなると、これからも、ましろと一緒に過ごすのが良いのかも。そうなってくれる事を信じて、次回以降のストーリーも楽しんで見ていきたいと思います。
さて、次回はスカイランドが舞台。
エルが両親と再会したり、ソラが憧れの人と再会したりと、良いドラマが待ってそうですね。新たな敵の出現も楽しみです。
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